「man」+「Chicken」ではなく、「munch(むしゃむしゃ食べる)」+「-kin(小さい、という意味の接尾辞)」。
実は綴りは短足猫のマンチカンと一緒(そちらはフランス語読み)。
- 『オズの魔法使い』に登場する小人の国と、その国民。
- 他にもベビー用品会社だったり、ドーナツの製品名だったり。
- アメリカのパソコン通信コラムにおけるTRPGプレイスタイル4分類のひとつ。主に今日でマンチキンといえばこれ。
- 3.を題材にしたカードゲーム。
TRPGにおけるマンチキン
洋マンチ(元祖マンチキン)
「リアルマン」(男の中の男。悪く言えば脳筋)、「リアルロールプレイヤー」(受け持ったキャラクターを重んじる)、「ルーニー」(ひたすらウケ狙い)、「マンチキン」(自分有利に物事を運びたい自己中心的なクソガキ)の4分類のひとつ。
アメリカのゲーマーにとっては非常に共感できるものだったが、日本では「マンチキン」以外の3つはあまり受け入れられなかったようだ。
和マンチ
上記の元祖マンチキンが、日本の雑誌などで紹介されるうちに変質していったもの。
「洋マンチ」が単にわがままなのに対して、「和マンチ」はルールに精通しており、ルールブックの細かい記述や、キャラクターはもちろんのことGMだって知らないような専門的な知識に基づいた理論武装によって自分の有利になるように事を運ぼうとする。
理論武装をしているためその行為を否定しづらい点では「洋マンチ」以上にタチが悪いともいえるが、他方、行為・振る舞いそのものが忌み嫌われる「洋マンチ」とは異なり、「和マンチ」はそれが行き過ぎて場(セッション)を乱すことがない限り責められるような類のものではない。
本来なら「ルールに精通したベテランプレイヤー」や「ルールに囚われない発想をするプレイヤー」として肯定的に見られる場合も極めて微量ながら存在する可能性もあったりするかもしれないが、通常は理不尽な言い掛かりでもって否定される。
原因不明で自動的に失敗するに違いない!(外部リンク)
ルールやGMの判断に従って行儀よくプレイしているPLに対し、困ったちゃん側がマンチキン呼ばわりする場合もあるので、実際の状況を見て判断しないと悪質であるかそうでないかわからないのが困るところ。
ルールブック上のサンプル基準ではシステム上推奨される作品もあるし、それを是としている卓で普段遊んでいるPLが他の卓で可能であるかGMに確認しただけでまだ行っていないのに悪質なマンチキン認定されるという例もある。
マンチ技
和マンチの行う行為をマンチ技と呼称する。研究は全くと言って良いほど進んでないものの、大まかに以下の三つに分類される。
ただしシステム上可とされている場合や手本となる公式リプレイで普通に行われているので可と判断される事もあり、必ずマンチ技となるかは作品による。
データッキー
ゲームのルールやデータを徹底的に読み込み、完全にルール内で有利に運ぼうとする。
例:目視すればかけられる遠隔系攻撃呪文と透視呪文を組み合わせて、壁の向こうの敵を一方的に攻撃する。
リアルリアリティ
ゲーム世界でも適用できそうな現実の法則を利用し、違反ではないもののゲームのルール外で有利に運ぼうとする。
例:身体の欠損部位を再生する魔法の使い手がいなくても、再生能力を持つ生物(ヒトデ等)に長期間変身すれば、欠損部位は治る。
ゲームシステムや舞台設定よりも現実世界を基準とした現実的な要素を優先して否定的となる場合もリアルリアリティと呼ばれており、逆に不利にしようとするだけでなく処理を無駄に煩雑にしたりバランスを崩壊させたりと面白さに寄与しないルールを作り出したりしている。
脱法行為
システムで敢えて端折ってある部分を使って有利に運ぼうとする。
例:持ち物の個数・重量の制限がシステム上は特に制限されてないので、一人で荷馬車一台分の装備・お宝を持ち運べる。
関連タグ
粉塵爆発 火炎瓶 - 和マンチが好むとされる戦法(中世の科学力で魔力を使わずに大爆発を起こす)