TVアニメをベースに独自の世界を展開!!
衝撃のストーリーを見逃すな!!(単行本煽り文より)
「……で概要って何だ、食えるのか?」「食えねーよ!」
TVアニメ『スクライド』のコミカライズとして『週刊少年チャンピオン』に掲載されていた漫画。作画は『機動戦士ガンダムSEEDASTRAYR』で知られる戸田泰成。
2022年1月20日より、電子書籍版が配信されている。
単行本に関しては20年程前の物なので流通している物はごくごく僅かであり、これまでは読みたいと思っても中々入手できないと言う歯痒い状態にあっただけに多くのトリーズナー達が歓喜した。
この機会に電子書籍版を入手してみては如何だろうか。
※電子書籍版の配信が2023年1月19日で終了するとのお知らせが
戸田泰成先生のTwitterで周知された
内容に関してだが…全然アニメ本編と違う。全くと言っていいほど違う。デビルマンやゲッターロボくらい違う。基本設定と2人の主人公、それを支えるヒロインたちに関してはさほど差は無いが、脇役がほぼ外見が同じだけの別人となっており、アニメ本編と同じような話は序盤の立浪ジョージの話やカズマVS劉鳳戦くらいのものである。
これはそもそも「同じことを2度やるほどつまらんことは無い」という監督・谷口悟朗のコンセプトによるもの。
5巻あとがきでは「企画段階で一番バカっぽい案から順に採用した」とぶっちゃけており、どう見てもギャグとしか思えないシーンや、過去の谷口・黒田作品からのパロディも多い。
更に少年誌にあるまじきバイオレンス・お色気シーンも多く、某キャラのヌードは「チャンピオンの限界に挑戦した」の事である。
念のために書いておくが、本作はちゃんとしたバトル漫画である。
どっかの童貞がコンビニで働く漫画とは違うのである。
アニメ版のドラマCDでも漫画版の話がいくつか収録されており、漫画版特有のノリを体感する事も出来る。
なお最終回の後、単行本では書き下ろしとしてカズマたちが宇宙人と戦う。
もはや何も言うまい。
その奇想天外なストーリーからギャグ漫画と言われる事も多い漫画版だが、アニメ版同様の熱い展開や濃いキャラクター性など完成度は非常に高く"怪作"としてこの作品を挙げるファンも少なくない。
トリーズナーになりたいそこの君は是非漫画版の履修をお勧めする。
「『凄い漫画』だッ!!! 『漫画版スクライド』!!!」
原作との差異は今まで食ったパンの枚数ほど存在するが、中でも特徴的なものを挙げる。
- アルターに関する掘り下げが行われており、無能力者でも修行すれば手に入ることが明かされている。
- 由詑かなみの能力が不明のまま。そもそもアルターかどうかすら明かされていない。
- アニメ版で死亡したキャラが生存したり、生存したキャラが死亡したりしている。3名ほど悲恋から救われた人もいる。まるでスパロボだな。
- アニメ版以上にホーリー部隊が外道で、ジグマールと瓜核がマジモンのワル。あとついでに劉鳳の母親も改悪。
- ホーリーの女性隊員の服が物理法則を無視している。
- ジグマール直属のスーパーホーリーの存在。
- 原作では強敵だったエマージー・マクスフェルが瞬殺されるかませ犬。
- アニメ版ラスボスである無常矜侍がただのモブ。
- そのためアルター結晶体がジグマールのアルター「ギャラン=ドゥ」として本人を殺して主導権を奪いラスボスとして君臨。
- その他アニメ版の一部キャラは出番をカットされた反動で、完全な脇役になっている。
- 反ホーリー組織ロウレスの存在。桐生水守はここ所属になっている。
「オリジナルキャラじゃねーかッ!」 「カッコいいだろう!?」
ロウレス
ロウレスのリーダー。物静かな青年…ではなく実は女性。アルターは音杖型「サウンド・スタッフ」。
ロウレスのNo.2の大男。慈悲深い性格。アルターはミサイルランチャー型「殲滅艦隊(ゴーランド・フリート)」。
スーパーホーリー
スーパーホーリーのリーダー格のクールなイケメン。その正体は…。アルターは光を操る「レンズマン」。
ハイテンションな爆乳の女性。アルターは巨大なラジオを召喚する「悲しきレイディオ」
「知識」を貴ぶ眼鏡。シェリスを洗脳した。アルターは「知識万歳(ビバ=ノウレッジ)」。
ネイティブアルター
本名或田扇人(カズマ曰く「そのまんまかよ」)。世界で初めてアルター能力を手にした男で、ロストグラウンド誕生より前からアルターを使っていた。実はジグマールの師である。
- 羽衣
第1話の敵。「自由学園」を作り子供たちを攫う誘拐犯。
- 李裏璃
アルター仙人同様に修行でアルターを得た女。インナーを攫って人々の生体エネルギーを奪っていたので、外見は美女だが実は老婆である。