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絶体絶命でんぢゃらすじーさん

ぜったいぜつめいでんぢゃらすじーさん

「絶体絶命でんぢゃらすじーさん」とは、曽山一寿の不条理ギャグコメディ漫画、およびそれを原作とするアニメやゲーム。
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これは世の中を安全に生き抜く方法を教える・・・一人の老人の物語である。

※ただし、じーさんのせいでもっと危険になるのが本作の基本路線である。


概要じゃっ!編集

2001年10月号から『月刊コロコロコミック』、『別冊コロコロコミック』にて連載されていた漫画。

不条理かつ型破りな下ネタ死ネタを主体とし、時にブラックジョークやダジャレなどのギャグを交えながら、勢い良く畳み掛けてくるような作風で『コロコロコミック』での連載作品としては珍しく(全てギャグとして扱われているが)登場人物が死亡する描写が非常に多いのが特徴


2003年にはアニメ化、ゲーム化され、2004年には小学館漫画賞児童向け部門を受賞するなど、小学生を中心に根強い人気を誇る。


連載当初は世の中の危険から身を守るため様々な策を弄したじーさんが、孫をさらに悲惨な目に遭わせるというコンセプトであったが、次第に不条理ギャグが大多数を占め、終盤では全く危険回避ネタをやらなくなっている。

また、大長編は本編との落差が非常に激しく、哲学性や社会的なメッセージを投げかける作品が多い事にも定評がある。


作中にうんこネタがやたら登場する理由は作者のうんこに対する凄まじい熱意とうんこに関する出来事に起因していたりする。そのこだわりようは「うんこ」しかセリフがない回が存在し、アニメでもうんこしか話さない回を公開する始末である。


「絶体絶命でんじゃらすじーさん」や「絶対絶命でんぢゃらすじーさん」は誤字。特に前者が一番多く、検索の予測変換でさえ間違っている


2009年12月号の扉絵はじーさんが「このマンガあと4回で終わるよー」と発言し孫がビックリするという内容だったが、翌年2月号で本当に次号が最終回になる事が判明。そして予告通り2010年3月号をもって最終回を迎えた。最終回を含めた最後の3話は話が一続きのシリアスな内容になっている。しかし、次の4月号から続編「でんぢゃらすじーさん邪」が連載開始するとアナウンスされた。内容も殆ど変わっていない。

このような措置がとられたのは、この時点で単行本が20巻となり、コロコロのメインターゲットである小学生はこれ以上の巻数になると揃えられないのでは、という曽山氏に配慮から。

実際続編となる『でんぢゃらすじーさん邪』も20巻で最終回を迎え、タイトルを『なんと!でんぢゃらすじーさん』に変更している。


続編を含めると実に20年ほど続いている長期連載漫画。読者アンケートの人気投票でも一位を獲得し、現在でもコロコロの表紙に描かれるなどコミカライズではないオリジナル漫画としては不動の人気を誇る。

しかし、当初作者はあくまで読み切り作品の延長線にある当作品に対してはあまり乗り気ではなかったが、現在では大人も子供も楽しめるをモットーとしたロングセラー作品となった。

特にお便りコーナーは単なるお楽しみ要素に終わらず、実際に投稿されたネタが登場する事も少なくない。こうした要素も子供達の支持を集めている理由かもしれない。(お友だち軍団など)


ちなみに、長期連載第一位は当作品ではなく、沢田ユキオ先生のスーパーマリオくん(既刊55刊。実に30年ほど。)であり、その沢田先生をして新人賞を獲得した曽山君の作品は衝撃が走ったと言わしめたほどで、作者も沢田先生を心から尊敬している。


また、コロコロ作品のネタ(ポケモンや作者が大ファンだと公言しているイナズマイレブンなど)がよく登場し、コロコロの顔として他作品に出張する事もある。(ロックマンエグゼデュエマの劇場版など)

ちなみに、作者がライバルだと自認している松本しげのぶ氏が原作を務めるデュエマのキャラクターを登場させた事もある。また、登場のさせ方と言うのも前ページで赤城山バサラがバイクに乗って次回に続く所をじーさんがバズーカで爆破するという単行本では絶対にできない本誌ならではの型破りな方法を取っている。

本作20周年記念にあたって松本氏が描いたイラストはこのシーンのパロディとなっており、爆破されるのは曽山氏の方である(参考)


登場人物じゃっ!編集

メインキャラ編集


サブキャラ編集


ゲストキャラ編集

以下、ネタバレ注意!


番外編編集


大長編編集


アニメじゃっ!編集

アニメの概要編集

本作のアニメは過去3期に渡って放映されている。

第1期は2003年10月から2004年3月まで「おはスタ」内で不定期に35秒間放送された。全33話。

第2期は2004年4月から2005年3月まで「ギャグコロスタジオ」内で5分間放送された。全51話。

第3期は2005年3月から「おはスタ」内で2分間放送された。全18話。


特徴編集

SEは何故か人の声になっており(クレジットによると演じてるのは「効果マン」と「効果ギャル」)、稀に仮面ラ○ダーウル○ラマンゴ◯ラドラ○もんのSEが使用され、クラシックがBGMに使われることがある。


本編の他に公園番長、ボンバー井上、熱血先生、7階建てマン、ギルティー(アニメ版ではギルティ)、冒険少年レオン、ドリル兄さんといった一回しか登場していないキャラも番外編としてシリーズ化されたアニメが放送されていた。

その中で1コマしか登場していないドリル兄さんがアニメ化されるのを聞いた曽山氏はそれに驚いたことを単行本7巻の表紙裏にて明かしている。


最後にはアイキャッチが流れ、曽山氏の言葉で締められる。なおアイキャッチは2種類存在し、どちらも最終的に校長が最強さんによって潰される。ちなみにこのセリフは台本ナシの完全アドリブで、ある回のアフレコで「もみもみ拳法くらえーっ!」と言ったときは声優陣がどん引きだったと言う(ちなみに実際の放送では「くらえ!もみもみ拳法!!」である。)。


放送時間帯が朝であるためか原作の下ネタ・暴力・暴言といった不適切な表現は以下のように変更・カットされている。

  • 下ネタ、残虐描写の変更。
    • 例としては本作ではおなじみのうんこネタのような下ネタのほとんどがカットされてされており(ただし、1話のみ展開の都合上うんこネタはやってはいるが、原作では実際に脱糞していたのに対しアニメでは想像となっており、その際「お食事中のみなさま本当にごめんなさい。」という謝罪のテロップが流れている。)、ギルティの断末魔が「おっぱいぱーい♥」から「おっぽいぽーい♥」に、じーさんが作った校歌が別の歌に変更され、その歌を聴いた校長の感想も変更されている。「作文を書くのじゃっ!」ではじーさんは「変態になりたいです」と書いていたが、アニメでは「変態」から「野球のベース」にされている。
      • ただし全ての下ネタがダメというわけではなく、「おしり」と「おなら」はセーフのようである。
    • 残虐描写については死亡シーンは基本そのままだが出血描写が控えめられ原作よりもマイルドになっており、「死ね」・「殺す」などの暴言は、「くたばれ」・「ボコる」などに変更され、それ以外の暴言も同様に変更されている(例:「殺されても死なない特訓」→「武器に叩かれても大丈夫な特訓」、「殺すぞジジイ」→「沈めるぞジジイ」、「肛門ちぎるぞこの野郎」→「お尻舐めるぞペロンと」、「ブチコロ、ブチコロ」→「生かしちゃおけん イカオケ、イカオケ」、「死にました」→「天国へ行きました」など)。また、番外編である『公園番長』にも変更が見られており、原作では公園に入ってきた子供を「すべり台くらっしゅ」と「ぶらんこあたっく」で追い払っていたが、アニメの場合「遊具を家具として活用していた公園番長を見た子供が呆れて帰る」へとなっている。一方で「かぜでしにそうじゃっ!」に関しては展開の都合上かサブタイトルの変更はなく、「死にそうなんです」というフレーズもそのまま使われている。
  • 「雨ざーざーじゃっ!」の結末が変更。
    • 原作ではオチがじーさんがひったくり犯に傘を差すというものであるが、アニメではじーさんが孫に滑り止めの靴を買ってくるところで終了している。恐らくじーさんが犯罪者を補助しているのが不適切な描写であるためカットされたと思われる。
    • このほか、原作のオチがカットされた例としては「校長登場じゃい!」において「校長に跳ね飛ばされたじーさんと孫が死亡→じーさんだけ復活し孫ががびーん」のシーンがカットされ、校長に跳ね飛ばされるところで終了する。
  • 「校長と修行じゃっ!」において校長の対戦相手が新幹線から隕石に変更。
  • 「バスケでウハウハじゃっ!」や「じーさん超能力じゃっ!」など、一部作品のアニメオリジナル展開の付け加え。
    • 回によっては原作のオチの後も新たなシーンが付け加えられ、原作とは違う結末を迎える回もある。例として「きげんがわるいのじゃっ!」では原作ではリーゼント男が湯飲みから出てきたミニカーを踏んだ後にじーさんが突然ご機嫌になったところで終了するが、アニメではさらにその後そのリーゼント男と仲良くなるシーンが追加。
  • 商標の関係でそれを言う場面の変更及びカット。
  • 見ている子供が真似しそうな危険行為の変更。
    • 例えば原作では歩きながら校歌を考えていた校長がアニメでは公園のベンチに座って考えていたほか、「おつかいにいくのじゃっ!」では大根の新鮮さを見分ける方法として大根を孫に殴りつけていたが、流石にこちらは暴力行為に加え食べ物を粗末にしている描写であるためアニメでは「大根の匂いを嗅ぐことで新鮮さを見分ける」に変更されている。
  • コマやページといったアニメでは言及することができないメタ発言を含んだセリフの削除・変更。
    • 例として「校長登場じゃい!」では原作冒頭における「じーさんが孫の学校に勝手に同行→担当のマスエ記者が今回は学校の話にしようと言ったからとついていく理由を説明」のシーンがカットされ、いきなり校長が登場するところから始まる。
  • 暴力的・下品でなくても変更されているシーンもある。例として「虫歯」回ではじーさんが虫歯になった理由として「20分前に食べたキャラメルのせい」と説明するシーンが「毎年1回は歯を磨いてるのに…」というセリフに変更されている。

アニメ版に関する余談編集

「ドライブぶーぶーじゃっ!」や「図書館は静かにするのじゃっ!」のある場面では曽山氏が登場している。


「キラキラ流れ星じゃっ!」のケツからちくわを出すシーンでじーさん役の中村大樹と孫役の恒松あゆみの対談が流れており、その場面を見ていた中村大樹はツボりながら一緒に見ていた恒松あゆみに「どうこれ?」と聞き、恒松あゆみは「サイテー」と返答している。なお、中村大樹によると校長役の千葉繁(ちなみにこのアニメの音響監督でもある)も気に入っていたらしく、「結構繁ちゃん喜んでたけどな」のこと。


オープニング編集

お願いだから歌わないで」(第2期 / 第1話 - 第26話)

歌:恒松あゆみ

「お願いだから歌わないで」(第2期 / 第27話 - 第51話)

歌:坂口候一

「お願いだから歌わないで(ショートバージョン)」(第3期)

歌:じーさん(中村大樹)

ほとんど「て」しか歌っていない史上まれにみる電波ソングで、これに匹敵する歌詞の曲は「アンドロイド・アナMAICO2010」OP「MAICOは踊る」の前期版くらいである。

エンディング(第3期のみ)編集

「孫の学校の『校歌』」

歌:校長(千葉繁)


大長編じゃっ!編集

2005年以降、年に一度大長編漫画がコロコロコミックの別冊付録として掲載されるのが恒例となった。

その長編は100ページ(正確には表紙、裏表紙とその両裏を差し引くので96ページ)で、本誌のじーさんではその長編の予告などを掲載しリンクしている。

詳しくはでんぢゃらすじーさん大長編の記事を参照。


(『月刊コロコロコミック』2005年9月号付録掲載、コミックス9巻収録)

(『月刊コロコロコミック』2006年9月号付録掲載、コミックス12巻収録)

(『月刊コロコロコミック』2007年9月号付録掲載、コミックス15巻収録)

(『月刊コロコロコミック』2008年9月号付録掲載、コミックス17巻収録)

(『月刊コロコロコミック』2009年10月号付録掲載、コミックス19巻収録)


ちなみに、大長編における校長はあっさり殺されたりカギとして放置されたり出番を一コマだけにされたりと、本編以上にろくな目に遭わない。


YouTubeチャンネルじゃっ!編集

2021年8月12日に、連載20周年を記念するプロジェクトの一つとして、公式YouTubeチャンネル『でんぢゃらすじーさんチャンネル』が開設された。

アニメ制作はSORAJIMA Studioで、毎週火曜日と金曜日に新作オリジナルアニメか過去作のアニメを配信している。

また新作アニメでは前述したように、同年8月31日にうんこしか話さない回を配信した他、2022年1月21日には『絶体絶命』の最終回配信した。

2022年2月1日から2022年2月15日までは、上記のギャグコロ版アニメで特に人気が高かったエピソードを5本オムニバス形式で配信した。


2021年~2022年の年末年始は『でんぢゃらすじーさん』のほか、『リッチ警官キャッシュ!~ゼロの事件簿~』『恋するマフィア』『目のつけどころがディープでしょ』『ホシを捕らえろ!』『魔法少女プリズマジカ』『うちの生徒会長がギャルすぎる!』「女子力高めな獅子原くん」とソラジマ制作のYouTubeアニメで配信される年末年始スペシャルコラボ配信『ソラジマ8chコラボ』が行われた。


2022年4月1日からは再びギャグコロ版のアニメが配信されているが、この時期以降は他のSORAJIMA Studioのチャンネルの多くが更新停止になったり、(この作品は円満に最終回を迎えたが)別の制作会社に移籍するなどの状態が続いていることや、そもそも新作アニメが作られていないためでんぢゃらすじーさんのチャンネルも存続危機なのではないかと危惧されていた。


その悪い予感は的中し、2022年6月3日に投稿された動画を最後に更新が終了した。

それからしばらくして、2022年9月15日に低予算のマンガ動画にリニューアルすることが発表され、10月5日から毎週水曜日に更新されることが決定される。

しかし、2023年3月29日以降更新が停止している。


余談だが、その後はじーさんの声優が不祥事を起こしてしまっているため、(YouTubeやOVA問わず)アニメの復活自体も絶望的と思われる。


ゲームじゃっ!編集

いずれもキッズステーションより発売。5作目の機種はニンテンドーDSで、それ以外はゲームボーイアドバンス



関連タグじゃっ!編集


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