「お前のやったことは全部お見通しだ!」
概要
演:仲間由紀恵
自称売れっ子マジシャン。得意マジックは、トランプマジックとゾンビボール。星座は蟹座。
インチキ超能力者を見ると見破りたい性分で、重度の負けず嫌い。マジックの原理を使って数々のトリックを見破る。決め台詞は「お前のやったことは全部お見通しだ!」時折このセリフは他の単語も付加される。
黒門島出身(シャーマンの家系、黒津本家側)で、長野在住の書道家の母・里見と天才マジシャンの父・剛三を親に持つ。黒門島関係者からは、母親譲りの強いシャーマンの力を受け継いでいるとされている
父のようなマジシャンに憧れてマジックの道に入り上京。偉大なマジシャンであった父に追いつくことを目標に夢を追いかけている。いつも花やしきでマジックを披露しているが、観客がいない為冒頭ですぐにクビにされる。ストーカー的な追っかけ、照喜名保がただ一人のファンである。
トリックに対する観察眼や知識、推理力は確かなものがあるのだが、後述の通り人を騙すのが苦手な上、パフォーマンス能力にも難がある為、いつまで経っても売れず極貧生活から抜けられない。
人物像
- 貧乳がコンプレックスで、豊胸パッドを愛用している。上田をはじめ男性の登場人物からは貧乳と詰られることが多い。一夜を共にした男性はいるのかと質問された時は意味深な表情をして硬直した後、かなりたくさんいるとの返答をしている。
- 「エヘヘヘヘ」や「ウヒョヒョヒョヒョ(ウヒャヒャヒャヒャ)」と言う独特な笑い方をする。このような笑い方は奈緒子のみならず、里見や黒門島の人間も同じ。突然アクシデントが発生した場合は「にゃっ!」「うにゃー!」自らの奇術で念を送る際には「くわっぱ!」「にゃむ~っ!」といった奇声を発するのがお約束となっている。
- 基本的には心優しい正直者らしく、人を騙すことは苦手である。『劇場版2』では筐神佐和子の魔の手から富毛村を救うという気負いもあってか、かなり頑張って「私は霊能力者、窓神窓子!」と演じ切った。最終的に『霊能力者バトルロイヤル』では、万練村からの貢ぎ物や財宝欲しさに大掛かりな脱出マジックをやって「私こそ、本物の霊能力者!」と堂に入った演技を見せている。このことからも解るとおり「騙すことが苦手」というマジシャンとしては致命的な性格ながらも、条件次第ではある程度の演技力を発揮し、勢い慣れも早い。
- 基本的に霊能力や超常現象の類を一切信じていないが、作中では無意識のうちに未来予知等の超能力を使っているような描写もあり、実は彼女自身が本物の霊能力者である可能性が示唆されている。
- 上田次郎に対して普段は恋愛感情を感じさせない態度だが、上田に危機があると本気で心配している。各シリーズ最終エピソードでは彼を特別に想うような描写があったり、劇場版では暗号を勘違いして動揺したり、アパートに住めない場合彼に同棲をせがむなど、所謂ツンデレな態度を覗かせている。また、上田が他の女性と近づいているか見とれている際はヤキモチを妬く描写もある。
暮らしぶり
- 目が覚めたときに足が障子を突き破っていたり、ひどいときには、山村貞子のような動きで這い回るなど、非常に寝相が悪い。寝言も非常にうるさい上に支離滅裂な内容である。どちらも母譲りであるらしい。
- 池田ハルが営むボロアパート「池田荘」に住んでいる。家賃を滞納することが多く、新作スペシャルでは強制的に追い出された挙句、劇場版2では事件を解決している間にアパートを取り壊されてしまった。新作スペシャル2でオートロック式に建て替えられた「エコメゾン・池田」に住むが家賃の滞納は相変わらずで、劇場版3ではハルにロックナンバーを変えられてしまう。
- 道に落ちている鶯パンを拾おうとしたり、自前の金の玉を使って福引の商品米俵を手に入れたり、誤認逮捕で留置所に入れられた後に無罪放免が決まった際には、1日3食の食事目当てに「留置所にずっと入れてくれ」と頼んだり、挙句の果てには「上田の命」と「3万円の金券」のどちらを選ぶか迫られた時に、少し迷って「金券」を選択するなど、その貧窮ぶりは非常に深刻なものである。
- 事件の依頼人や事件の経緯によって手に入るはずの報酬や財宝は数億円単位のものまであるが、金運の無さなどによって手元から離れてしまう。大半を奈緒子が解決している一連の事件の手柄も、ほとんど教授という肩書きを持つ上田のものとなり、奈緒子は全くの無名である。
余談
最終作『ラストステージ 』の9日前に放送された阿部寛主演のドラマ『眠りの森』で、阿部寛演じる加賀恭一郎のお見合い相手に「山田」という女性が登場している。キャストはもちろん仲間由紀恵である。