概要
全長約1.8mほどの小型の肉食恐竜で、 名前は「アルゼンチン北西部の爬虫類」を意味する。
獣脚類の中でも原始的なケラトサウルス類の仲間だが、最初に化石が見つかったときは、後ろ足の第2指にドロマエオサウルス科のような鉤爪を持っていたと考えられ、南半球でドロマエオサウルス科に似た収斂進化を遂げた風変わりな恐竜とされてきた。ところが近年の研究により、その鉤爪は前足に付いていたことが明らかとなり、ドロマエオサウルス科もアウストロラプトルのように南半球に多数の種が進出していたことが判明している。
現在ではノアサウルスは、ジュラ紀後期から白亜紀後期にかけて棲息したノアサウルス科に分類されており、同時期のマダガスカルに棲息した近縁種マシアカサウルスに似た姿だったのではと推測されている。