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※当記事及びタグでは、同名の作品タイトルやキャラ名の区別をするため便宜上、「(アニメ)」を付記している。書籍・アニメ版以外でのデザインも区別の為内包している点を留意したい。
詳細は下記の説明を参照。

なお、WEB版に関してはオーバーロード(WEB)として単独記事が出来ている。

概要

作者・丸山くがねが『むちむちぷりりん』名義で小説投稿サイト『Arcadia』で連載したWEB小説(後に小説家になろうでも掲載。その後はこちらのサイトをメインにしている)であり、後にKADOKAWAエンターブレインの書籍版も刊行されている。

この二つは、WEB小説そのままの物を書籍化したものではなく、それぞれ根幹はあれど別のストーリーになる様に執筆されているため、WEB小説連載の物も維持されている。後者書籍版は、漫画版およびアニメが制作されている。各四種でのキャラデザや展開の違いも見ものとなっている。

評価

当初、書籍版の売り上げは数十万部単位と知る人ぞ知る佳作であったが、下記のアニメ版が予想外の大ヒットを繰り出した事で当時は電子書籍化がまだなされてなかった事によりいくつもの書店から書籍版の姿が消えてしまい数多くの難民が続出し、気がついてみれば書籍版の売り上げ部数が10倍に跳ね上がっており、その結果カドカワは2015年当時の4~6月期に2億円にも及ぶ赤字を出して頭を抱えていた所をアニメ一期が放送された7~9月期で利益を回収して、連結決算は最終損益が19億円の黒字に転換するにまで至った。

作者も驚きを吐露したこの思わぬヒットを受けて、当初は想定されていなかった下記の劇場版総集編、極秘裏にアニメ二期以降の制作が執り行われる事になり、そしてアニメ二期の終了後には書籍版の売り上げが700万部に達するまでに至った。

アニメ版

テレビアニメ版は2015年夏アニメとして、7月から9月までTOKYOMXKBS京都サンテレビAT-XBS11テレビ愛知で全13話が放送された。アニメーション制作はマッドハウス

2017年に公開された劇場版総集編『漆黒の英雄』の上映後の告知で、テレビアニメ版第2期制作決定の発表が行われた。これに伴い、同年10月から12月まで第一期の再放送が行われた。この時、関西圏の放送局はMBSに変更され、第二期以降も関西圏ではMBSにて放送された。

後に、テレビアニメ版2期こと『Ⅱ』が2018年冬アニメとして2018年1月から3月まで全13話が放送。
『Ⅱ』の最終回放送後の速報で『Ⅲ』が2018年夏アニメとして放送予定である事も発表され、7月から10月まで全13話が放送された。

2021年5年8日には、テレビアニメ版四期と完全新作劇場版の制作が決定した。
劇場版は、『聖王国』編を描くとされる。

地上波放送に関しては、『Ⅱ』と『Ⅲ』に関しては、放送局が変更になった地域が存在する。また、2020年4月から6月にかけて、TOKYOMXとKBS京都(ほか)で実施されるイベント放送・KADOKAWA「春の異世界×ファンタジーまつり」のトップバッターに、本アニメ第一期第1話が抜擢された。

本放送には若干遅れているものの、JCOMの『アニおび』枠でも放送されており、こちらでは一挙放送で放送されたこともある。2021年1月からは『Ⅲ』も放送された。

その後、書籍版の売り上げが760万部に達した頃に『Ⅲ』の先行上映イベントで1話が先駆けて公開されるのと同時に、7月から正式放送開始のアナウンスがなされ、これまで行われてきたコラボ展開ではないオーバーロード初のスマホゲーム『MASS FOR THE DEAD』が発表された。

更に『Ⅲ』の放送を開始されてしばらくして公式がRPGツクールMVを用いて作成されたフリーゲーム版が配布され、その後にもアクションゲームツクールMV用いて作成されたフリーゲーム『DUNGEON OF NAZARICK』も配布された。


2019年春2020年冬には、本作、『この素晴らしい世界に祝福を!』、『Re:ゼロから始める異世界生活』、『幼女戦記』をクロスオーバーさせたぷちアニメが放送された。
詳細は異世界かるてっとを参照。

あらすじ

時は2138年。一大ブームを巻き起こした仮想実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》はサービス終了を迎えようとしていた。
プレイヤーであるモモンガも仲間と栄華を誇ったギルドで一人静かにその時を待っていた。しかし、終了時間を過ぎてもログアウトしないゲーム。突如として意思を持ち始めたNPCたち。ギルドの外には見たこともない異世界が広がっていた。

現実世界ではゲーム好きの孤独で冴えない青年が、骸骨の姿をした最強の大魔法使いとなる!
世界を掌中におさめる死の支配者、ここに光臨!!(公式ホームページより引用)

特徴

本作における最大の特徴は、異世界転移した人間による世界征服という、この手のファンタジーにおける定番である『異世界転移した人間が世界を救う勇者になる』と言う話を反転させた事である
それも主人公側を徹底的に『悪』として描き、現地に存在する英雄的・勇者的な人間がなす術も無くただ一方的かつ絶対的な力の前に情け容赦なく踏み潰されるという、救い様のない展開を見せる事である。
(それでなくとも作品のジャンルがダークファンタジーであるため、その時点で暗く重いシリアスな展開は避けられない訳だが)

更に、作者も過去に明言している通り作風及びメイ
ンテーマは『弱肉強食』であり、主人公陣営以外の『強者』が無力な『弱者』を蹂躙するという展開も往々にして見られる(運良く主人公の庇護下または傘下に入れた事で、滅亡を免れた集団や国家も幾つか存在する)。

この手の絶対的な悪意になす術も無く踏み躙られるという話は、クトゥルフ神話と言う前例があるものの、日本の漫画・ラノベ的な文脈で描かれる事は珍しい(実際のところ、クトゥルフ神話をリスペクトしている節があり、登場人物の設定や魔法の名前にクトゥルフ神話の要素が見受けられる事がある)。

登場人物

オーバーロードの登場人物および所属一覧を参照

主な国家

人間種

リ・エスティーゼ王国

最初の主な舞台となる王国。
人間種の国家の中でも最大の版図と人口を有する大国。
しかし、政治の腐敗と犯罪組織『八本指』の暗躍、スレイン法国による工作、バハルス帝国との戦争など、多種多様な内憂外患に悩まされている。

バハルス帝国

リ・エスティーゼ王国とアゼルリア山脈を隔てて東側に位置する、人間種の国。
当代皇帝ジルクニフの改革と統治によって、目覚ましい発展を遂げて屈指の大国に成長しており、その軍勢は数は少ないながらも精強無比。
王国とは戦争状態にあり、カッツェ平野で毎年戦争を繰り広げている。

スレイン法国

リ・エスティーゼ王国の南側に位置する人間種の宗教国家。
600年前に降臨した伝説の『六大神』によって造られた国で、六大神信仰を頂く強固な政治体制を築き上げ、特殊工作部隊『六色聖典』を筆頭とする非常に強大な軍事力を有する。
人類至上主義を掲げ、人類以外の人間種や亜人、異形種の排除を徹底している。

ローブル聖王国

スレイン法国とアベリオン丘陵を隔てて西側に位置する人間種の半島国家。ここでの国王は『聖王』と呼ばれている
四大神信仰を頂く宗教国家でもあり、神殿勢力の意向や影響力が非常に強い。
隣接するアベリオン丘陵から侵攻してくる亜人達に悩まされてきた歴史があり、聖王から認められた『九色』と呼ばれる精鋭達を筆頭に加え、長い戦いの歴史と神殿勢力の影響力の中で発達した聖騎士団や神官団、比較的練度の高い正規軍など、強力な軍事力を有している。

竜王国

スレイン法国とカッツェ平野を隔てて東側に位置する人間種の国家。
人間と交わって子を成した『七彩の竜王(ブライトネス・ドラゴンロード)』の子孫が統治する国で、竜人でもある国王は『始原の魔法(ワイルド・マジック)』を行使できる能力を有している。
しかし、近年では隣国のビーストマンたちから侵攻を受け、滅亡の危機に瀕している。

カルサナス都市国家連合

バハルス帝国の北東に位置する国家。
その名の通り複数の都市国家で構成された連合国家であり、住民の主体は人間種だが亜人種が治める都市も含まれ、冒険者組合も存在している。

山小人の国

アゼルリシア山脈に位置する山小人(ドワーフ)達の王制国家。
非常に高い鍛冶技術を有しており、ルーン技術による武具のマジックアイテム化が人類種の国家で重用されていたが、近年では人類の魔化技術に押され廃れている。
また、クアゴアとの抗争で国土の大半を失陥し、滅亡の危機に瀕している。

森妖精の国

スレイン法国南方のエイヴァーシャー大森林にある森妖精(エルフ)達の王制国家。
スレイン法国とは戦争状態にあり、現在では国土深く浸食され劣勢にある。
強者の子供による軍隊を作らんと企む国王が、日々子作りに励んでいる。

亜人種

アーグランド評議国

リ・エスティーゼ王国の北西に位置する亜人種の国家。
強大な力を持つ竜王(ドラゴンロード)の評議達によって治められており、その中には転移後の世界最強と目される白金の竜王(プラチナム・ドラゴンロード)も居る。

ビーストマンの国

竜王国に隣接する亜人種・ビーストマン達の国家。
竜王国に苛烈な侵攻作戦を展開しており、竜王国の民らを食料として食い荒らしている。

西方六大国

人間種の国家群の西方、大陸中央部で覇を競い合っているとされる亜人種の大国群。
人間種が転移後の世界で如何に弱い立場にあるかを物語っている。
トロールの国、ビーストマン連邦、ミノタウロスの国などが該当するとされる。

用語

  • ユグドラシル

2126年にリリースされたDMMORPG
その名の通り北欧神話をベースにした九つの広大なマップや、数百種類にも及ぶ種族と二千を超える職業に加えキャラクター・アイテム・住居を思うままにデザイン出来る圧倒的な自由性から、一大ブームを巻き起こした。

  • プレイヤー
ここではモモンガの様に異世界へ転移して来た、上述の《ユグドラシル》のプレイヤーを指す。
ゲーム内で設定したアバターは元より、ステータスや所持しているアイテム等もそのまま引き継がれている。また、アバターとして設定した種族の特性もそのまま反映される。

物語開始以前、転移先の世界の時間では数百年前にも及ぶ頃に転移して来たプレイヤーが多数存在していた事が判明している。彼等は総じて現地の住人達の殆どが敵わない程の圧倒的な戦闘力を有し、十三英雄』『八欲王』『六大神』『口だけの賢者』といった名で呼ばれ、いずれも伝説的な存在として後世に伝えられている(八欲王に関しては、世界を滅ぼしかけた悪としてだが)。
しかしそれならば現実世界で行方不明事件として騒ぎになっていそうなものだが、《ユグドラシル》がサービス終了の12年後まで普通に運営されていた事から事件として取沙汰されていないどころか、『《ユグドラシル》のプレイヤーが次々と行方不明になっている』といった様な噂すらも存在しないと思われる。

原理及び目的は不明だが、プレイヤーの転移には『竜帝』と呼ばれる存在が深く関わっている模様。

現実世界の情勢

前置きしておくと、こちらの設定は転移後の世界を中心に展開する本編では殆ど描かれないため、飽くまで『本編には関わってこない裏設定』の様な扱いとなっている


モモンガこと鈴木悟が生活していた2138年の未来は深刻な環境汚染が進み、空はスモッグで覆われ有毒ガスを含んだ濃霧が立ち込めているため、外出にはガスマスクが不可欠となっている
美しい自然は失われ、河川は醜く濁り浄水場も機能不全に陥っているせいで、浄化フィルターを通さなければ飲む事は出来ない。新鮮な肉や野菜といった食材は貧困層には手の届かない高級食材となり、彼等の主食は栄養補給を目的とした加工食品やサプリメントしかなくなった。

22世紀初頭、環境破壊が原因で農産物が枯渇した際に各地で暴動・クーデターが勃発し、当時の政治家は失脚。その混乱の隙間を縫い巨大複合企業が行政・立法・司法の三権を掌握し、国政を牛耳った。
そして、その巨大複合企業に属する面々を初めとする富裕層のみがアーコロジーに住み、外界から隔絶された裕福な暮らしを約束されている。

更に義務教育が撤廃されているために小学校へ通うのにも高い学費が必要とされ、モモンガ(鈴木悟)は小卒となっている。学校に通えずまともな教育を受けられなかった者や職場を解雇された者などは、自給自足が不可能な世界のため犯罪に手を染めなければ生きていけない
こうなった原因は2138年の世界を支配している富裕層の『自分達に楯突くだけの知識を持たない、馬鹿で従順な働き蜂でいて欲しい』という思想にあり、貧困層の人間達から教育の機会を奪い、何も考えず命じられるままに働くしかない社会の歯車となって貰うのを目的としている。
モモンガの様な小卒であっても、貧困層においては勝ち組と言えるのである。

外でのレクリエーションなどは当然ながらほぼ不可能であり、限りなくリアルで自由な世界が堪能出来る《ユグドラシル》が爆発的なヒットを果たしたのも、こういった時代背景が大きく関わっている。
絶望的な世界から逃れたい人々の心の拠り所となった《ユグドラシル》であったが、その《ユグドラシル》を制作・開発したのも上述の巨大複合企業の傘下企業となっている。果たしてこれもまた、巨大複合企業の陰謀の一環なのか、それとも…。

外部リンク

Arcadia版
小説家になろう版:前編
小説家になろう版:後編
TVアニメ第1期&劇場版公式サイト
TVアニメⅡ&Ⅲ公式サイト
TVアニメⅣ公式サイト
アニメ公式Twitter
Youtube公式チャンネル
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Wikipedia
ニコニコ大百科

関連動画









関連項目

Arcadia 小説家になろう
2015年夏アニメ 2018年冬アニメ 2018年夏アニメ
オーバーロード(WEB)
異世界かるてっと 2019年春アニメ


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