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電波ソング

でんぱそんぐ

電波(でんぱ、またはでむぱ)ソングとは、音楽の体裁を借りた洗脳装置である。
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概要編集

電波系な歌のこと。

「電波ソング」といった時、概ね以下のカテゴリーに分けられる。

  • 普通の曲だが、歌詞やその題材が珍妙すぎるもの
    • 一見普通の曲だが、使われる場所や作曲者、歌手が一般的ではないもの
  • 空耳ソング(逆再生を含む)
  • 萌えを前面に押し出した「萌えソング」、ナードコア
  • 物語音楽」など、ストーリー性を持って構成された楽曲
  • 宗教団体や政治団体など特殊な集団の歌

 上記の複数のカテゴリーに属する歌もある。


以前は「萌えソング」の一つのジャンルとして「電波ソング」と言われることが多かった。

いずれも「耳に残る独特のフレーズ、またその繰り返し」「専門用語や特徴的な語彙、セリフなどが入り乱れる歌詞」などの特徴がある。


歴史的経緯編集

1960年代編集

邦楽・洋楽が共に栄え、国産アナログレコード盤が大量生産可能な時代となる。前衛芸術が音楽界にも広がる。いわゆる日本版アンダーグラウンド系の発祥。代表作としては「帰ってきたヨッパライ」など

  • テレビの一般家庭への普及とアニメ主題歌やコミックソングなど音楽ジャンルの多様化
  • 特撮アニメにおいて変身・怪異・不可思議などを表現するSEの実用化
  • アマチュアでも反体制表現の自由規制に対する抵抗と音楽への情熱が盛んに

1970年代編集

エレキギターシンセサイザーを初めとした、電子楽器・電子音楽の流行と普及

  • 異業種挑戦や外部からの音楽依頼など、ジャンルを超えたプロの作詞・作曲者の活躍
  • ニッポン放送『タモリのオールナイトニッポン』、「思想のない歌」コーナー

1980年代編集

  • 幻の名盤解放同盟を中心とした過去の廃盤レコードを漁り、珍曲・迷曲を探る活動が起こる。(レコード盤蒐集家とガロ系作家の小さな同人会の様なモノ)

スローガン「すべての音盤はターンテーブル上で平等に再生表現される権利を持つ」。市場価値や流行・人気などの先入観を排した新たな音楽評価の価値観の誕生である。要は売れなかった曲を聴きまくり、下手さや変さを探しまくる。偶に出る、化け物に笑う精神。


初代PC-8001を扱い、ラジオ「オールナイトニッポン」やパソコン通信利用した谷山浩子は、秋葉原電気街(当時は無線機・ラジオが中枢)の電波たるを熟知したシンガーソングライターである。


1990年代編集

1990年、オウム真理教の政治組織・真理党が電波ソングを使った街宣を展開。選挙の結果は惨敗だったがその狂気の音楽は1995年再び注目されることに。


ラジオ界においてティーンエイジャーを中心層に爆発的人気を収める。おバカ系ソングの主な二大勢力図は

  • TBSラジオ コサキンDEワァオ! コサキンソング
  • TOKYO FM 赤坂泰彦のミリオンナイツ うさんくさいポップス

 インターネット情報網薄い時代、入手経路は中古店巡りや地方放送局のレコード室巡りなど足で稼ぐ地道な作業であった。だが、音楽関係者に与えた影響は絶大であり。ラジオ界においては新ジャンルとしての地位を確立した。


『赤坂泰彦のミリオンナイツ』にゲストとして呼ばれた山下達郎が、うさんくさいポップスの曲を聴き、椅子から転げ落ち大爆笑した伝説が残る。以後、いたく気に入り自身のラジオ番組『山下達郎のサンデーソングブック』にて珍盤・奇盤特集を組み紹介するに至る。

  • 雪子のロック 歌手・藤健次 1967年発売 シングルレコード盤

注・ロックンロールではありません、純粋な前衛芸術(現代音楽)です。


コサキンソングうさんくさいポップス 両方に取り上げられた珍曲もある

濃過ぎるエコーと謎電子音にプロ男性歌手のヨーデルとバックダンサーズ女性三人組のゴーゴー・ダンス組み合わせは正に時代を超えた挑戦状。


2000年代前半編集

2002年から2003年、日テレカルト番組『ブラックワイドショー』放送。NK-POPの知名度が高まる。


『さくらんぼキッス』『巫女みこナース』『名古屋はええよ!やっとかめ』『日本ブレイク工業社歌』などがflashとともにネットで流行。パソコンの普及と共に同人やエロゲー会社を中心に独自の音楽を探る「萌えソング」、「電波ソング」が名称として定着する。


ただ偶発的な作品や本気創作でおバカ系ソングに認定された作品が少なくなった(意図的に「萌え系・電波系・CMソング」として造られた作品が多い)のが、やや哀しい限りである。


2000年代後半以降編集

ネット受けを狙って産業電波ソング製造の流れは加速する。


種類編集

コミックソング編集

ナンセンスな歌詞のコミックソングやコミックソング寄りのポピュラーソング、平沢進岡崎体育などの独特の世界観のカルト的人気ソングが時として大ヒットすることもある(帰ってきたヨッパライおよげ!たいやきくんおどるポンポコリンさよなら人類アジアの純真、等)が、つボイノリオなど例外もあるもののこれらはあくまでメインストリームの商業音楽でありアングラ色やマニアック色が薄いことが多いため、電波ソングの範疇に入れられることはあまり多くない。

詳細は当該記事参照。


PRソング・CMソング編集

企業の社歌やキャンペーンのテーマソングなどに多い。宣伝効果を狙ってあえて電波化したものが多い。行政もやらかすことがある。


まじめに歌っているように見せかけて、歌詞が珍妙編集

一見(一聴)すると普通の曲だが、実は歌詞が独特で、一般的なポップ音楽にはなかなか出てこないような専門的な用語や珍妙なモチーフが取り入れられているもの。


「狙って」不思議な歌詞をつけているというよりは、「結果として」本来想定しているリスナー層以外には不思議に感じられる歌詞となっている、というパターンが多い。



使われている場所や歌手・作曲者が普通でない編集

他のカテゴリーにも関係するが、例えば「アニメソング」として制作されながら正統派の演歌であったり、オペラや民謡など一般的なポップミュージックとは違う分野で活動する歌手が歌っていたり、といった「なぜこんなところにこんな人が?」と思ってしまうような人選・選曲のこと。

  • 具体例
    • 初代『オバケのQ太郎』・Q太郎役の声優曽我町子がカバーした『謎の女B』1967年 作詞編曲:平岡精二 特撮 魔女・女王役の第一人者。コミックソングとしても電波ソングとしても評価が高い。
    • とっても!ラッキーマン』主題歌『ラッキーマン』→演歌歌手の八代亜紀が歌唱を担当。作者のガモウひろしの実母が八代のファンということからオファーがあった。
    • 長州力の入場曲『パワーホール』→テクノミュージシャンの平沢進が変名で作曲を担当。当時平沢は変名でCMソングなどを多く手掛けており、これ以外にもスーパーストロングマシーンの『ハリケーンズ・バム』も作曲している。

空耳、逆再生編集

Flash黄金期に知られるようになった楽曲が多い。

外国語や造語、歌声の過剰なエフェクトなどで、元の歌詞とは違うような意味に聞こえる楽曲のこと。

(こじつけなどもあって)歌詞の意味が完全に変わってしまう事が多く、曲調と歌詞のちぐはぐ具合を楽しむジャンルと言える。

かの有名な『恋のマイアヒ』も酒乱になる曲ではなく元々は初夏の恋の終わりと始まりを歌った曲である。

強いて日本版アングラで表現するなら東京の恋愛を歌ったムード歌謡『ラリラリ東京』だろう。


萌えソング編集

萌えボイス(アニメ声)によるボーカル、「ハイハイ」など掛け声・合いの手の多用、「きゅんきゅん」「どきどき」など擬態語・擬音語の多用、セリフ、萌え要素・属性がモチーフとなっているなどの特徴を持つ楽曲。


「電波ソング」と言った時、この手の楽曲のみを指すこともある。萌えを前面に押し出したアニメ、ゲーム(特にエロゲ)の主題歌に起用されることが多く、『萌えソング』という分類で呼ばれることもある。この分野では、最初から電波ソングとして作られている産業電波ソングが大半である。


(声優を含めた)女性ボーカルによる、非常にキーが高くテンポが速い楽曲が多く、曲調はロックを含めたスピードユーロなどの体をとることが多い。

またほぼ必ず『合いの手』や特徴的なフレーズが入る為、このタイプの曲で洗脳されてしまった場合言い訳をしても『こんな曲で洗脳されるわけ無いだr……メメメメウメウー(一例)』とついつい出る合いの手でバレる危険性がある。


また、掛け声などは入っていなくても歌詞のモチーフが萌え属性に絡めたものとなっている場合も含まれることがある。



  • 作曲者や歌手の代表例
    • 桃井はるこ(※歌唱がメイン。一般に「萌え」という言葉が広がるより前からメディアで積極的に用いていた)
    • MOSAIC.WAV
    • 畑亜貴(※作詞がメイン。畑本人の作曲は萌えソンとはまた別のジャンルであることが多い)

IOSYS


ストーリー性のある楽曲編集

物語音楽と呼ばれるストーリー性の強い楽曲、とくに朗読や物語として歌われる詞などを織り交ぜた、ミュージカルに近い楽曲を電波ソングに含める人もいる。しかし、例えば童謡なども語りかけるような歌詞も多いため、どちらかといえば「朗読劇のような長いセリフがある」「歌詞の世界観が独特で、複数の楽曲でストーリーが構成されている」という楽曲を指すことが多い。

代表的な音楽ユニットとしてはSoundHorizon少女病などが挙げられる。


勿論、レコード盤アングラでも同様の実験的手法が存在確認されている。1966年リリース

  • 二人の虹 (エレキ・ファンタジー) 山内賢,和泉雅子

(※手法は文通読み上げと対話による朗読劇、そして電波ソングに相応しい三文芝居)

その他編集

上記に当てはまらないタイプにもさまざまなものがある。歌詞そのものが普通ではなく、ただそれだけで聴いている人を別世界へ連れ去ってしまうようなもの(例:半熟英雄対3Dの『44ロック』)など。歌そのものも強烈だが、歌われているシチュエーションが合わさることで電波ソングとしての破壊力を大きく高めるタイプも少なくない。

ハードコアテクノの派生ジャンル「ナードコア」では、アニメやゲーム、ドラマなどから音声を素材としてサンプリングするため、結果として電波ソングに近い特徴を持つこととなる。もちろん本来の意味でのハードコアとして作られた電波ソングも存在する。


似て非なるもの編集

コミックソング…もちろんコミックソングかつ電波ソング、という歌もありうる。

電波歌…ラジオ番組伊集院光深夜の馬鹿力内の電波歌紅白のコーナーおよび同番組の類似の替え歌コーナーで発表された、珍妙な歌詞の替え歌群。またはそれらを意識したり連想させたりする替え歌のこと。


関連タグ編集

前衛芸術 アニソン コミックソング メルヘン 電波 谷山浩子

洗脳 あざとい 何かがおかしい 上級者向け 電子ドラッグ 麻原彰晃

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