イルジオン(ジュウオウジャー)
いるじおん
「私はチームクバルのイルジオン。ショーが始まったら招待してあげますよン。楽しみにしていてださいン!」
「うぅう…こうなったらこんな星、一瞬で消してやりますン! 私のイリュゥゥジョンをなめるんじゃあ〜りませン!」
身長/205cm(コンティニュー時41.0m→トライアングラー合体後47.2m)
体重/185kg(コンティニュー時370.0t→トライアングラー合体後3700t)
リーダー/クバル
対応機種/ハゼロステッキ
ジャンル/爆弾アクション
特殊な杖で触れた無機物を爆弾に変えることができる、チームクバル所属のプレイヤー。
アラビアンの服装風の格好に、爆弾の導火線のような赤と青のコードを張り巡らせた姿を持つ。
先端にダイナマイトがくっ付いたデザインの杖『ハゼロステッキ』を様々な無機物に触れさせ、呪文を唱える事で強力な爆弾に変化させるコンボ技「イルオンルジオン」が得意。
これで自転車やポスト、ベンチにオブジェと言った町中にありふれた物を次々と爆弾に変え、その爆発へ人間を巻き込む事で痛め付け恐怖・混乱させるブラッドゲームにエントリーする。
なお、爆弾に変えられる物体は大小を問わない様で、軽い物なら自在に動かす事も可能(これを応用して武器にも出来る)、大きい物体なら町一つ吹き飛ばす威力を持たせられる。因みに爆弾に変えられた物体は一見判別が付かないが、触覚が敏感な者が触れると違和感を感じる。
上のコンボ技以外でも翳したマントからメーバを召喚する、身体を消す事で攻撃を回避しつつ逃走、パペットを模した幻影で攻撃するなど様々な呪文を会得しており、戦闘ではそれらを駆使して相手を翻弄する。
もっとも、デスガリアンはゲームの為に星々を渡り歩く事が出来る優れたテクノロジーを持った宇宙人の連中なので、呪文とは言っているが実際はテクノロジーによるタネを仕込んだ“手品”だと思われる。
中でもとっておきの呪文がコンティニュー後に使用した「トラグランアングラン」と「フージョンユージョン」。まずは「トラグランアングラン」でマントから複数のトライアングラーを呼び出し、続いて「フージョンユージョン」で融合。こうして、トライアングラーが変化したアーマーで全身を覆い武装、アーマーからトライアングラーの編隊を生み出して攻撃してくる。
また、両足は背中側に折り畳む事が出来、その体勢で空中浮遊する芸当も見せている。
二言目には「イリュゥゥジョン」と口走りながら、自分の破壊活動を自慢げに見せ付けてアピールする、自己顕示欲の強い性格の持ち主。また話の語尾にカタカナの「ン」を付けて話すのが口癖。
メダル投入口は右胸。
第22話
ブラッドゲームの下準備のため、町中に現れハゼロステッキで色々な物を触っていた所を、殺気を感じて駆け付けたセラ・レオ・アムの3人に見つかり交戦。マントから呼び出したメーバを差し向け、それを掻い潜って来たレオの攻撃もかわしつつ一旦逃走する。
程無くして、十分な数の爆弾を揃えたらしく先程爆弾に変えた物体を順次起爆し、ブラッドゲームを開始する。
尚、下準備前に『リハーサル』としてとある公園に置かれていた自転車にコンボ技(呪文)を施していたのだが、それを偶然にもジョギングしていた操が触ってしまう。直後、違和感を感じた操は自転車から離れたが、次の瞬間にそれが爆発した為「ジューマンの呪いで触れた物を爆弾に変える能力を持ってしまった」と操は勘違い。またもその場で落ち込んでいた。
町中を混乱に陥れ、満足していた所へやって来たジュウオウジャー全員(途中でのやり取りで勘違いの解けた操=ジュウオウザワールド含む)と本格的に交戦。爆弾に変化させた町中の物体(スーパーの買い物カゴやカート、パラソルに植木鉢等)をジュウオウジャーにぶつける事で攻撃、翻弄する。
ある程度ジュウオウジャーを苦しめた後、「町を吹っ飛ばす威力の爆弾が30分後に爆発するから見つけてみろ」と挑発。自身は空中浮遊で遠くへと避難する。
これに対しジュウオウジャーは、先程翻弄された時に気付いた操の“超触覚”を頼りに爆弾を捜索。何とか時間ギリギリに発見するが、ビル(第6話でガブリオを倒した立体駐車場)一棟が丸々爆弾に変化している事実に戸惑ってしまい、更にその隙にイルジオンの奇襲を受けて爆弾を排除する行動が取れなくなってしまう。
しかし、操にやる気を出させる為にアムがセラと一緒に操の手を握って励ました結果、その気になった操=ザワールドは釣り竿モードのジュウオウザガンロッドをビルに引っ掛け、一本釣りの要領でビルを上空へ放り投げ排除。更にその勢いのまま、ウルフフォーム、クロコダイルフォームにチェンジしつつ繰り出されるザワールドの猛攻にイルジオンは押されてしまう。
止めに、ザワールドの号令でイーグルのイーグライザーとザワールドのジュウオウザガンロッド・フィッシングロードに絡め取られた所へジュウオウバスターの斬撃と射撃を受け、止めにズタズタに引き切てしまい、「これにて、閉幕~!」と叫んで敗北する。
その後、ナリアにコンティニューメダルを投入され、「アンコールサンキュー、ナリア!」と叫びつつ巨大化。
更にとっておきの呪文「トラグランアングラン」と「フージョンユージョン」で、トライアングラーをアーマーとして装着し武装する。
一方のジュウオウジャーはこの状況でも未だハイテンションなザワールドに先導され、これまでに集めた全ジュウオウキューブを使った新たなる合体ロボ、『ワイルドトウサイキング』を完成させて対峙する(なお、合体方法を考え付くまでジュウオウジャーはその場で試行錯誤していたが、その間イルジオンは余裕こいて巨大化したまま待っていた)。
格闘や、アーマーから生み出した多数のトライアングラーによる集中砲火で攻撃するものの、案の定ワイルドトウサイキングには敵わず力負けし、召喚したトライアングラーもビッグワイルドキャノンの射撃で全機撃墜されてしまう。
最後はワイルドトウサイキングの必殺技「ジュウオウダイレクトストレート」を喰らい、アーマーごと土手っ腹を貫かれた事で「イリュージョンで再び復活!って、もうネタ切れ~!!」と言う断末魔を残して爆散した。
第30話
バングレイがタスクの記憶を読み取り、巨大化及び巨大化の際に見せたアーマーを装着した状態でガブリオ、ハナヤイダーと共に再現された。
ジュウオウワイルドスペシャルと交戦、両腕からの砲撃と格闘で戦うが、再び出現したパンダアックスで切り付けられて怯んだ所にワイルドロケットナックルを喰らい爆散、消滅した。
第34話
バングレイがクバルの記憶を読み取り、第30話と同じく巨大化はしたがアーマー未装着の状態でアミガルド、トランパスと共に2度目の再現。
市街地で暴れ回っていた所をジュウオウジャーが駆る3体のロボと交戦する。コウモリブーメランを装備したトウサイジュウオーと交戦するが、接近戦では敵わず投げ付けられたコウモリブーメランで吹っ飛ばされ他の2体ごと一ヶ所に追い詰められる。
それでもロボ3体に向かって行ったが、そこへ更に合体したワイルドトウサイキングのジュウオウダイレクトストレートを喰らい、3体まとめて串刺し状態へなり爆散・消滅した。
第41話
遂にジニスへの反逆を実行したクバルの手駒として4回目の登場。バングレイから強奪した右手でナリアの記憶を読み取り再現された。
クバルの策で地球へ降りて来たジニスを攻撃するが、自身の弱体化を克服、シン・ジニスと化した相手には全く敵わず、呆気無く倒され消滅した。
デザインは「手品→魔法」ということからランプの魔人をモチーフにしている。
全身のコードは「爆弾の導火線」と同時にパターンテーマである「動脈と静脈」を意識している。また、ハゼロステッキの先端は、『五星戦隊ダイレンジャー』のゴーマ怪人が使用していた「巨大化爆弾」を象っている。
声を演じた山口氏は、2年前に猿のパペットと烈車のアナウンスを演じた。
また別作品では、イリュージョン(手品)を応用した盗みを得意とする怪盗も演じている。
一方また別の作品では、触れたものを爆弾に変える能力の使い手の正体を暴いた犠牲者を演じた(しかも、TVアニメ版では同じ週の放送で初登場している)。