概要
1993年4月5日から1994年1月27日までNHK教育テレビ『天才てれびくん』内で放送された。全60話。「バーチャル3部作」と呼ばれるシリーズの1作品目。
アニメでありながら、当時の恐竜研究の先端資料と基として、よりリアルな恐竜世界をアニメで描きつつ、3DCGを駆使したドラマパートで捕捉するなど、面白さの中にNHKが培ってきた教育番組らしいノウハウを上手く取り込んでいる。
また単なる冒険アドベンチャーに留まらない、奇想天外且つシリアスなシナリオも人気の秘訣であり、特に第二期終盤の怒涛の展開は涙をさそうような悲壮ささえ醸している。
これらの要素は、後の二作の基盤としてしっかりと受け継がれている。
後続の2作と違い、『天才てれびくん』に登場するてれび戦士の2人の子役(山口美沙・清野努)がそのままの役名で登場し、一種のスターシステムもしくは枠物語となっている。
ストーリー
バーチャルステーションのアッケラ缶によって美沙(ハンドルネーム萌)は、超仮想現実空間バーチャル大陸内に作られた恐竜時代の体験に赴く。そして萌は、バーチャル大陸で謎のタイムホールから現れた未知の恐竜の子供レイに出会い、レイの母親を探す旅を始めることになる。しかし、そんな彼女とレイをつけ狙う謎の存在がバーチャル大陸内の各所に出没しており…。
登場人物
バーチャルステーション
『天才てれびくん』本編におけるてれび戦士の1人。『美少女戦士セーラームーン』の土萠ほたると並ぶ、「萌え」起源説の一人。萌はハンドルネーム。
てれび戦士の1人。バーチャルステーションで働く。子役のみの出演でアニメでの姿(バーチャル大陸内での姿)はあったもののによってギラグールによりロックされバーチャル大陸へ行けなくなってしまった。
恐竜。微妙にもふもふしている。鳴き声がもえ~もえ~。。フォロルからはフェリロ、ギラグールからは草の種と呼ばれている。名前は「礼儀正しい」ことから萌が付けたもの。実はレエリナサウラから進化し、フォロルの祖先となる恐竜である。
CGアニメのキャラクター。カエルでも缶でもない。メディアタワーの住人でバーチャルステーションのオペレーター。
多元宇宙の彼方から来たギガントピテクスから進化した人類。
フォロル
レエリナサウラから進化した南極圏を本拠地にする恐竜人類。植物食主体の雑食で、それなりに毛(羽毛)が生えている。ギラグールからは「草喰い」と蔑称されている。
- フィラ・クルル・フェリロ(声:中村大樹)
フォロルの戦士。真面目で誠実な性格。萌と最初に接触したフォロルで以降も行動を共にすることが多い。
- ファルン・ニー・ファルン(声:白石文子)
フィラの妹。軍属。
- ピラル・キラ・ピロム(声:梅津秀行)
技術者。ファルンの同僚でシロクの弟子。気楽な性格。
フォロルの戦士。尻尾(過去にラプターに斬られたため義尻尾)の使い手。陽気な性格。
巣主会(最高議会)の一員。マザー・シルと呼ばれる。
- シロク・カシム・シル(声:鈴木琢磨)
天才科学者。マザー・シルの息子
- カーン・トゥハ・カーク(声:梅津秀行)
巣主会の一員である軍人。
ギラグール
トロオドンから進化した恐竜人類。北極圏が本拠地。
爪砥ぎ(技術者兼科学者)階級。白亜紀の古生物、特に哺乳類の専門家。
ギラグールがヴェロキラプトル類を元に作った改造恐竜人類。
ギラグールの道化者(科学者兼クリエイター)階級。派手な仮面をつけている。階級名は獲物を混乱させるための陽動役から発展したため。
司令官クラスにあたる高級軍人(疾走者と呼ばれる階級)。ハルの上司。
ギラグールの最高指導者。
その他
番組の最後に、ちょっとした小芝居の後にある「恐竜豆知識」で、視聴者からの質問に答える。
登場する恐竜及び古生物
第1~4話
第5~6話
第7~9話
第10~13話
第14~17話
第18~25話
第26~37話
- レエリナサウラ
- アウストラロヴェナトル(劇中ではオッシーとして登場)
- プラティプテリギウス
- クロノサウルス
- ミンミ
- ギガントピテクス(アッケラ缶の説明中に登場)
第38~39話
第40~41話
第42~44話
第45話
第46~47話
第48話
場所:白亜紀後期7600万年前のベーリング海峡
第49~52話
第53~60話
その他