天地無用!
てんちむよう
AICによって企画・制作されたアニメシリーズ。略称は『天地』。
1993年に発売されたOVA『天地無用! 魎皇鬼』が初出となり、それを起点にアニメのみならず、映画・小説・ゲームなど各種メディアで幅広く展開されている。
AICがパイオニアLDCと組んで企画したOVAレーベル「PAC」に参加するため、梶島正樹が立案し社内コンペへと提出した作品企画「魎皇鬼」が大本の原案。
いわゆる90年代以降に隆盛を誇るハーレムものの嚆矢として名高い。
また作品制作側が意図して聖地巡礼を仕掛けた嚆矢としても知られる。当時(1990年代)聖地巡礼ジャンルにおける同様の作品もいくつかあるにはあったが、それらと比して「天地無用!」の聖地にはロケハンに拠らない聖地(実際に物語に登場する舞台地でもないのに聖地として扱われる場所。代表的なのがキャラクター名の元ネタになった場所)が多くある、という部分に大きな特色がある。
おおむね共通しているメインテーマは『家族(の在り方)』とされており、それにどうアプローチするかというのも各派生作品の独自性であり見所。
また登場人物のほとんどが、何らかの形で寿命や近親婚問題や性的マイノリティ問題を克服しており倫理観をそちらに合わせた(ヒドい場合には「歪ませた」と言っていいケースもある)地球人とは(特に人間関係における)価値観が超とっても異なっている長命種族であるので、そこから生じるギャップ(と主人公どもの常識の崩壊と染まりっぷりや壊れっぷりとその推移)も大きな特徴と言える。
梶島正樹版(原作・原案版)は俗に「梶島天地」、ねぎし版は「ねぎし天地」、長谷川版は「長谷川天地」、奥田漫画版は「奥田天地」と呼ばれている。
また原作者・梶島正樹は、月村了衛版(『天地無用!CDすぺしゃる』『天地開闢時空道行』に代表されるCDドラマシリーズおよびOVA『宇宙刑事美星 銀河大冒険』)や、ねぎしひろし版(TV版『天地無用!』、劇場版『in LOVE』シリーズ)や長谷川菜穂子版(初期ファンタジア文庫版『天地無用!魎皇鬼』、『真夏のイヴ』)や高本関島版(『新・天地無用!』)や奥田ひとし版(富士見漫画雑誌連載版『天地無用!魎皇鬼』、『新・天地無用!魎皇鬼』、PAC広報連載『天地御免!』)といった各種派生作品には関知していない。
2015年1月6日、DMM.comにて『天地無用!花嫁繚乱』の事前登録が開始。こちらはブラウザゲームとして展開される。2016年4月15日にサービスを終了した。
2016年 OVA『天地無用! 魎皇鬼』第4期の発売が決定、OVA第3期終了直後から物語が始まり、柾木信幸と玲亜の結婚式の数日前、宇宙より征木家ゆかりの人たちが続々と地球へ集結し、天地が初めて伯母である水穂(みなほ)と対面。その後、玲亜の出身世界ジェミナーの話題に繋がっていく…という展開。
なお美星を演じていた水谷優子が同年5月に急逝したため、その後任を富沢美智恵が、また故・青野武が演じていた柾木勝仁役を魚建が、柾木信幸役を小西克幸がそれぞれ後任を務めるということが発表されている。
2020年からOVA『天地無用! 魎皇鬼』第伍期が展開。
大人になった天地達の日々と『異世界の聖機師物語』の前日談が描かれる。
2023年からはOVA『天地無用!GXP ~パラダイス始動編~』が展開される事が告知されている。
梶島原作の小説版として『真・天地無用! 魎皇鬼』シリーズ3巻(現在絶版)、『真・天地無用! 魎皇鬼外伝 天地無用!GXP』15巻(2017年5月現在)、『パラダイスウォー』(『天地無用!GXP』続編的ストーリー、水樹尋 作)全3巻が発売されている。
梶島天地(原作天地)
- OVA『天地無用! 魎皇鬼』 - 第1期が1992年から1993年にかけて全7話、第2期が1994年から1995年にかけて全7話(正式には第1期、第2期合わせて全13話+1話で、最後1話である番外編「宇宙刑事美星 銀河大冒険」には梶島は関わっていない)、第3期が2003年から2005年にかけて全7話、2016年から2017年にかけて第4期が全4話、2020年から第5期が開始予定になっている。
- ライトノベル『真・天地無用!魎皇鬼』- 1997年より発刊されたライトノベルでOVA版の過去話。梶島のプロットに基づく厳格な監修のもとでOVA2期のメインライターである黒田洋介が執筆した作品。既刊3巻。1巻で樹雷皇・阿主沙の出生、生い立ち、船穂との出会いを、2巻で遥照の出生から妹との婚約にまつわる苦悩、アイリとの出会いを経て、魎呼の樹雷襲撃事件および遥照行方不明の後始末(船穂による皇宮大広間大破壊宴会)一件を、3巻ではぐっと時系列が遡り鷲羽の過去と九羅密一族の関わりを描いている。
- TVアニメ第3弾/ライトノベル『天地無用! GXP』 - 2002年4月から9月まで全26話が放送された。OVA『天地無用! 魎皇鬼』第3期の続編で、1年後を描いたサイドストーリー。のちに梶島本人による、より深い設定を明らかにされたライトノベル版が出されており、これは『真・天地無用!魎皇鬼』の実質上の続編と見なされている。
- OVA『異世界の聖機師物語』 - 2009年5月から2010年5月にかけて全13話発売された。OVA『天地無用! 魎皇鬼』の柾木天地の異母弟である柾木剣士の異世界ジェミナーでの戦いを描いた作品である。
梶島天地関連作
- OVA『フォトン』 - 1997年11月21日から1999年2月18日にかけて全6巻が発表された。後に製作される『異世界の聖機師物語』と共通する設定が登場する別世界の作品である。
- TVアニメ『デュアル! ぱられルンルン物語』 - 1999年4月8日から同年7月1日までWOWOWにて全13+1話が放送された。OVA『天地無用! 魎皇鬼』と同一の世界観から分岐したパラレルワールドである。
長谷川天地
- 小説版『天地無用! 魎皇鬼』- 1993年から1998年にかけて富士見ファンタジア文庫から発刊された作品。著者はOVA第1期のメイン脚本であった長谷川菜穂子。当初はOVA版のノベライズであったのだが、梶島から離れて作られた企画作品の要素(月村設定)の流入や、梶島の設定が間に合わなかった(梶島から断片的に解説されてしまったために長谷川の理解が追い付かなかった)部分を長谷川の独自解釈で埋めてい(かざるをえなか)った結果、パラレル化を起こして別作品と化した。全13巻。
- 『劇場版 天地無用! 真夏のイヴ』 - 1997年に上映された。小説版ベースのオリジナルストーリー。映画公開と前後して長谷川の手によって小説版が出されている。
ねぎし天地
- TVアニメ『天地無用!』 - 1995年4月から1995年9月までテレビ東京系列で放送された。全26話。
- 劇場版『天地無用!inLOVE』 - 1996年に公開されたTVアニメ版『天地無用!』の劇場版作品。映画の公開に合わせ、ねぎし監督の執筆により映画のノベライズ版である『天地無用!in Love 夢の家』が公開された。
- 『劇場版 天地無用! in LOVE2 遙かなる想い』 - 1999年に上映された。テレビ版ベースのエピソード。
奥田天地
- 漫画『天地無用! 魎皇鬼』/『新・天地無用! 魎皇鬼』- 月刊コミックドラゴン→月刊ドラゴンJr.→月刊ドラゴンエイジ(富士見書房)にて連載された漫画版。著者は奥田ひとし。梶島版設定への回帰と準拠を基準として執筆されている(上述の『真・天地』が登場した時も、その設定をきちんとフィードバックさせている)が、物語自体がオリジナルであるためにオリキャラや独自設定も多く、結局はパラレル扱いとなっている。なお2期のタイトルが『新・天地無用! 魎皇鬼』となっているが、TVアニメ版の『新・天地無用!』とは関連は全く無い。
- 4コマ漫画『天地御免!』- パイオニアLDC(当時に本シリーズを展開・販売していたビデオ出版会社)の広報誌に連載していたギャグ4コマ。とってもメタフィクションバリバリのギャグ作品。
月村天地
- いわゆるOVA(梶島天地)第1期~第2期の頃に平行展開されたCDドラマやゲーム版の系列で、AICの林宏樹のもとパイオニアLDCの音楽部門によって企画された作品群。脚本担当は『神秘の世界エルハザード』『NOIR』でおなじみの月村了衛。CDドラマであるため基本は楽屋オチのメタネタまでブッ込んだギャグ作品。しかし、それゆえに現在の梶島天地とは設定に齟齬が生じており、OVA第1期の設定を用いてはいるがパラレル作品とされている。(いわゆる長谷川天地と同様の扱い)なお林天地、月村林天地とも呼ばれる。
- なおOVA2期の『番外編 「宇宙刑事美星 銀河大冒険』は、OVAシリーズで唯一、この月村天地系列の作品であり、真備清音は本来の企画上ではこちらが初出となるキャラクター。(メディア上での真備清音の初出は長谷川版)
- 上述した清音を筆頭に高岡まくら、尼ヶ崎和彦そっくりのマニー・オタク、鈴木白亜といった、初期の天地フリークにお馴染みの(そして逆に2010年代に天地無用シリーズを知った面々からは「誰だそれは」と突っ込まれかねない)メンツ(無駄に濃い名脇役たち)は、基本的には、この月島(林)天地系列のキャラクター。(ただしマニーの存在から間違われやすい尼ヶ崎自身は、あくまでも梶島版のキャラである)
プリティサミー(黒田サミー)
- OVA『魔法少女プリティサミー』 - 1995年から1997年にかけて全3巻がリリースされた。砂沙美が魔法少女として活躍するスピンオフ作品である。シリーズの主幹執筆者は『魎皇鬼』OVA2~3期までのメインを担当した黒田洋介。
- TVアニメ『魔法少女プリティサミー』 - 1996年10月から1997年3月まで全26話が放送された。OVA版サミーを原作としてリメイクした作品。執筆者はやっぱり黒田洋介。
その他の派生天地
- TVアニメ第2弾『新・天地無用!』 - 1997年4月から1997年9月まで全26話が放送された。高本宣弘監督、関島眞頼主幹脚本。TVアニメ『天地無用!』の設定をある程度踏襲しているが、実はTVねぎし天地の続編ではなく、ある種のパラレル・スピンオフ的な作品。テーマが天地ファミリーの不可逆な解体と別関係での再構築(家族は大事だが、それに縛られるのもおかしい。生きている以上は人間関係は常に変化・淘汰されるべきである)であるため、その部分で他の天地作品とは一線を画しており、これが原因でファン間で物議を醸した。(高本関島天地)
- 『砂沙美☆魔法少女クラブ』 - 2006年4月13日から2006年7月13日まで全13話、『砂沙美☆魔法少女クラブ シーズン2』は2006年10月3日から2007年1月11日まで全13話がWOWOWにて放送された。砂沙美を主人公としたスピンオフ作品である。監督は『新・天地無用!』を手掛けた高本宣弘。(高本サミー)
- TVアニメ第4弾『愛・天地無用!』 - 2014年10月から月曜日から金曜日まで全50話で5分間枠で放送された。こちらの作品は学園物として描かれている。梶島が原作名義を持ち、彼の関知が公にされている作品だが『魎皇鬼』シリーズとはストーリーの直接の繋がりはない。また、ねぎしひろし監督作品でもあるが以前の『ねぎし天地』シリーズとも直接の繋がりはない。この作品から阿重霞役が高田由美から七緒はるひに変更。
(※)派生作品はパラレルワールドであるため基幹となるストーリーは作品世界毎に異なっている場合がある。以下の「魎皇鬼のストーリー」は梶島・長谷川・奥田版に対しては共通する基幹バックボーンとして機能するが、ねぎし・サミー・高本関島・魔法少女クラブ・愛天地では各作品に対して全く異なる(非共通の)バックボーンが用意されているので注意。
魎皇鬼のストーリー
岡山県(およそ旧備中国のあたり)に住む高校生柾木天地は、幼い頃から神社の神主である祖父から「決して入ってはいけない」と散々言われてきた禁足地の祠に入ってしまう。
祠の奥に進むと剣が突き刺さった骸を発見した。天地は骸から剣を引き剥いてしまう。すると骸が動き出し、その様に恐れおののいた天地はその場から逃げだし、すべてを忘れて現実逃避にふける事に。
しばらくのち、すべてを忘れて学校での日常に戻った彼の前に謎の美少女「魎呼」が現れる。彼女の正体は祠の奥に封印されていた骸が活力を取り戻した姿だった。
魎呼は「お前のご先祖に封印された恨みを、子孫であるお前を害する事で晴らしてやる」として天地を襲撃。そのあげく学校は大破。学校側は「ガス爆発でも起こったのだろう」として責任は有耶無耶になったが、良心の呵責に耐えかねた天地は自ら退学を選ぶ。そんな彼の横には元凶の魎呼が侍っていた。
実は魎呼はすでに天地の一族に対しての恨みは水に流しており、天地を襲ったのは、ただ単に彼をからかっていただけだった。かくて側から離れない魎呼から迷惑をこうむる天地であったが、彼の受難はまだ続く。
なんと魎呼は宇宙でも一大勢力を築いている星皇家「樹雷皇家」に対し単騎で弓を引いた豪快な宇宙海賊であった過去を持ち指名手配の身の上だった。一件そのもの自体は時効を迎えていたが、それで収まらない樹雷の姫君である「阿重霞」が、魎呼を追って消息を絶った自らの婚約者である「遥照」の手掛かりを求めると同時に魎呼に誅を下すため地球に降り立つ。
かくて天地は魎呼と阿重霞の私闘に巻き込まれ、とばっちりを受ける事に。二人の私闘は最終的に瀬戸大橋を破壊するに至り(ついでに住宅地にあった自宅が神社の隣地となる山の中へと亜空間転移で飛ばされた)天地はますます世間様に顔向けできぬと祖父の神社のある山の中へ世捨て人のように魎呼・阿重霞と、さらには阿重霞の妹である砂沙美と共に隠棲する事となったのだった。
天地の隠棲も落ち着いた頃。宇宙では指名手配犯「神我人」が謎の陰謀を張り巡らせ、各星の遺跡を荒らし続けていた。太陽系を管轄に持つ宇宙警察(ギャラクシーポリス、GP)の九羅密美星も、その報を受けて警戒パトロールに就く。
しかし、とあるアクシデントから美星は地球に墜落。その場所は、よりにもよって天地の隠棲場所であった。
かくて天地は神我人を巡る一連の騒動に巻き込まれ、やがて騒動の中で自身が遥照より地を受け継ぐ樹雷皇家を束ねる「樹雷皇」の正当後継となりうる立場にいる事を知る。
さらには神我人との戦いの中で、彼に封印されていた宇宙一の天才科学者「鷲羽ちゃん」すらも天地ファミリーに合流する事に。
かくて。天地を巡る宇宙規模の、さらに長じては並行世界すら巻き込んだ壮大すぎるお祭り騒ぎが幕を開けるのであった。
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