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MAGIUS

まぎうす

Multiple Assignable Game Interface Universal System. 1995年に富士見書房より出された、汎用TRPGシステム
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もしかして:マギウス


1995年富士見書房富士見ドラゴンブックより出された汎用TRPGシステム。


システム名のMAGIUSとは、正式名「Multiple Assignable Game Interface Universal System.」の略。日本語に直すと「普遍的なシステムのための複合の割り当て可能なゲーム・インターフェース」となる。富士見汎用システムという副題が添えられている場合もある。


概説編集

文庫本15ページ分に収められた「基本ルール」(主には基礎能力値の説明と行為判定の基準に関するルール)を軸に、別制定となる「作品別サプリメント」を組み合わせてTRPGとするルールシリーズ。

同じく汎用システムであるGURPSと比べれば、その単純さにあまりにも驚く。


他のTRPGと異なる点は、ほとんどのサプリメントにおいてぼっちでも遊べるゲームブック形式の「ソロプレイ」が実装されている事。ほとんどのサプリメントは、このソロプレイの制度を初心者用に世界やルールを紹介するためのチュートリアルとして使用していた。


そして、もうひとつ特徴として挙げられるのは、基本ルールのあまりといえばあまりな単純さのおかげで「ゲームメーカー・ゲームマスターの自由度が高く参入が容易に見える」点である。実際に『ロケットガール』『セイバーマリオネットJ』あたりは原作者本人が作ったMAGIUSシステムのTRPGである。そのため同人ゲームメーカーには現在でも人気のあるシステムと言える。

が、実はこれはゲームバランスもゲームメーカーに丸投げされているという事でもあり、ヘタなメーカーがMAGIUSに手を出せば、ほぼ確実にゲームバランスを狂わせて自爆するという難点を持っている。

(そもそもGURPSなど他の汎用システムには必ず見られる「スキルや特殊状態、静物動物の判定などに関する共通ルールのサプリメント」が無く、その部分も各サプリメントに丸投げされている)

そのため「プレイ参入は超初心者向けだが、ゲームメイキング(マスタリング)は神級超上級者向け 」などと呼ばれるシステムでもある。(実際『ロケットガール』原作者の野尻氏は同作製作以前にアナログゲームメーカーで実製作スタッフを務めていた来歴があるし『セイバーJ』原作者のあかほり氏も元々『D&D』『RtoL』のヘビーマスタリングユーザーである)


基本的には富士見書房が自社(あるいは親会社である角川グループ)に関わりのある作品をTRPGにするためのシステムであり「汎用」という割にはサプリメントごとにそれぞれのアクが強く、サプリメント間の共通ルールは、ほぼ存在しないと言っていい。(同人作品には、これを強引に連結しようとしたサプリメントもある。大抵はポシャるが)


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