概要
チャンネル番号BS:211ch(BS11ch)
知求チャンネル
日本ビーエス放送として1999年設立。当初はデータ放送という形でBSデジタルに2000年に放送を開始した(Ch999、当時のチャンネル名は「知求チャンネル」)。CSでも2002年よりデータ放送を開始した。
運営元の親会社はビックカメラ。また、経営破綻に追い込まれた児童書出版社・理論社の再建にも関わっており、100%出資の完全子会社を設立の上で従業員や商号を含む事業を継承している(ただし一度は経営権を手放してはいる)。さらにいえば、やはり経営破綻した児童書出版社である国土社の経営再建も請け負っている。
メガポート放送
BS11のもう一つの母体となったメガポート放送も同様にBS/CSでの放送を行っていたデータ放送局であった。こちらは毎日新聞、角川書店、スポーツニッポン等が出資していた。
合併
データ放送はその名の通り動画コンテンツではなくデータコンテンツを提供するものであり、ネット回線への接続によるネットショッピングやゲームなどテレビ連動サービスを狙ったものであったが、デジタル衛星放送普及の遅さと高速インターネット回線の急拡大を前にして行き詰まっていた。
データ放送時代にも動画放送は行っていたが帯域の関係上かなり低画質であった。2004年9月からCSで標準TV放送を開始。しかしBS波での本格的な放送に備えてCSでの放送は2006年11月限りで打ち切り、日本ビーエス放送とメガポート放送と合併し日本BS放送・BS11として翌2007年12月1日にBSで本放送を開始した。
メインイラストにも登場するウサギのマスコットキャラクターには2011年の登場以来、長らく名前がなかったが、2015年に視聴者からの公募により「じゅういっちゃん」に決定した。ただ、BS実況などにおいては(公式に命名される前から現地での呼称である)ブンウサと呼ばれることのほうが多い。
放送傾向
地上波を含む独立局としては珍しい独自報道部門を持ち(一部、出資者の一つである毎日新聞の協力もある)、国政選挙前後など重要政局の際には特別番組を編成するなど、報道番組に力を入れている。普段地上波では見られない政治家・活動家、ジャーナリストの出演も多く、その発言が他のメディアのニュースソースになる事例も少なくない。
その一方でBSの無料民放局で最も多くのアニメを放送しており、特に新作深夜アニメ(UHFアニメ)の「ANIME+」での放送や旧作アニメの再放送に力を入れている。アニメを成長への5本の矢としており、「アニメといえばBS11」を目指し、今後もアニメ番組へ出資を行う方針を示している。(2016年8月期第2決算期 決算説明会資料の22ページ目参照)。2018年4月以降、再放送は減少傾向にあるが、新シリーズ放送決定の際、その前宣伝も兼ねる格好で前シリーズの再放送を実施することも少なからずある。また、他のBS局での放送実績のある作品は原則放送されないが、元々はBS-TBSで放送された「アイドルマスター」、「五等分の花嫁」、「まちカドまぞく」、BS日テレで放送された「はたらく魔王さま!」と言った例外もある。「アイドルマスター」以外は続編がここで放送される事になったが故の“おさらい”という意味合いもある模様。一方で逆にBS11で放送された作品が、BS日テレ、BSフジ、BS朝日で放送される事はある。
かつては『地上波ではテレビ東京で放送される作品は原則BS11では放送されない』という不文律があったとされていたが(「しまじろうのわお!」はテレビせとうち制作)、実際にはテレビ東京が制作した「たまごっち!」(第2期まで)と「ガンダムビルドシリーズ」を放送した事があった。そして2021年夏の「うらみちお兄さん」からはテレビ東京のアニメも(深夜アニメがほとんどではあるが)積極的に放送する様になっている。また同時期の「神クズ☆アイドル」から、テレビ東京とBS11とで製作委員会に加わる作品もある。
深夜アニメの放送に積極的なだけでなく、時には製作委員会への参加にも積極的な姿勢を見せており、特にアニプレックスが製作(メインスポンサー)に関与した作品の一部(アルドノア・ゼロ、プラスティック・メモリーズ、Charlotteなど)において、TOKYO MXとの同時(かつ最速の)放送までも実現させた。
「部屋を明るくしてテレビから離れて見る」注意テロップは、深夜枠「ANIME+」は漢字で表記、夕方では平仮名と片仮名で表記される。