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谷口悟朗

たにぐちごろう

谷口悟朗とは、日本のアニメ演出家・監督。代表作に「スクライド」、「コードギアス反逆のルルーシュ」などがある。
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人物編集

今川泰宏川瀬敏文を師事するアニメーター・アニメーション監督。


当初は役者を志し、その後演出に興味を持つが、実写作品では演出家として早く芽を出す事が難しく、アニメ業界ではそれが可能であると知り、アニメ業界へ。


活動当初はJ.C.STAFFに所属していたが、その後フリーになりサンライズのロボットアニメの演出などを手がけた。


勇者王ガオガイガー」では、前半のクライマックス回である第30話を担当している。

主力スタッフの担当する回に挟まれたことで、「クビになる覚悟で爪痕を残してやる」と奮起し、独自色の強い映像を制作。話題になった。


ガサラキ』では、本人曰く「『ガオガイガー』の仕事をしていた頃に、いつの間にか知らない内にスタッフに組み込まれていた」との事で、プロジェクトを総括した高橋良輔監督を補佐する形で、実質的に現場で指揮を執る助監督を務める。しかし、伝奇的なロボットアニメを目指す方向で制作されたものの、ロボットアニメなのにロボットを活躍させすぎなかった事や、アニメとして娯楽性が低いとの評価もあり、この時の挫折や反省が後に代表作『コードギアス反逆のルルーシュ』の制作モチベーションに繋がった。


その後米たにヨシトモの紹介もあり、1998年に映画「ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック」で監督デビュー。


以降「無限のリヴァイアス」、「スクライド」、「ガン×ソード」、「コードギアス」シリーズなどを手がけるが、2009年の「ジャングル大帝 勇気が未来をかえる」の後、監督業を休業(ただしスクライドの新編集版などは発表している)。その後2015年の「純潔のマリア」にて監督業に復帰した。


作風編集

彼の手がけるアニメは様々な意味で癖が強いが、一方で綿密に練られた世界観と、そこで繰り広げられるキャラクター達の激闘・葛藤劇に対する評価は高い。


善悪の概念に対して厳格なビジョンを持ち、正義を狂信する人間を悪役に置きそれに反骨精神を持って立ち向かう人物を主人公にする事も多く、それと同時に主人公を童貞に設定する事でも知られる。谷口氏によれば、「パーフェクトな人格を持つ主人公を描くのが苦手」だそうで、監督作の主人公はみんな何かしら弱さや欠点、欠落した部分や歪みを抱えている不完全な人間が多い。


様々な部分でキャラクターを対比させる演出も特徴であり、スクライドコードギアスではそれが顕著に現れていると言える。


また、OPも本編の一部であるという持論を持ち、キャラクターの心境の変化や登場人物の退場など、ストーリーの進展に応じて細かにOP映像をアップデートする。


彼がアニメ作品を手がける場合、現場を円滑に動かす意図で特定の声優やスタッフを起用する傾向が強く、彼らをして「谷口ファミリー」と呼ばれる事も少なくはない。


特に声優の保志総一朗白鳥哲は無限のリヴァイアスからコードギアスに至るまで、自身が手がけたオリジナルアニメーションにほぼ一貫して起用し続けている事で知られる。

また、彼が監督したオリジナルアニメーション作品のコミカライズは、「同じことを二度やるほどつまらないものはない」という意向が強く働いた結果、アニメ本編とまるで別物になる事も少なくはない。その傾向はスクライド以降の作品に特に顕著にあらわれており、キャラクターの立ち位置や性格、活躍の度合いまでまるで異なっている場合が殆どである。


上記サンライズでの演出時代の縁から、山根理宏とは懇意にしており、多くの作品に起用している。


しかし、その一方で彼の存在が原因で、多くの脚本家から「スーパーロボットを出そう。山根さんが描いてくれるから大丈夫」と立て続けに提案されるようになった。結果、「谷口はスーパーロボットパロディネタが好きに違いない」と、業界内外から噂されるようになってしまったという、珍妙な逸話が存在する。これについて谷口氏は、インタビューで「それはない」と断言している。


主な作品編集


関連項目編集

アニメーター

サンライズ

大河内一楼 倉田英之 黒田洋介 平井久司 木村貴宏

中川幸太郎 酒井ミキオ 保志総一朗 緑川光 白鳥哲

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