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まんぷくプププファンタジー

まんぷくぷぷぷふぁんたじー

『星のカービィ~まんぷくプププファンタジー~』とは、コロコロコミックで連載されている武内いぶき作のギャグ漫画である。
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カービィ史上最も・・・食べて!食べて!食べまくり!!


作品概要編集

正式タイトルは『星のカービィ~まんぷくプププファンタジー~』とは、コロコロコミックで連載されている武内いぶき作の『星のカービィシリーズ』を題材としたギャグ漫画である。


前作『も~れつプププアワー!』の連載終了に伴い、その後を継ぐ形で連載を開始した。

作風は前作『もーれつプププアワー』と前々作『デデデでプププなものがたり』と比べ、勢いのあるギャグが飛び交うドタバタ感の強いものとなっており、どちらかといえば『絶体絶命でんぢゃらすじーさん』に近い。


登場キャラは基本的にカービィとデデデ大王、そしてその周辺人物で話が進み、その一方でゲストキャラが登場することは稀である。だが巻が進むにつれてレギュラーキャラが増加し、11巻収録のおまけ漫画ではカービィによるキャラ紹介が掲載された。


2021年11月にはフランス語版「Kirby Fantasy - Gloutonnerie à Dream Land」(意味は「カービィファンタジー~プププランドの食いしん坊~」)が刊行開始した。


登場人物編集

レギュラー編集

主人公。一人称は「ボク」(初期は平仮名表記の「ぼく」を使った)。目が大きめで前々作に近い感じで描かれているが、体の輪郭が太めで円形になっているコマが多め。口があの大彗星のようにω型あるいは波型になっているのが特徴。デデププをオマージュしたのか語尾が「ピポ」になっている(ただし1回だけ「ポヨ」と言ったことがある。フランス語版では「PEPOH」)。

本作の連載開始予告で「史上最も」という力の入ったキャッチコピーが綴られるのも納得するほどの食いしん坊で、とにかく吸いこむ。そのクセに何故か料理屋で働いているシーンも多く、ほぼ毎回のように料理を自分で食べてしまう

コピー能力は『も~ププ』同様、物を吸い込まなくても使うことができる「銀河にねがいを」スタイル。特に使用頻度が高いのは分身を生み出せるミラー(ただし扱いが雑なので分身に反逆されたこともある)、高速で移動できるジェット爆発オチ要員のボム。その他、ミニマム状態から別のコピー能力を使うといった芸当も可能。さらには本人の精神状態にある程度影響を受けるらしく、メタナイトに「バルフレイソードの修行」と称して蟹を食べさせられまくった結果「極楽念獣」が蟹を召喚する技になったことがある。

基本的にボケ役のトラブルメーカーだが、そのボケの全容はデデデ大王や周辺の被害を完全無視、ひどい場合はプププランドが半分滅亡状態に陥るほどの迷惑行為や旅の仲間の配慮を一切しない理不尽な対応、自身が勝つために卑怯な手段や不正を平気で行うなど、「ピンクの悪魔」のあだ名に恥じないトラブルメーカーぶりを見せつけているが、あまりにもひどすぎるせいか読者から「ピンクの鬼畜」やら「ピンクのド外道」と呼ばれてるとか呼ばれてないとか。ただし、これらの行為をやり過ぎて自分が悲惨な目に遭うという因果応報なオチを迎えるなんて事も少なくない。

また、カップラーメンの作り方を知らなかったり、ワサビや注射、ピーマンやお化けが苦手だったりするが、その点を(汗だくになりながらも)頑なに否定したり挑発に乗ってムキになるなど、変な所でプライドの高い一面も見せる。主にデデデ大王の意地悪や挑発に対して意地を張って勝負することが多いが、基本的には仲良しで、なんだかんだでデデデ大王を気遣う場面や一緒に遊ぶ場面もある。

いつもはおバカだが、食べ物に関する漢字であればどんなに難しくても読み書きできる、砂糖の化学式を言えるなど食べ物関連の知識は非常に豊富。絵も苦手な模様で、アーティストでデデデ大王の部位を描いて実体化させた後にくっつけた際には、本来存在しないはずの羽まで描かれていた上に周囲からは「地獄のバケモノ」と評されていた。だがやる時はやるタイプで、第8巻で夏祭りの実行委員長に就任した際には手際よく仕事をこなしていた。

『も~ププ』では明確に八重歯が描かれていたのに対し、本作では歯があるかどうかについては話によって差異がある。初期の回ではデデデに花見の参加を拒否され、歯を剥き出しにして抗議するシーンがあったが、後の回ではデデデと共に大量のお菓子を食べ、デデデが虫歯になったのに対しカービィは虫歯にならなかった描写が存在する。

プププランドの大王。ギャグテイストの強い見た目とギャグに特化した性格となっている。一人称は前作同様「わがはい」で語尾に「じゃい」を付ける事が多く、なんとなく口調がどこぞの校長を思わせる。後にその校長がこっちのデデデ大王のパクリ扱いされてしまった(校長本人はこっちが先だとツッコミを入れた)。

カービィが鬼畜レベルなトラブルメーカーな性質でデデデ大王がその被害を受けることが多いが、本人もカービィにも勝るとも劣らないトラブルメーカーぶりを発揮し、カービィへの意地悪や挑発、悪ふざけをやらかしたり、時にはカービィと共に悪ふざけに講じ、一緒に悲惨な目に遭うということもしばしば。ただしカービィに対する友情は熱く、彼が落ち込んでいる時は励ましたり、ピンチの時は後先考えずに助けに入る。それでいてカービィが元気になればイジワルしようとするなど結構なツンデレ。

デデデ城(原作やアニメ版とはデザインが異なり、「デ」と書かれた旗が付いている)は他作品同様、カービィに吸い込まれるなど頻繁に破壊される。11巻に至っては開始早々3コマ目でローアが衝突、カービィのせいにして修理を押し付けたが彼からは「いつも壊れてるから別にいい」とまで言われてしまった。

呆然立ちしたときなどに頭の帽子がよく円錐形を成す。また、一度ファイア使ったことがある。

スターアライズ編でジャマハートゴミ箱の中に入っていたのをカービィに食べさせられた)の力により暴走した際には「ウッホーッ!」とゴリラの様に叫んでいた。炎のでフルボッコにされ灰にされるが次回では復活し冒険に加わった。

アニメ版や他の漫画版同様肝試しやお化けの類が大の苦手で、尋常ではない顔芸をしながらめちゃくちゃ怖がる。ただしカービィに対するイタズラが絡む際はそうでもないようで、お化け屋敷に行ってめちゃくちゃ怖がっていたカービィに対し楽しげに驚かせようとしたことも(案の定ビビりまくったカービィにフルボッコにされたが)。

なお、本作では細身の体形だからかホバリングはできない。(尤も漫画版のデデデ大王は大半がホバリングを使えないか、或いは使えてもフグみたいな姿でいじられるパターンが多く、飛ぶ時に使う事が滅多にない)。12巻のマホロアランド回ではおちおちファイトで遊んでいた際、1人だけ飛べなかったため失格になってしまったシーンがある(他のメンバーはカービィ→ホバリング、ワドルディ→ワドコプター、メタナイト&マルク→翼で飛べる、エフィリン→デフォルトで浮遊しているため落ちなかった)。

作中での名称は「ワドルディ」(たまにモブとして通常の個体も登場する)。一人称は「わたし」。デデデ大王の部下で、ですます口調で喋る。本作のツッコミ役にして本作屈指の常識人でもあり、カービィやデデデ大王のトラブルメーカーぶりや、カービィへの謎の執着心にドン引きすることが多いが、たまに世界観の違うイケメン顔を見せることもある。

カービィ曰く、スカだから食パンみたいな味らしい。

激怒するとカービィやデデデ大王でも手が付けられないほど恐ろしい形相になる。


準レギュラー編集

原作のような絵柄では無く『も〜ププ』に近い絵柄をしている。カービィやデデデ大王とよく遊んでいる。カービィとデデデ大王がボケているときにツッコミを入れる他、両者の喧嘩の際はカービィに味方することが多く、またデデデと共に知ったかぶりを決め込もうとするカービィをサポートすることも多い。

当初はワドルディと一緒に登場していたが、次第に出番が減って行き準レギュラーな扱いになった。

2巻~3巻にて描かれた「スターアライズ編」のみレギュラーとして登場。口が描かれている。

ハイネスたちが起こした事件の現場にカービィたちと居合わせ、熱血漢ぶりから仲間になる。エンデ・ニルとの決戦ではカービィのせいで過酷になった冒険を乗り越えたことで大幅なパワーアップを果たし、ビンタ一発で体力ゲージを2本削った(デデデやワドルディも同様にマッチョ化している)。

その後はモブとしてたまに登場する程度になった。

こちらも『も〜ププ』に近い絵柄で睫毛がある。バウファイターと同じくカービィやデデデ大王とよく遊んでいる。バウファイターと一緒で登場することが多いが、バウに比べ出番は控えめ。

初登場は3巻のバイキング回で、スイーツの店を出していたモブキャラとしての登場。

本格的な活躍は11巻のWiiデラックス編から。ローアが墜落してポップスターに不時着、カービィとデデデを利用してローアの修復がてらマスタークラウンを捜索させるのは原作通り。だがスイカの皮や船盛りを持ってくるなど全く役に立たなかったため自力で修理するも、カービィに無茶苦茶な操縦をさせられる羽目になった。

本性が判明したきっかけは原作とは異なり計画書を落としてしまったことがきっかけだが、カービィはそのことを信じられずに「自分達は友達だ」と言い張り続ける。「自分はカービィを騙していたから友達じゃない」と言い返すも、最終的にスーパー能力の猛攻で力尽き彼の覚悟を否定する気力も無くなってしまい敗北。クラウンもローアも失い泣き叫ぶが、それでもカービィは手を差し伸べてくれたことで改心した。

その後はわいわいマホロアランド支配人に就任、カービィ一行を招待する。しかし登場早々くるまほおばり状態のカービィに轢かれるという憂き目に遭った。他にも様々なイベントを開催する役回りで登場することが多い。上述の事情からカービィのことを友達だと思ってはいるものの、騒動で皆が焦るのを見るのも楽しんでいるという、小説版とは別ベクトルのトラブルメーカー的ポジション。

なお彼もデデデに対する態度は雑で、カービィがアーマーのビームを発射してきた際には何の躊躇もなく盾にする、カービィと和解後はデデデの存在をド忘れしてハルカンドラに放置など酷い扱いをしている。デデデの方もマホロアが変なイベントを企画する度にキレてしばいている。またカービィやデデデのせいで酷い目に遭うと「マ゛アッ!!」と叫ぶことが多い。

12巻ではVTuberの姿として、「マホロ星の王子マホロ」という設定で擬人化した(下半身は卵体形のままだったが)。

4巻で初登場。ポップスター出身ではなく、戦艦ハルバードで旅をしている。

デデデ大王から絶交を言い渡されてしまったカービィに対して新たな友達になろうと接近。だがその目的はコピー能力を手に入れてモテモテになることだった。カービィを騙し掃除機で彼のコピー能力を奪おうとしたが、こっそり後をつけていたデデデが乱入。彼との乱闘中にカービィが掃除機に入り込んだためそのまま逃げ出そうとするがハルバードごと吸い込まれて失敗し、その後はカービィに新しい宇宙船(カービィによって改造されたデデデ城)を用意してもらったことで改心した。

8巻の夏祭り回でお面と間違えられて売りに出されたが、デデデに救出された。その後は崖から転落したカービィとデデデを、マルクと協力してハルバードで送り届けている。

なお翼で飛行するシーンもあるが、原作のようにマントから変形させるのではなく、マントの下側の背中から翼が直接生えているスタイル。また他のメディアミックス同様素顔は出ないが、カービィに仮面を剥がれそうになる、マホロアの妄想で仮面を皿代わりにするといったシーンは存在する。

11巻以降はレギュラーキャラとなっている。真顔でボケをかましたり「気が付いたら捕まっていた」などの旨を淡々と語るシーンも多い。

7巻の大長編、8巻の夏祭り回にて登場。

カービィの幼馴染で、かつて食べ物でできた秘密基地を一緒に作る約束をしていたとのことだったが、5年間も忘れられていたため激怒してデデデ城の地下へとカービィ(と巻き込まれたデデデ)を拉致してしまう。当時考案したトラップを潜り抜ける(デデデの発案でほとんど食べられていたが)うちに昔のことを思い出したカービィは謝罪、お互い寂しかったことを語り合って泣きながら友情を取り戻した。

ワープ能力も使え、8巻では金魚すくいの金魚をカービィに全部あげる、ハルバードをカービィの元にワープさせる芸当も見せている。

9巻~10巻に掲載された「ディスカバリー編」のメインキャラ。奔放過ぎるカービィに対し顔芸をしながらツッコミを入れる。

11巻以降はこちらもレギュラー格に昇格。カービィ以外にもデデデやマホロアのせいで酷い目に遭うことが多く、原作の優しさからは想像できないような暴言を吐くこともしばしば。

ワドルディ同様怒ると非常に怖い。12巻にてマホロアの発案で肝試しに行くも、一行に置いて行かれてしまったことでキレた際の形相はアイツそっくり

モブキャラとして多くの回に登場する。その中でも特にキャピィはアニメ版同様傘を被っておらず、「モブの代表」的な扱いで多数の個体が存在する。


ゲストキャラクター編集

スターアライズ編のゲストキャラ。マグマのステージにいた影響で異様に脆くなっているが、自己再生は可能。やたらポジティブで、危険なものが出てくると真っ先に庇って犠牲になろうとする(その度に復活する)。

カービィ一行に加わろうとしたが、カービィがフレンズハートをぶつけた衝撃で壊れたため結局帰ってもらっていた。

三魔官の中で唯一一回だけ出演。ジャマハルダで待機し真面目に戦おうとするも、常識外れなカービィに振り回される。最終的に仲間割れしたカービィ一行が喧嘩していた拍子にジャマハルダを破壊されてしまい不憫。

第2形態の素顔のみの登場。苦労して復活させたエンデ・ニルを目の前であっさり倒される。そしてカービィ一行の強さに絶望し土下座して降参、その光景を見たワドルディには「どっちがラスボスなんだ」「完全にこっちが悪役に見えるんですが」と突っ込まれた。不憫。

スターアライズ編ラスボス。喋る(漢字と片仮名のみ使う)。第1形態しか登場しないが、原作よりも一回り小さめに描かれている。本人(?)曰く復活は数百年ぶりらしい。

強い…はずなのだが、彼のもとに辿り着くまでリーダーのカービィが滅茶苦茶なことをしまくって超苦労しながら進んで来たことから全員ムキムキに鍛え抜かれており、その理不尽なまでの強さに引いていた。

体力はゲーム同様5ゲージ制だが、凄まじい筋肉を備えたカービィ一行はワンパンする毎に1ゲージ減らせる程に強かった為あまり意味を成さなかった。最終的に誰がトドメを刺すかで揉めたカービィ達に巻き込まれる形で倒されてしまい、やっぱり不憫。

因みにゲームと違い三魔官もハイネスも吸収せず出現している(地面から生えるように登場・退場する)。まぁルージュパルルが登場しないので必然か。

3巻のバイキング回で登場。それぞれ寿司、ステーキの店を出していた。

8巻にてカービィ達が異世界に飛ばされた回で、魔王として登場した。だが彼の恐ろしい形相を見たカービィはあっさり裏切ってしまったためにデデデがたった1人で戦う羽目になってしまう。最終的には彼によってカービィ共々仲良く封印され放置という憂き目に。

12巻ではマホロアがエフィリン用に作ったVTuberの3Dモデルとして登場。案の定視聴者達からは怖がられていた。


余談編集

本作の作者である武内氏はリアルタイムで『デデププ』を読んでいたらしく、その影響も随所に見られる他、その『デデププ』の作者であるひかわ博一とのコラボ合作漫画や対談が『コロコロアニキ』で企画されたこともある。


関連タグ編集

星のカービィ コロコロコミック


デデデでプププなものがたり:前々作(上述の通りコラボ経験あり)

も~れつプププアワー!:前作


大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL:本作の8巻にてカービィとデデデがこのゲームを意識したバトルを繰り広げる。

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