概要
青山剛昌の初連載作品であり代表作の一つ。
1987年より週刊少年サンデーにて連載開始。現在は不定期な特別掲載が中心で、連載期間は同作者の作品中でも最長である(ただし単行本の巻数は『名探偵コナン』が最多となる)。
本作の登場人物にはイメージカラーがあり、苗字や名前に色の漢字が含まれているのが特徴。
ストーリーは現実世界を舞台としているものの、全体的にマジックを強調し、魔法や魔女といったファンタジーも存在するコミカルな作風に仕上がっている。
そのため『名探偵コナン』に怪盗キッドが出演し、同一の世界観と見なされるも、作者からは「『名探偵コナン』の世界では紅子の魔法はないという事でお願いします」と念入りに発言され(魔法の完全犯罪により推理もの完全否定となる弊害を回避するため)、客演した小泉紅子が魔法を使うシーンがアニメでは丸々カットされている。
また、キッドも客演ではトリックスターのようなキャラクターで印象が全く異なっていたが、近年はかなり本作の素が表出るようになっている。
登場人物
- 黒羽快斗 / 怪盗キッド(CV:山口勝平)
- 中森青子(CV:岩居由希子→高山みなみ→藤村歩→M・A・O)
- 中森銀三(CV:石塚運昇→石井康嗣)
- 白馬探(CV:石田彰→宮野真守)
- 小泉紅子(CV:林原めぐみ→沢城みゆき→喜多村英梨)
アニメ
『名探偵コナン』2時間スペシャルの前半30分に「ブラック・スター」(4巻)を放送。
これが実質的な初アニメ化となる。
- 『まじっく快斗』(2010年版/全12話)
ストーリー内には、本来の枠の主人公である江戸川コナンが必ずどこかに登場している。
制作スタッフは『名探偵コナン』と同じ布陣で制作されている。
- 『まじっく快斗1412』(2014年版/全24話)
余談
上述のように連載開始時期は昭和であり、スカートめくりや下着の色の暴露といった行為はヤンチャ系主人公のお約束の一つと捉えられていた。当然ながら現代では立派なセクハラであり、原作でも回が進むにつれ描写されることは無くなっている。
しかし、アニメでは快斗の新聞紙がスマホやタブレットに、青子が快斗の母親とオンラインでビデオ通話などの時代設定の刷新がされたものの、快斗の行動には改変が無かったため、若い視聴者から主人公がドン引きされるという事態にもなっている。
関連項目
名探偵コナン 黒羽快斗 怪盗キッド 江古田高校 江古田組
怪盗キッドの変装 青山剛昌 週刊少年サンデー
マジシャン 怪盗 科学 魔法
1980年代 昭和 平成 ジェネレーションギャップ
怪盗セイント・テール:コナンおよびアニメ2010年版と制作会社繋がりとなる怪盗もの。本作とは「マジックを駆使する」「(主人公が)親の後(因果)を継ぐ二代目」などの共通点がある。