概要
文通とは、複数の人が互いに手紙やハガキをやり取りすることを指す。
ポケットベルや携帯電話が普及する前の1980年代までは、雑誌などの投書欄にしばしば「文通希望」のコーナーが設けられ、文通相手を探す人たちが投稿していた(子供、同性、同じ趣味の子を求める人が多く、編集部もそういう安全な人を厳選していた)。
切手を使わず、封書のみでクラスメートなどと手紙交換する人もいる。
メール、SNS全盛の今ではだいぶ減少傾向にあるが、それでも文通に楽しみを見出し、郵便で交流を図る人たちはいる。
文通の特徴
利点
- 情緒がある。
- 相手からの返信を待つワクワク感がある。
- 封筒や便箋や葉書の材質や、文字の書き方などに凝ることができる。
- 模型や小物などを一緒に届けられる。
- 香りのするものを送ることができる。
- 女子会・交流・顔出し・発声が苦手な女オタク、人見知りな思春期の少女でも気軽にガールズトークができる。
- 陰口を介さない情報交換、悩みの相談、苛めに発展しない会話などに向く。その手段になるのを踏まえてか、レターセットは女性向けのデザインのものが多い。
- 文字、文章が丁寧になる。「拝啓」「~な季節になりました」「風邪など引かないように」「草々」等、手紙の書き方を覚えられる。
- 郵便物や郵便局に詳しくなれる。
欠点
- 切手代、送料がかかる。
- 届くのに時間が掛かる。ことに災害のあったときには顕著である。
- うっかり間違った内容を送ってしまった場合、訂正するのに時間がかかる。
- 大きな絵や、音楽などの音源を送るのが難しい。送ろうとすると追加料金が掛かる。
- インターネットと同様に、相手の声が聞こえない。表情は文面から想像するしかない。
- 雑誌など赤の他人の目に触れるところに自宅の住所をさらすため、いたずらや嫌がらせの手紙などが送られてくることもありうる。
- 書いてる途中で差出人と別の文体で便箋に悪口を書かれる、友達に送る手紙や友達から来た手紙を悪意で盗まれたりするなど、差出人が嫌がらせをされることもあり得る。
- 相手が上京、引っ越しなどで住所が変わることがあるし、実家宛ての場合、相手の家族の目に付くのを覚悟しなければならない。
参考サイト
関連タグ
便箋 / 同人便箋 封筒 はがき / ハガキ / 葉書 ポストカード 郵便番号 住所 切手