萌え

もえ

人や物、キャラクターに対して強く心惹かれたり、いとおしく思う気持ち。

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1 曖昧さ回避

2 概要

3 萌えの起源

4 関連イラスト

5 関連タグ

5.1 萌えに関するもの

5.2 よみがながほぼ同じもの

6 関連サイト

7 他の記事言語

曖昧さ回避

「萌」の連用形。草木の芽が出る様。 → 萌える
二次元、もしくは三次元の特定の人物、キャラクターに対して用いられる言葉。

pixivではほとんど2.の意味で用いられる。

概要

2000年代に一般に浸透した俗語である。

発祥が不明なので本来の意味は謎。使う人によってその意味や範囲が違うが、多くは「フィクションの対象に対してたまらなく愛おしい」感情を抱くことを意味する。「対象」は特定のキャラクター（→単体萌え）であることもあれば、特定のキャラとキャラとの組み合わせ（カップリング）、属性など様々である。

人によっては「萌え」の対象が動物などの人外、メカなどの無機物、雰囲気などの抽象概念である場合もあり、恋人や家族（二次創作）、同性や歴史上の人物、実在の芸能人や舞台裏（メタ）など、実世界の対象に対して使う人もいる。

似た概念としては戦前の女学校のエス、夢野久作のヤンデレ萌え・ロシア娘萌え・男の娘萌え作品、昭和後半あたりの「ナイス」、平成初期ぐらいの「イケてる」、90年代後半にギャル・ギャル男が使っていた「いい感じやな感じ」など。

2010年代になると萌えだけ陳腐になった、言い表せなくなったこともあってかバブみ、エモい、推しなど他の表現が登場し、感情表現の言葉としては廃れていっており「ご当地萌えキャラ」などの概念を示す言葉となりつつある。

萌えの起源

言葉の由来としては複数の説がありこの情報化時代にまったく起源がわかっていない。

恐竜惑星説
- 『天才てれびくん』のコーナーアニメで1993-1994年に放映された『恐竜惑星』のヒロイン萌のパソコン通信ファンコミュニティに由来する説。岡田斗司夫が提唱したこともあってかよく知られる。ただ、同作のスタッフの1人、金子隆一はそれを否定しており、金子も未確認としながらもそのアニメ以前にも同様の概念はあったという。多くの書籍に引用されたため定説だった時期もあり、おそらく最も有名な説であるが現在では否定的な見方が強い。
美少女戦士セーラームーン説
- 『美少女戦士セーラームーン』シリーズの1994-1995年に放映されたアニメ『美少女戦士セーラームーンS』に登場した土萠ほたるに由来する説。精神科医の斎藤環が友人から聞いたという説で信憑性は不明。
聖まりあんぬ説
- 実業家の武井信也は自身が高校生のときに、パソコン通信で開設したコミュニティ「聖まりあんぬ」でアップされた作品に対して使われていたことから広まった述べており、当初は平仮名で「もえー!!」と書かれていた。
- さらに語源となったのは1993年に連載された漫画『太陽にスマッシュ!』の高津萌で、「聖まりあんぬ」にいた高津萌のファンからきている説もある。2ちゃんねるのスレで「萌ちゃん萌え萌えー」という発言をしていた人物がいたという複数の証言がある。一方で掲示板のログは所在不明。
ファンロード説
- 『恐竜惑星』『セーラームーン』以前にファンロードに投稿された漫画の主人公の名前が萌で、それに対して「萌ちゃん萌えー」というような投稿があったという証言。その作者は一本木蛮か大橋薫だとされ、その他にも『伝説巨神イデオン』(1980-1981年放映)の愛好者がファンロードの投稿で使い始めたという説もあるが、該当記事は未発掘である。