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概要

中生代最後にして最長の時代で、約1億4,500万年前から6,550万年前までの約7,950万年間を指す(これは白亜紀の終焉から現在まで=新生代の全期間より長い。具体的には約1400万年間も長いことになる)。約1億50万年前までの約4450万年間を前期、それ以降の約3500万年間を後期とする(数十万年程は誤差)。命名由来は地質年代測定が行われた石灰岩白堊)の地層から。


ジュラ紀に2つしかなかった大陸(ローラシアとゴンドワナ)は分裂し、形や数は異なるものの、ほぼ現在に近い配置・構成となった。


先代のジュラ紀と同じく温暖な時代で極地に氷河はなく、海水面は現在よりも120mほど高かった。火山活動が活発な時代で、たびたび海の酸素が無くなって海洋生物が大ダメージを受けているが(海洋無酸素事変)が、これは火山活動で二酸化炭素が大量に放出されたことと関係しているらしい。大気中の酸素濃度は上がり続け、古生代末から続いていた低酸素状態は解消された(このことが呼吸能力が恐竜に比べ劣っていたため低酸素環境下でハンデを強いられていた哺乳類の台頭に繋がる)。末期には気候帯が出現した。


生物相

上記のように大陸が複数に分かれたため、地理的隔離によって動植物の多様化が一層進んだ。

恐竜はジュラ紀からの全盛期を続けて謳歌しており(ジュラ紀末期に小規模な絶滅事変があったようだが全体的にダメージは少なく、多くの系統は白亜紀前期を迎えた)、特に後期において陸ではティラノサウルストリケラトプスなどの超メジャーな恐竜が登場した時代である(これらの種の登場と繁栄は後期の中でもかなり終盤に近い時代)。一方で白亜紀後期では剣竜は既に絶滅しており、竜脚類ティタノサウルス類は繁栄を誇ったが、それ以外の系統が見られなくなるなど、ジュラ紀やそれに続く白亜紀前期で繁栄や多様性を誇ったグループの多くが姿を消し、それによって新たな恐竜の進化と発展が促されたとも言える(上述のティラノサウルスやトリケラトプス等もそれである)。翼竜はこの時代の初期に最盛期を迎えるが鳥類の台頭に押されるようになり、後期には大型種だけが残った(小型種とも思しき化石が白亜紀末期からも見つかるようになったため、前期のように繁栄はしていないが、小型種が消えたわけではないという説もある)。空や海では古鳥類が繁栄を極め、現生鳥類(真鳥類)の直系祖先も登場している。


白亜紀後期の序盤を過ぎた頃から海ではモササウルス科が台頭し繁栄するようになった。魚竜は海洋無酸素事変(海底火山の活性化で海洋の酸素濃度が極端に下がる現象、生態系が大きなダメージを受ける)の煽りで恐竜よりかなり早くの後期序盤の9,000万年前に絶滅した。支配的地位にいた首長竜も同時期に同様の理由で衰退したため、その空白を埋める形でモササウルス類の登場と発展へと繋がった。また、海底ではサンゴ類に代わって厚歯二枚貝が大規模な礁を形成した。


次代の覇者哺乳類は胎生を獲得した真獣類と後獣類が出現。初期はほとんどがネズミのような大きさ・生態だったが、時代を下るに従って形態や生態の多様化が進み始め、犬(小型・

中型犬)サイズのものや肉食のものも現れた。ただし、これらの大半は白亜紀を乗り越えられず、末期まで生き残っていたものも白亜紀終焉と共に他の多くの動植物と共に絶滅し、現生の哺乳類には繋がっていない。しかし、この時代に多様化していた雑食や植物食の小型種の中からは現生の哺乳類の祖先が現れていた。


陸上植物は被子植物が台頭し、徐々に裸子植物にとってかわった。被子植物は虫媒花が多く、昆虫との共進化を繰り返すことで、様々なが咲き乱れるようになった。針葉樹マツ類など現在と大差ない形の種類が主流となる。


白亜紀の終焉

約6,550万年前に、多くの大型爬虫類(恐竜翼竜首長竜モササウルスなど)が絶滅した。その主因は超巨大隕石の衝突であったとされる。これによって中生代は終結した。


ワニ類は1種~ごく少数種(ヒラエオカンプサ属の一部)以外は全て絶滅するも、大型爬虫類では唯一、全滅を免れた。決定的な理由は分からないが、淡水を生息の場とし、何でも食べ、長期間の絶食にも耐えられたことが要因と考えられる(恐竜が内温性動物であれば外温性であるワニよりも多くの餌を必要としたであろう)。しかし、爬虫類でも当時から繁栄していた有鱗類(トカゲやヘビ)は小型種ばかりだったせいか影響は軽微で、新生代に入ると一層の繁栄を遂げた。


鳥類も多くの系統が絶滅し真鳥類の一部のみが生き延びた。哺乳類も小型種以外が絶滅するなど大きな打撃を受けたが主要な系統が生き延び、この両者が新生代の覇者となった。


なお海洋環境は陸上以上に過酷な激変に襲われたようで、白亜紀の海で繁栄を極めた大型サメ類も死に絶え小型種だけが残った。海洋のプランクトンも多数が絶滅している。無脊椎動物ではアンモナイトが完全に絶滅したのをはじめ二枚貝類なども大半の種が絶滅した(おそらく酸性雨が降り注いだことによる海洋酸性化が原因)。しかし硬骨魚類は比較的痛手は少なかったと考えられており、海洋環境の激変が収まると、棘鰭上目(新生代の硬骨魚の主流で、白亜紀末期に現れた比較的新しいグループ)が適応放散を遂げた。


主要な古生物

恐竜

獣脚類


竜脚類


鳥脚類


装飾頭類


鎧竜


翼竜


首長竜


滄竜


その他の爬虫類


魚類


鳥類


哺乳類


フィクションでは

白亜紀終焉の絶滅事件は人気が高い古生物である恐竜の絶滅に直結することもあり、地質時代の数々の大量絶滅の中でも特に知名度が高い。フィクション作品では下記の通り、その絶滅の原因に独自の説や設定を加えたものが多く見られる。

  1. ゲッター線説(ゲッターロボ):太陽から大量のゲッター線が降り注ぎ、哺乳類は異常進化を遂げ、逆にゲッター線に弱かった爬虫類は大半が死亡、生き残った恐竜たちは地下に逃げ延びた。
  2. 酸素濃度急変説(宇宙刑事ギャバン):鬼火隕石の接近によって酸素濃度が激減し、恐竜たちは窒息死してしまった(実際、白亜紀末期に酸素濃度が変化し、海中も含めた生物相が一変したという仮説が出されているのであながち荒唐無稽でもない)。
  3. デスギドラ説(モスラ):デスギドラなる怪獣に生命エネルギーを吸い尽くされ、ただでさえキングギドラの襲来で激減していた恐竜たちは天候の変化によって遂に絶滅してしまった。
  4. 降臨者説(強殖装甲ガイバー):恐竜を失敗者だと判断した降臨者が巨大隕石を無理矢理降らせ、地球に衝突させた。
  5. 巨大隕石プラスアルファ説(勇者王ガオガイガー):現代の地球で超竜神が押し戻した隕石が白亜紀に飛ばされ、超竜神諸共落下して地球に衝突し恐竜は滅亡した。
  6. 宇宙人捕食説(仮面ライダーJ):フォッグ・マザーが無数の怪人の卵を産み、500万年かけて怪人たちにより恐竜は根こそぎ喰い尽くされた。ところでこの怪人たちはいつ絶滅したのだろう?
  7. 神魔戦争巻き添え説(デビルマンレディー):が失敗作であるデーモン族を滅ぼすために隕石を落とし、巻き添えを喰らって恐竜は絶滅してしまった。
  8. 絶対生物寄生説(ウルトラマンガイア):絶対生物ゲシェンクの寄生により、恐竜たちは滅ぼされてしまった。
  9. 宇宙竜人要塞激突説(ドラえもん学習漫画):地球侵略を画策していた宇宙竜王ダークバハムートの要塞「人工惑星ドラゴンスター」が、ダークバハムートの死に伴い地球に接近。竜王バハムートによって一部の恐竜と宇宙竜たちは宇宙船に乗って新天地をめざし、乗り遅れた生物たちは衝突後の天変地異によって滅亡した。
  10. 巨大昆虫説(轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス):自分より強い生物の存在を許さない宇宙人ハイド・ジーンが齎した巨大昆虫の襲撃により、恐竜は滅ぼされた。
  11. アンゴル族説(ケロロ軍曹):ケロン軍が送り込んだ侵略兵器「キルル」によって著しい進化を遂げた恐竜たちを危惧したアンゴル族により「黙示録」が発動し、恐竜は絶滅した。
  12. ホロンデルタール説(炎神戦隊ゴーオンジャー):蛮機族ホロンデルタールの洗脳能力により恐竜たちは同士討ちを始め、殺し合って一匹もいなくなってしまった。
  13. デーボス軍説(獣電戦隊キョウリュウジャー):デーボ・ヒョウガッキにより氷河期が起こり、恐竜は絶滅した。
  14. 破壊神ビルス説(ドラゴンボール超):破壊神ビルスが恐竜を嫌い、エネルギー波を撃ちまくって皆殺しにしてしまった。ただし一部は生き残っているようで、ブルマのパパが飼ったり悟飯が襲い掛かってきた肉食恐竜の尻尾を斬って食べたりしていた。
  15. アルター能力説(漫画版スクライド):タイムマシンの誤作動で白亜紀に到達したギャラン=ドゥカズマのぶつかり合いによりアルターの光が生じ、その衝撃波で恐竜は絶滅した。ただし光を浴びたサルは人間になった。
  16. 遠心波動力場説(濃爆おたく先生):心の綺麗な人にしか見えない、ドリルが発生させる反時計回り時の時空作用に伴い、ゲッター2等の本体より小さなドリルで地中を進んだ際に発生した土砂が時空を遡り白亜紀に降り注ぎ絶滅。
  17. タイムボカン24では、恐竜ペットだったという説だった。

関連項目

古生代 古生物 過去  絶滅

地質時代ジュラ紀 → 白亜紀 → 第三紀

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