黒田洋介

くろだようすけ

黒田洋介とは、日本の脚本家・シナリオライターである。

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人物

1968年 3月29日生まれ。三重県出身。

現スタジオオルフェ取締役。

大学中退後、雑誌の編集者やゲームのシナリオライターを歴任し、1993年にスタジオオルフェ結成に参加。以後アニメ脚本家としての活動を始める。

オルフェ所属の後輩脚本家・倉田英之と脚本家ユニット「地獄組」を結成しており、共同で脚本を執筆する際に同名義を使用する。

少年画報社のヤングキングアワーズのメディアミックスに於いて高確率でキャスティングされるスタッフであり、『トライガン』、『HELLSING』（OVA版）、『エクセル・サーガ』等のシリーズ構成・脚本を担当。

またガンダムシリーズで最も脚本を手がけている脚本家の一人としても知られ、『機動戦士ガンダム00』シリーズ、『ガンダムビルドファイターズ』シリーズは、本編脚本及びドラマCD脚本をすべて一人で手がけている。

その作風の振り幅は広く（特にほぼ同一のスタッフによって制作された『無限のリヴァイアス』と『スクライド』が比較対象としては分かりやすい）、シリアスから恋愛、コメディまで様々なシナリオを描き上げる。

また脚本家の中でも特に筆が速い事で知られ、アニメ作品の脚本を全話手がけ尚且つそれを複数作品でこなしてしまうことも多々あり、持ち前の芸風の広さと速筆ぶりから一時期は「黒田洋介複数人説」なる噂も流れた事もあった（黒田自身はその説を自らの日記にて否定している）。

特にテンションが高くインパクトのあるセリフ回しに定評がありそれによって「機動戦士ガンダム00」のグラハム・エーカーや「スクライド」のストレイト・クーガーなどの人気キャラクターを生み出してきた。

なお、オリジナルアニメでは「そして、数ヵ月後」などの本編では語られない長めの時間経過描写が多い（そういった傾向からか00ではドラマCDとして若干使われる）。

かつて心身障害者の妹がいたが、踏切での列車事故で亡くしている。時期としては『天地無用!』シリーズに関わる直前の事であり、のちに執筆された『魔法少女プリティサミー』シリーズは、その妹に捧げた作品であると同作の後書きで語っている。

黒田は同後書きの中で、妹の事故が「踏切を待てずに強行横断した健常者がいて、妹が心身障害者であるが故に判断ミスを起こし、それを真似たために起こった人災」であると糾弾し「周囲がきちんとルールを守っていれば起こらなかった事故だった」「分別をわきまえている人間が、このような愚かな行為をするのか！」と嘆いている。

だが、その激昂の後に「悲しみの後に襲ってきたのは痛みだった」「せめて自分が妹の傍にいてやれればよかった」という悔恨の痛みを吐露し、同作にその願いを記したとされ、そのためか以降の作品でも、この経験に基づいたとみられる描写が時折見られることがある。