お前のやったことは全部お見通しだ!
概要
TRICꞰは、テレビ朝日系列で放送されたミステリーTVドラマシリーズである。
自称天才マジシャンの山田奈緒子と、日本科学技術大学助教授(後に教授)の上田次郎が、
奇術のトリックを用いて創りだされた霊能力や超常現象のカラクリを暴いていくミステリードラマ…のはず。
様々な謎解きに絡めて数々のパロディネタやギャグが至る所に散りばめられているのが特徴で、視聴者を爆笑の渦に誘い込む。
だがそれを覆すかのように真実はいつも悲しく、切ない。特に大抵の場合物語の終盤で犯人が自殺して事件が終わる為、この独特の後味の悪さがドラマのアクセントになっている。
またシリーズを通して発展していく奈緒子と次郎の微妙な関係も見所で、ファンならずとも思わずニヤニヤすること間違いなし。
TVシリーズ3作、劇場版3作、TVスペシャル2作、スピンオフドラマ1作を数える大人気シリーズとなっている。2014年に完結編となる最後の劇場版が公開。
ちなみにゲーム作品として「TRICꓘ DS」がある。ゲームソフトはワークジャムが開発した。
各話ストーリー
TRICꓘ
母之泉
まるごと消えた村
パントマイムで人を殺す女
千里眼の男
黒門島
TRICꓘ2
六つ墓村
100%当たる占い師
サイ・トレイラー
天罰を下す子
妖術使いの森
トリック劇場版
TRICꓘ〜Troisième partie〜
言霊で人を操る男
瞬間移動の女
絶対死なない老人ホーム
死を招く駄洒落歌
念で物を生み出す女〜黒門島の謎Ⅱ
TRICꓘ新作スペシャル
トリック劇場版2
TRICꓘ新作スペシャル2
劇場版TRICꓘ 霊能力者バトルロイヤル
TRICꓘ新作スペシャル3
トリック劇場版 ラストステージ
スピンオフ
警部補 矢部謙三
史上最凶のテロリスト 救え! 1200万の命
決死の潜入捜査 阻め! 悪魔の細菌兵器
姿なき犯罪者 防げ! 神経ガスの恐怖
リークされた捜査情報 追跡せよ! 警察内部の密告者
警視総監暗殺計画 矢部謙三 北へ
警部補 矢部謙三2
殺しの暗号! 天才少女vs最も優秀な刑事
ウイルステロを阻止せよ! 相棒が必ず死ぬ女
危険なプロポーズ! 婚約者が必ず死ぬ女
誰にでも変装できる暗殺者
おとり捜査の罠 矢部謙三VS矢部謙三
矢部謙三に死の制裁を! 姿なき暗殺者
名探偵VS矢部謙三 死を呼ぶ逆転推理
殺人同窓会 矢部謙三よ永遠に…
小説
帰天城の謎 —TRICꓘ 青春版—
小説家はやみねかおるによるスピンオフ作品。鶴田謙二が挿絵を担当した。
山田の高校生時代、クラスメイトと旅行した先での謎解き、上田との出会いなどを描いているミステリー小説。
TRICꓘ10周年に合わせて、講談社より刊行された。
登場人物
「お前のやったことは全部お見通しだ!」 「えへへへへへへへ」
偉大な奇術師・山田剛三(演:岡田眞澄)を父に持つ自称『超実力派の有名マジシャン』。
その実は不人気のあまり毎回毎回興行(なぜかいつも浅草花やしき)を首になる貧乏マジシャンである。そのためかお金にがめつい。
しかし父から受け継いだ確かな奇術の知識、そして「全てのものには必ずトリックがある」という父譲りの信念のもと、インチキ霊能力者のトリックを次々と暴いていく。
コンプレックスは貧乳。そのため、巨乳を見ると機嫌が悪くなる。
シャーマンに守られた南海の孤島・黒門島の血をひくことから、黒門島の住民達につけ狙われることもあった。
シリーズを通しての決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」で、アレンジバージョンも多数存在する。
また、これまでに遭遇してきた霊能力者たちの変な台詞を使うことも(「おっかぁ~さま~!」や「スリスリスリットぉ!」など)。
「ど〜んと来〜い!」 「なぜベストを尽くさないのか!」 「ばんなそかな」
日本科学技術大学助教授(「TRICꓘ2』より教授)で、自称物理学の権威。奈緒子とコンビで様々なトリックに立ち向かう。
「どんな怪奇現象も科学で解明できる」との持論があるが、科学者ゆえか頭が固くインチキ霊能力者たちのトリックにすぐ騙されてしまう。
また極度のビビリでもあり、怪奇現象を目の当たりにすると恐怖のあまり気絶することも多い。
だが戦闘能力は高く、通信教育で免許皆伝した空手や相撲などの技で並み居る敵を蹴散らす猛者でもある。また、ある程度物理的な現象が分かっていれば、むしろ奈緒子より先にトリックを見抜くことがある(フェノールフタレイン液、サイフォン、影の拡散など)。
『劇場版2』において前触れもなく腕が伸びたことがあるが、その割にはなぜか泳げる。
コンプレックスは巨根。その巨大さはあらゆる男を絶望させるほどである。
これまでの活躍(ほとんどは奈緒子のもの)をまとめた著書『どんと来い超常現象1~5』、『なぜベストを尽くさないのか』は全国2000部を売り上げ、よくブックオフに売られているらしい。その後もこりもせず続刊中。
「何や、何があったんや」 「これ頭皮から直に生えております」
事件が起こるとなぜか決まって奈緒子と次郎の前に現れる公安部所属の警部補。関西出身。
杜撰な捜査と的はずれな推理、そして自分勝手な行動で事態を混乱させるだけ混乱させるトラブルメーカーである。
その頭髪はどこからどう見てもズラなのだが、本人は決して認めようとしない。
また、『ずれている』『偽物のカミ』『~ズラ』などのズラを連想させるワードに過剰に反応してしまう癖がある。
嫌な奴なのになぜか憎めない人気キャラで、スピンオフドラマ『警部補 矢部謙三』では主役を務めた。
部下がコロコロ変わるのも特徴である。1代目の部下は石原達也(第一期~劇場版1、演:前原一輝)、2代目の部下は菊池愛介(第三期、演:姜暢雄)、3代目の部下秋葉原人(あきば はらんど、演:池田鉄洋)とともに捜査を進める。
「さあ、どんどん書け!」 「これこそが、文字の力!」
長野県で書道教室を営む奈緒子の母。かつては沖縄の孤島・黒門島でカミヌーリというシャーマンをしていたが、剛三とともに駆け落ちした。
一見すると品の良い老婦人だが、じつはお金に汚く、詐欺すれすれの商売でぼろもうけしている。ただ、彼女の文字には不思議な力があるという評判があり、嘘か真か文字を通して様々な要人と関係を持っているようである。また、村の書道教室も結構にぎわっている。
ハッタリと話術に関しては奈緒子以上のものがあり、ある事件では「相手に本当だと信じさせる」というある意味での「文字の力」を利用して、窮地に陥った一行の突破口を作った。
余談だが、書道教室の生徒が書いているのは、番組宣伝やストーリーのネタバレ、メタ発言、裏番組である金曜ロードショーについてである。
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