柾木信幸
まさきのぶゆき
柾木勝仁とは婿養子の関係であるが、実際には勝仁は先祖でもあり見た目も性格も似ている。
彼もまた外見と本来の姿は異なるらしく、第4期第2話にて20代位であることが判明する。
地球人として建築家を営んでいる。
正木の一族の人間には珍しく一度も宇宙に上がったことが無い。
年長の妻である清音に先立たれてから独り身であったが、OVA3期のラストで清音の妹分であった正木玲亜と再婚し、後に柾木剣士を儲けている。
奥田版
奥田版(『in LOVE』や『サミー』のコミカライズを除く)はおおよそ梶島版に準拠している。
誰が呼んだか「(無職の息子を支えてる)柾木家の財布」の異名をとり、ゆえに存在感が薄い事をかなり気にしている。
最終章の「クローン清音」騒動では、帰って来た妻に会わんと号泣しながら柾木家に帰ろうとしたが勝仁に「これ以上状況を引っ掻き回すな」と早々に追い出された。別にじっちゃんは間違っちゃいない(むしろ相変わらずの慧眼なのだ)が、しかし信幸は泣いていい。(既に泣いているが)
長谷川版
梶島版と同じく普段の勝仁と、どっこいどっこいのお調子者。
嫁は柾木阿知花。
婿養子である事も変わらない。ただし、梶島版で肝となっている勝仁(遙照)との血縁関係は存在せず、純粋な地球人であり、柾木家(宇宙)の事情など何も知らない、ガチの婿養子である。
ちなみに阿知花が彼を選んだのは「お父様によく似た人だから(信頼できる)」と、いう理由による。
ねぎし版
上述の長谷川版の設定を概ね引き継いでいる。
つまり純粋な地球人で、嫁はやっぱり柾木阿知花。
その事もあり、劇場版第1作『天地無用! in LOVE』では柾木阿知花のクラスメートとして、よりその過去が(梶島・長谷川の各版以上に)フィーチャーされている。
この劇場版に登場した若い頃(高校生時代)の姿は、息子の天地に瓜二つであり、ぶっちゃけ「丸眼鏡をかけた天地」そのもの。
建築家という夢に真摯に向き合っている事情もあり、とても生真面目であり、恋愛や女性に対しても息子とどっこいどっこいの朴念仁。
このような性格もあって阿知花とは、後に結婚するなどとは信じられない、なかなかに純であまずっぺー関係を築いていた。
しかし、未来からやってきた天地ファミリー(&阿知花)の事情に、がっつりと巻き込まれ、阿知花ともども禍因の作り上げた異空間に取り込まれてしまう。が、事情は解らぬまでも阿知花を害そうという禍因の様を目の当たりにして、非力ながらも阿知花の盾になり、たとえ死しても彼女を守ると雄叫んで漢を魅せた。
後のアホ親父ぶりから考えれば、まさに劇的ビフォーアフター。そのまま成長すれば、なかなかの好ましいミドルになれたろうに……どうしてああなった。
あるいは人生でただひとり、大好きだった阿知花ちゃんとの別離が純粋だった彼をここまではっちゃけさせちまったのだと思うと、ある意味もの悲しいモノもないではないかもしれない…。