概要
主に「空気を読めよ」や「空気読めない奴」という意味合いの略語として用いられるケースが多い。
2006年ころから女子高生らによる若者言葉として当時のSNS等を通じた口コミによって流行した。「KY=空気読めない」の初出はこれである。
注目を浴びたのは平成19年にメディアで取り上げられてからである。
しかし、徐々に「KY」単体の存在感が増していき、後述のように様々な名称・用語の略語としてピックアップ(あるいは再発見)されるようになる。
その後、KYを中心とした略語を纏めた書籍が出版されるなど、略語、というものがインターネットから日常へと浸透する切っ掛け、ともなったと言えるだろう。
2020年代以降は上記にもあるように様々な意味や意図が混在してしまいその使用に混乱をきたすことも珍しくない。
ちなみに余談ではあるがこのようなローマ字の頭文字を取る、という略の仕方は近年より始まった傾向ではなく昭和初期には既に行われていた、と言われる。
確かに状況によっては「空気を読む」ことは大事である。
しかし空気を読むよう圧力をかける状況に陥ってはたまったものではない。
時には空気を読まないことも大事になってくる。
何といっても究極の策は場の空気そのものを変えることに帰結するであろう。
その他の「KY」用例
- 職場(主に危険を伴う業務)において「KY」は俗語と異なり、労働災害を防ぐための心がけである「危険予知」(Kiken Yochi)の略なので、意味が異なることに注意が必要。
- 京セラ製携帯電話の型番。以前はNTTドコモ向けの端末でのみ使用していたが、最近はauでも使われている。(KYocera)
- かつて超!A&G+で放送されていたラジオ番組『金田朋子・保村真のエアラジオ』において、パーソナリティの2人はそのイニシャルを取って『KYコンビ』と呼ばれた。(Kaneda / Yasumura)
- 郡山総合車両センター(JR東日本)の整備済み車両略号でもある。(KoriYama)
- かつて西友がCMで使用していたキャッチコピーの1つ「KY〜カカクヤスク」。