概要
低年齢女性を対象にした少女漫画雑誌である「りぼん」(集英社)、「なかよし」(講談社)、「ちゃお」(小学館)を一まとめにした言い方。いずれも毎月3日発売で豪華な付録が付いている。ネットスラング的なものかと思うけど、希に書店でもその名で棚ができていたりする。
独自研究であるが、りぼんは学園もの、なかよしは魔法少女、ちゃおはマスコットキャラクターを得意としていて、三誌それぞれがそれぞれの影響を受け合っているという。
三つとも少年誌でいうコロコロコミック、コミックボンボンのような幼年誌だが、たまに大人びた作品も連載していたりして、女主人公の精神年齢が、コロコロやボンボンと5大少年誌のどちらに近いかは意見が分かれる(最も近いのは月刊少年ガンガンだろうか)。
商業漫画なので子供が好みがちな派手なスクリーントーンが随所に使われていて、集中線が大きめのドットで表現されていることもある。
雑誌のページにも綺麗なカラーインクが印刷に使われている(オレンジやピンクは男児向けではまず見ない)が、これは上の年齢向けた女性漫画誌も同様である。
口の中身が白いことが多いが、目が目立っていて口の中身が生々しくなければ歯や舌を描くことは禁止されていないようだ。
表情(特に笑顔と見開いた目)が分かりやすく描かれ、何を考えているか分からない曖昧な表情、鬼のようなトラウマになる表情は使われづらい。
主人公の顔を幼く見せるために、口の上半分がすぼまった表現で、低年齢読者の没入、共感を促すことも。
昔は、もう一つ「ひとみ」(秋田書店)が存在し、更に低年齢層をターゲットにしたぴょんぴょん(小学館)、るんるん(講談社)なども発売されていた。
白泉社、KADOKAWA、スクウェア・エニックス等はりなちゃに相当する雑誌を出していないが、アニメ版が幼年向けになることはある。
余談
少女漫画に限らない、ベタな「ヒロイン」「美少女」の絵柄に大きな影響を与えており、「萌え」の定義が広がり続けたため、後に「マーガレット(ファッション誌のような絵)」や「花とゆめ(ユニセックスな心理描写)」や「少女コミック(ティーンズラブの原型のような絵)」など、上の年齢向けも影響も与えるようになった。
だが、目が縦長で頬の膨らみが表現されているりなちゃのイメージは根強い。