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センシティブな作品

解説編集

CV: 高田由美(OVA第3期およびGXPまで) / 七緒はるひ愛・天地無用!以降)


フルネームは柾木阿重霞樹雷(まさき あえか じゅらい)。

樹雷星の第一皇女。血縁上では主人公天地の大叔母に当たる。


年齢は720歳(コールドスリープ期間を含む)だが…樹雷星の王族は恐ろしく長命であり、肉体年齢は地球人に換算すると約20歳。

身長161㎝。血液型A型


樹雷第二世代艦龍皇(りゅうおう)のマスター。


人物編集

樹雷星を襲った宇宙海賊 魎呼と戦い、そのまま行方不明となった許婚でもある異母兄遙照を探し続けていたお姫さま。


遙照恋しさ(あと樹雷星で遙照が行方不明の果て「死亡みなし」になりかけており、これに乗じて政略結婚狙いの縁談がわんさか舞い込み、自身の意志とは無関係に状況が進んでいってしまっている事に恐怖して)に、自分の宇宙船龍皇で樹雷星を逐電出奔し、龍皇を司る「皇家の樹・龍皇」と自らのガーディアンである阿座化火美猛に「兄の手掛かりを見つけたら起こして」とお願いして船体制御を任せたのち、自分はコールドスリープで眠り宇宙をさすらっていた引きこもり系お姫さま。


結果、地球に辿り着き、兄の失踪元凶である魎呼に出会い、交戦する羽目に。結果、龍皇と魎皇鬼は激戦の末、瀬戸大橋を巻き込んで共に大破。龍皇に密航していた妹の砂沙美とともに、天地の家の居候になる。


裁縫は得意(織布は樹雷の主要産業のひとつであるため裁縫は皇家員の必須技術。まぁ皇家の樹がやってくれるが)だが、料理の才能は壊滅的に無い。祖母である神木瀬戸樹雷は、当初は阿重霞に対しても砂沙美同様に家事全般を仕込もうとしたのだが、あまりの素養の無さに早々に匙を投げた。


環境の変化に馴染めず(あと天地から「遙照は自分の先祖であり、遠い昔に亡くなってしまった」と聞かされたことも相まって)はじめは天地にも反発していたが、彼の優しさに触れて、かたくなになっていた心を開いていった。(あと兄の持つ皇家の樹である「船穂」が柾木神社の御神木として意思を失わずに生きていた事から、遙照の生存可能性が高まった事も大きかった)のち天地の優しさに触れ続けるに従い、天地に惹かれていく思慕と遙照への未練の間で揺れ続ける事になっていったが、最終的には天地の祖父である柾木勝仁こそが遙照本人であることを知り、その勝仁から「自分が握るべきはずだった阿重霞の手を、自らの血を引く天地に託す」と宣言された事で、自らの想いの全てを天地に向ける事を定めた。


うぶおしとやかだが、阿重霞自身も高い戦闘力を秘めている。さらに恋のライバルにもなった魎呼が絡むとヒステリックになり、日々2人の喧嘩が絶える事は無い。

それでいて、意外とウマは合う模様。作中、魎呼と2人で酒を酌み交わす描写も見られる。


あと忘れられがち&スルーされがちだが妹や母親にあまり似てない。これは幼い頃に因子転換と呼ばれる遺伝子操作施術を受け、父方(樹雷皇)の姿に合わせているため。そのため因子転換を解除されると、母や妹に似た本来の姿である真・阿重霞と呼ばれる姿になる。

櫻舞


ちなみになぜ、そんな事をしたのかと言うと自身の姿をお兄様の実母である船穂さまにそろえるためである。(あと「お兄様とお揃いになりたかった」というのもある)

………まぁ身も蓋もなく言えば、当時の(あくまで当時の)お兄様はマザコンだったので、その発想もやむないといえばやむないのであるが、実はお兄様にとってみれば、逆に「妹感」が強くなりすぎてしまい婚約者として見られなくなってしまう(あと、お兄様がガチで自覚した初恋は実は瀬戸さま&美砂樹さま……つまり阿重霞の祖母と母であったため、むしろ因子転換しない祖母&母親似の姿の方が、きちんと恋愛対象として見てもらえた)という、いわば様々な意味で墓穴を掘るザマになってしまった。


……と、まぁ、因子転換にまつわるエピソードから樹雷出奔、瀬戸大橋破壊などなど数多ある事例から垣間見られるように俯瞰視点に弱い突撃気質が災いしている、幼少期からイロイロやらかし体質な天然の墓穴掘りである。後述する派生作品では、その部分がさらに強化された。


名前の由来編集

古語の「あえか(なる)」が由来。

語義としては「か弱い」「たおやかな」「華奢である」と、まぁ樹雷の武闘派お姫様とは思えない単語が並ぶ。実際、MAGIUS規格で出されたTRPGでは、これをネタにしたエピソードが組み込まれており、魎呼からは大爆笑されている。

が、同時に「あえか」とは「非常に危なっかしい様」も意味しており、これは見事に当てはまる。


天地無用!キャラでは珍しい、天地と魎呼に並ぶ岡山県地名が由来になっていないキャラのひとりである。


派生作品での阿重霞編集

妹の砂沙美が主人公を務めるスピンオフ作品魔法少女プリティサミー(OVA版・ラジオドラマ1期・小説版)では砂沙美と天地が兄妹であり、阿重霞は天地の同級生高田阿重霞として登場した。原典と同じく、魎呼とは天地を巡って犬猿の仲。

砂沙美とは別のマセまくった天才児の妹が存在し、その妹におちょくられまくる日々を送っているのだが、その妹は魎呼の弟(こちらもサミーオリジナルキャラクター。魎呼に似た天使すぎる純朴な男の子)とラブラブで、阿重霞にとっては悲惨なことにどうあがこうと魎呼とは一生つきあわねばならぬ義姉妹になってしまう事が確定している。


一方でTV版プリティサミーでは、魔法の国ジュライヘルムの第3女王候補「露美御・T・阿重霞」として登場。(ちなみに初登場時には阿重霞の顔ではなかった)

後が無くなった裸魅亜に対して「自分も頭ノーテンキな津名魅が女王になるのは不安がある」と甘言を用いて近付き「ジュライヘルムが地球の善悪に振り回されずに存続できる方法」としてジュライヘルムの全魔法力を吸い上げる計画を発動。ジュライヘルムと地球の存続バランスを崩し、ジュライヘルムにおいては魔法の枯渇、地球においては存在消滅という二重の危機を招く。

砂沙美に対して「わたくしの妹」とのたまうなど非常にメタるだーなアブない言動を繰り返した。トドメには彼女自身が元々、地球人であり先代女王と魂を同じくする者であった秘密が明かされ「魔法少女の活動を続けるにしたがって人間(地球人)の醜い部分を見続けた挙句、先代女王の即位の褒美として魔法使いにしてもらって地球の人間たちを見限った 」ゆえに「サミー(砂沙美)が地球や人々を貰った魔法で救おうとしている事は無駄な事と思い、自らと同じ悲劇を繰り返させないために地球を滅ぼそうとする 」という存外シリアスな設定が繰り広げられた。(物語の展開そのものは一貫してギャグなのに)しかし最後はプリティサミー光落ち(?)したピクシィミサに倒される。

ところが最終話のエンドロールのラストで、なぜか火星に遁走し現地の火星人たちを制圧して、彼らを配下に懲りずに悪事を働いている姿を晒し、そして再び火星の抵抗勢力および彼らと手を組んだジュライ(津名魅&お魎さん)の両勢力より依頼され派遣を受けたサミーとミサにとっちめられる事となった。


かと思えば「プリティサミー」ラジオドラマ2期(天地無用!のミュージッククリップが設定の底本)では天地の幼馴染み女子高生に戻ってみたり。


また長谷川版天地では樹雷皇家の一夫多妻に関しては否定的な考えを持っており、父である樹雷皇に対して「そんな悪習まで引き継ぐ気は無い」とまで宣言している。(もっとも「天地ファミリー」の一員として安定していくと、態度などは次第に軟化していくが)


ねぎし版天地(TV版無印天地 および in LOVE)では、遙照は阿重霞よりもはるか前の代の樹雷星の皇子として設定されたため、両者の間の関連は非常に薄い。そのため遙照は、ねぎし版の阿重霞にとっては「過去の亡霊」程度の存在になっている。

魎呼との関係は原点であるOVA版と同じく「仲良くケンカしな」の関係性を持っているが、それはいわゆる子どもの頃の「いいがかりをつけられる偉ぶった金持ちお嬢(阿重霞)」と「金持ちの偉ぶりに勝手に腹を立ててちょっかいをかけて酷い目に遭わせるクソガキ(魎呼)」という、樹雷皇家の一件など全く関係ない個人的な因縁関係の元に構築されたものである。

そして終盤に人質にされて天地に助けられるなど、TV版ではかなりのテンプレ姫ヒロイン扱いがなされている。


ぶっちゃけ媒体によって、かなり彼女の設定は異なる。まぁ、それが大人の事情と言うものだ。

(ぶっちゃければ、姫様キャラゆえにネタ枠を振られる事が多いのである)


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天地無用 天地無用! 柾木天地 魎呼 砂沙美 鷲羽 美星

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