概要
同人グッズの一種で、同人グッズ専用の印刷所、コンビニのコピー機などを介して作られる。
「同人誌を作ってみたいけど難しそう」と思っている同人初心者(作り手側)でも、手軽に同人グッズが作ることができるとして、90年代に同人グッズの登竜門として隆盛を誇っていた(現在は下火。理由は後述。)。
人気の秘訣は、
- (作り手が自分の場合)好きな作品のキャラクターの絵を入れられる。
- 文通中に、相手の好きなキャラが描かれた同人便箋を使い、相手を喜ばせられる。
- 自分好みの特殊紙、インクが選べる(※印刷所の特殊紙、インクにお洒落好きの中二病オタクの心をくすぐるものが多い為)。
に尽きる。
買い手としても安価で手に入れることができる、敷居が低めな初心者向けの同人グッズであった。安価で手に取れるが、同じ絵柄の便箋を何枚も余らしてしまうこともある為、他人と手持ち便箋を交換して、コレクションを増やして楽しむ「便箋交換」が行われることもあった。
「便箋」と一口に言っても、
- サイズ(主にB5が多いが、それ以外のサイズや一筆箋などの変形型も多数存在している)
- 印刷方式(印刷所に発注するオフセット印刷、コンビニのコピー機などでのコピー、あるいはリソグラフや自宅でのプリンタ印刷など)
- オフセットでのインクの使い方(シンプルな単色刷り、複数のインクを使うグラデーション刷り、元の原稿を2種類掛け合わせる二色(多色)刷り、全面カラーのフルカラー刷りなど)
と、細かい区分をすると中々に奥深いアイテムでもある。
便箋以外にも「同人封筒」(封筒にアニメなどのキャラクターが描かれたもの。主にプリントゴッコで作られる事が多い)や「同人シール」なども存在しており、「同人グッズでレターセットを作る」ことも可能である。
pixivでは、過去に自分が作成した作品を投稿したり、新作便箋を作成した場合のサンプル画像として投稿されていることが多い。
現在では、メール、SNSなどのデジタルツールが普及したこともあり、以前に比べると郵便の使用頻度が減ったため、こういった便箋を使う機会は減りつつあるが、それでも実際に手紙を書いたり、コレクションする上で根強い人気がある。
その他
他人が作成した便箋を無断で複製して頒布、もしくは使用したり、他作便箋を「自作」と偽って頒布することはマナー違反であり、モラルも問われる事態になりますので、そういった不法行為は絶対に行わないでください。
また、同人に免疫がない人(非オタ)の目に触れる場で同人便箋を使用するのも、「非オタの前で同人誌を読む」事と同様のことになってしまうので、「同人誌・同人グッズに対して理解のある人」向けに使用する事を推奨します。
現在は下火なだけに…
グッズ化妄想(妄想だけして作った気になる)にもよく利用されやすい…とか。
同人便箋あるあるネタ
- NO.(ナンバー)、NEXT/ENDマークが印刷されている。
- 挿絵が大きくて文字を書く部分が少ない(嵌っている版権キャラが描きたくて仕方がない人が多い為)※もちろん、実用性を重視して書く部分を多くする人もいる。
- ファンシーグッズのレターセットと同人便箋がどっちも好きな為、どっちも集めて余らせてしまう人がよくいたとか。二つとも嫌いな女オタクはあまりいないのだ。これにりなちゃやファッション誌の付録のレターセットが加わると笑うしかない。
- 手紙を書く時にゲル状インクのボールペン(&修正液)を使う。ハイテックC、ユニボールなどとインク、特殊紙の相性は抜群過ぎる。
- 手紙を書き慣れていなくても、dear.(またはto.)相手の名前、by.自分の名前、P・S(追記)だけは覚える。
関連タグ
印刷所 コピー機 / カラーコピー機 プリントゴッコ 同人グッズ
ステータス画面…モチーフに作者・作品の個性が出るもの繋がりで、二次創作でもゲーム画面風のファンアートがよく描かれている。