「概要上のアレは嘘だ。」
彼の本名は山田一郎、勇者と称えられるだけの一般人。女神と名乗っている呑んだくれの臓器売買寸前の借金まみれの一般人リフクノレテと共に、借金取りから逃げるため今日も旅をしている。
関連タグ
リスタルテ「それもう一般人じゃないよね!? ていうか概要にフェイクを混ぜてどうするの!!」(参照元)
「レディ・パーフェクトリー(準備は完全に整った)」
CV.梅原裕一郎
本当の概要
女神リスタルテによって現実世界から召喚された勇者。難度『S』の異世界『ゲアブランデ』を救うために呼ばれたのだが、性格はあり得ないほど慎重である。
召喚したリスタルテを真っ先に疑ったり、素のステータスは高めなのに神界に閉じこもって筋トレをやりまくったり、念のためとしてアイテムを過剰なほどに備蓄する上に敵を倒しても「まだ生きているかもしれない」と追い打ちで威力の高い技を連続で放ち建物ごと容赦なく吹き飛ばさないと納得がいかない程のオーバーキル。挙句の果てには問答無用に人をアンデッドと疑い全員に聖水をかける等、病的なくらいに慎重。仲間を完全に信頼しておらず「超いらん」と言う上にたとえ仲間にしたとしても「荷物持ち」と言ってモンスターの死骸の処理をさせるなど仲間への扱いは雑。単独行動も辞さないし、女神であるリスタルテにもパラメーターを一切公開しない。まさにマンチキン(正確には和製マンチキン)の域である。他人に対しての言動も厳しく、男女平等に扱うため女性に対しても厳しくデリカシーが無い。でもイケメンなので惚れる女性がいる。
しかし、相手の好意を無下にせずピンチになった仲間を必ず助ける優しさもあり、情が無いわけではない。
準備が出来たら上記の口癖を言う。
彼が異常なまでに慎重なことを行使するならリスタルテがツッコむという図式が完成している。
ステータス・能力
主に剣や炎魔法をメインにして戦うアタッカー型。氷結魔法等使えない能力があるものの、過剰な鍛錬や合成、柔軟な発想によりそれを補っている。
ステータスはほぼ序盤の勇者を越えており、物覚えが良い点や『獲得経験値増加』が噛み合い成長率が高い。最強になるのも時間の問題である。
しかし欠点として『獲得経験値増加』が効きすぎてすぐに成長限界点が来てしまい、それ以上成長できない。しかもゲアブランテもとい本作品の難易度はインフレするため聖哉のステータスを追い越してしまい、攻略法も次々と失われてしまうため詰みになる恐れもある。
そのためステータスで戦うよりも戦略と準備を過剰にすることが重要となる。
本当の関連タグ
小鬼を殺す者(ゴブリンスレイヤー):中の人繋がりなだけでなく、慎重に対策を練る箇所等が似ている。こちらはゴブリン特化型であるが目的の為なら周りを巻き込む和マンチな点も共通している。
アクト:国民的RPGの外伝作品における慎重派勇者。
「プロパティ」
『慎重に、慎重にも慎重に。疎まれようが嫌われようが、それを貫こう。そして今度こそ、世界と仲間と大切な人を必ず救ってみせる』
核心に触れるネタバレあり、自己責任でスクロールをお願いします。
何故彼は『慎重』なのか?
実は聖哉は一度難度『B』の異世界「イクスフォリア」に転移したことがある勇者。
元々の彼の性格はろくに準備もせずに突っ込む無鉄砲。レベル差があっても強敵に挑むことがあり、いつも仲間を振り回していた。口癖は「ガナビー・オーケー(何とかなる)」と今と真逆のスタンスを取り、ボロボロになることもしばしば。それでも元々強かったため何とかやれたとのこと。
お手本のような俺TUEEE系の主人公。ヒロインのティアナ姫と添い遂げて、いざ最終決戦へ…だがある悲劇で彼の運命が大きく変わる。
イクスフォリアを侵す魔王を倒した聖哉一行。女神アリアの透視力で確実に倒したことを確認し、満身創痍の状態だったが勝った喜びを分かち合う。
だがその直後、仲間の一人が血を噴出して倒れた。魔王はまだ生きていたのだ。
次々と仲間を喰われ、残ったのは聖哉とティアナ姫のみ。
ティアナ姫を逃がそうとする聖哉だったが体力が尽きていた為まともに動けず、とうとうティアナ姫が魔王に捕まってしまった。そして聖哉の目の前で魔王はティアナ姫を身籠った子供ごと殺害した。
この惨状を受け聖哉は己の準備不足を嘆き、慎重な性格に変わっていった。
記憶はリセットされてしまったが、心の奥底に刻み込まれたトラウマとプロパティで出された文章によりある程度は察することとなった。
慎重に鍛錬や備蓄を過剰にしたり、仲間を突き放すような真似をするのは聖哉の仲間を思う優しさと、同じような事を繰り返させまいとする決意の裏返しである。
ゲアブランデ最終決戦ではすべての記憶を思い出しており以後の冒険もその記憶と過去に苦しむことになる。
これ以降イクスフォリアは滅んでしまった世界扱いになり難度が『SS』に格上げされていることを察するにゲアブランデも滅んでしまえばそれ以上の難度になってしまうだろう。故に『慎重』こそが作中の何よりのキーワードであり、ターニングポイントでもある。
また無鉄砲な性格は魂の一部として刻まれており、彼が慎重だと思う行動も意外にも無鉄砲な部分があったり何らかのはずみで暴走するため、リスタルテの支えが必要になるかもしれない。
実はティアナ姫にも聖哉に因果がある秘密が隠されているのだが…
ちなみに彼はティアナと子を設けているためちゃんとやっている。いかなるお色気も通じない、記憶を失っても経験が残っているということだろうか。ネット原作版ではリスタルテのアレを直で平然と抜いている。
そしてまさかの!?
クロスオーバーギャグアニメ異世界かるてっとのアニメ版第2期11話でまさかのサプライズ出演(なお、第8話でリスタルテもチョイ役で出たが、手だけだった)。この回の内容は「学園祭」で興味を持ったリスタルテが誘っても相変わらずの慎重さを見せ、そそくさと帰っていった。
実はこの時、学園ではとんでもない物が暴れようとしており、彼の判断はあながち間違っていなかった。それにこの学園にはモンスター軍団、駄女神2号、いろいろな先生陣、神に対して敵意むき出しの幼女軍人と盾の勇者など危険過ぎる人物が多い。関わらなくて正解だったと言えるだろう。