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概要編集

漫画アニメゲーム小説などフィクションの登場人物が、本来作者や読者・視聴者・プレイヤーにしか知り得ない知識(舞台裏、観客席、製作環境、現実とフィクションの違いなど)について発言をすること。


要するに、「これは本やテレビの中の作り話である」ことを意識させる発言のことを指す。「メタ」とは「高次」と言う意味で、劇中人物にとっての高次世界=我々視聴者が居る世界の事である。


古くはかの手塚治虫もよく使っていた、由緒正しきギャグ表現でもあるが、使いどころを間違えるとその世界観を台無しにしてしまったり、逆にしらけさせてしまったりするので、注意が必要。


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etc…


違うもの編集

※上二つの発言者はメタ世界に実体化したキャラクター(と言っても劇中劇のキャラなのでメタ世界と言っても劇中世界)なのでメタ発言のようでメタ発言ではない。


※一見アニメそのものに対する皮肉のように見えるが、この発言は劇中劇に対して出たものの為、厳密にはメタ発言ではない。言っている内容が皮肉なのは事実だが、このアニメ本編自体はまっとうな出来である。


※「設定年齢」と言う言葉を使っているが、これは年齢操作を自在に行える(漫画版の)ジグマールが全盛期の年齢として設定している(普段は威厳を見せるために設定年齢40歳ぐらいにしている)と言う意味なので、メタ発言ではない。


※後述する主題歌と本編の関係に含まれるかもしれないが、実は本編中でも主題歌が流れているためメタ発言とは異なる。この台詞自体は設定を踏まえたアドリブではあるのだが……。


※次回予告やBlu-ray&DVDのCMなどでも、作品によっては舞台裏でのやり取りのような会話が用意されているが、物語の本編に含まれないため、例外とされる。


イレギュラーケース編集

前番組最終回後番組実際に流れ、更に言えばが最終回を見ての一言でもあるので、色々な意味でもメタ発言と言えなくもない。リアルタイムで目撃した視聴者にとってはメタ発言とも受け取れるが、もう片方が放送されていない状態(たとえば、テレ玉でもリバイスの最終回が実際に放送されたが、スーパー戦隊側は機界戦隊ゼンカイジャーだったのに加え、放送日も異なる)ので、様々な要因が重なっての特殊ケースと言えるのかもしれない。


主題歌と本編の関係編集

キャラクターが劇中でその作品の主題歌を歌うというのも、単に作品世界の中でもその曲が存在しているだけと解すれば通るケースもある。

だが作中人物が決して知りえない(あるいは、知られてはならない)情報が歌詞に含まれている(ウルトラマンAの正体等。逆に所謂ワンダバは『TACの歌』として劇中でTAC隊員に歌われている(こちらも何故か歌詞に北斗の名が入っているが…まぁAとは関連付けられていないので。と言うか劇中ではそこまで歌う前に終わっている))」「作中世界では世間的に知られていないキャラなのに、そのキャラを大々的に歌っている>たわけた歌」ような場合は当の曲が作品世界に存在するとは考え難いため、メタ発言の一種としてとらえることができる。



メタ発言に対する作品内での扱い編集

メタ発言がその作品世界でどう扱われるかについては、いくつかパターンがある。


  • なかったことになる

メタ発言の前後で場面が切り替わり、以後発言内容には一切触れられないというパターン。

探偵物における「読者への挑戦」などがこれに当たる。


  • 流される

発言自体は確かに存在しているが、作中人物からの突込みがないパターン。

この場合、作中人物はメタ発言と認識しておらず、視聴者だけがそうと気づく。

ひとつの発言がメタ発言と作中人物に対する発言の両方の意図に解釈できる内容で、作中人物には後者として受け止められるため問題にならないという場合もある。

「ヒーローを応援しよう!」などは表面上は作中人物への応援要請という形を取る場合があり、このパターンといえる。


  • 戯言として扱われる

メタ発言に対し「何を言ってるんだ」「誰に向かっていってるんだ」などの突込みが入るパターン。

この場合、突っ込んだ側はメタ発言をメタと認識していない一方、発言者はメタだと認識しているケースが多いが、たまに発言者も自分が何を言っているのか理解できない場合(所謂「あれ、俺今何言った?」)もある。


  • 作中でもメタと理解されている

作中人物がメタだと理解した上でメタ発言を行うパターン。

突込みが入る場合でも「メタいなあ」とか「それいいの?」「漫画だからいいんだ」など、メタであることを前提としたやり取りとなる。

ギャグ作品に多い。


  • 実は伏線である

一見上記のどれかのように見せかけて、実は発言者がメタ発言を行える理由が世界設定レベルで存在しているもの。

例えば「発言者が視聴者の世界から来た人間だった」「最初から虚構として作られた世界だった」「メタ発言と見せかけて実は妄想だった」などの理由が存在し、終盤でそのことが明かされ、視聴者を驚かせる。

伏線が足りないと唐突な印象を与え、多すぎるとネタ晴らしの前にばれてしまうのでさじ加減が難しい。

また、「メタ発言と見せて実はこれから起こること、もしくはすでに起こった出来事」という変わったパターンも存在。タイムトラベルはメタ発言を正当化しやすい設定と言える。


メタ発言が頻発する作品、登場人物編集

※本編以外の予告、楽屋ネタ、CM、ナレーションなどは含まないものとする。ある意味でも際限なく事例が出てしまうためである。


個人・グループ編集


不特定多数編集


特撮系統編集


Youtubeで公開されている、Youtuberや歌い手達によるアニメ等編集

  • きみゆめアニメの皆さん
  • めろんぱん学園の皆さん(のうち3人はきみゆめアニメと出演者が共通している)
  • Plott作品の皆さん(特に登録者争奪戦バトル回はメタ発言のオンパレード)
  • 遠井さんシリーズの皆さん(他にも背景の裏に隠れたり、吹き出しを武器で使ったりもする)

不特定多数を超越しているであろうケース編集

  • ドゲンジャーズの皆さん(上述の他作品と違い、彼らの場合は実在するのため、それを逆手に取ったメタ発言や展開が多い)

メタ発言を活用した作品編集

  • 仮面ライダーディケイド』『仮面ライダージオウ』:どちらも歴代コラボそのものをテーマにしており、敵の動機や物語の根幹に至るまでメタ要素全開。
  • 仮面ライダーギーツ』:前半の展開は「ショーとして観客に視聴されている」設定なので、それを意識したメタな演出やセリフが入ることがある。
  • 新約とある魔術の禁書目録』:主人公の活劇物語から、そのような創作物でありがちな展開を皮肉った作風へ変化した。最終巻はより露骨。
  • 古畑任三郎』:クライマックス(謎解き)直前で突然周囲がブラックアウト、直後に古畑にスポットライトが当たり、視聴者に語りかける演出。
  • メタルギアシリーズ』:作戦司令部からの「周波数はパッケージの裏に書かれている」「タップコードは説明書に書かれている」等の通信は「マニュアルプロテクト」を兼ねている。
  • めだかボックス』:中盤、打ち切り間近まで人気が落ちる事を見越した、ある意味博打的なストーリーが展開された。
  • パペッティア』:劇場のお芝居であることが最初から言及されており、ナレーションとの会話も当たり前のように存在する。
  • 銀魂』:一部のギャグエピソードでは話の題材にまでメタ要素を持ち込んでいる。
  • 映画妖怪ウォッチ3作目』:"実写"と"アニメ"で良く比較される、作風やノリの違いを分かりやすく描写している。
  • 絶体絶命でんぢゃらすじーさん』:他のコロコロギャグ漫画にも見られる傾向だが、漫画であることを押し出した描写には枚挙に暇がない。
  • Dr.スランプ』:作者が頻繁に作中に介入し、登場人物と掛け合いや内輪ネタも披露している。
  • 落第忍者乱太郎』:枠線を破ってキャラが勝手に侵入してくるのはもはやお約束。作者が眠かったなどの発言や、歯を描き直すなどの漫画世界をどんどん主張する。
  • プリキュアシリーズ』:映画の中でプリキュアがピンチになったときに入場者プレゼントを使わせるシーンはある意味お約束
  • アンパンマン』:みんなで歌って踊る劇場版作品では観客を踊りに誘うセリフがある。
  • 秘密結社鷹の爪』低予算アニメな為か、劇場版では「予算メーター」なるものが存在。常にリアルタイムで予算の減り具合等が表示され、スポンサー会社の名前や広告等を頻繁に出してそれを補っている。
  • 8時だョ!全員集合』:志村後ろ!

※以下はネタバレを避けて解説することは難しい。


メタ発言を活用する事が多いクリエイター編集


メタ発言を活用する事が多い企業編集


古典におけるメタ発言編集

  • 『信有奇怪会』(十返舎一九):妖怪見越し入道豪傑・坂田金平の戦いを描いた江戸時代の黄表紙。作中に「イヤモウこの作者ではないが、一句(一九)もございませぬ」というセリフがある。

関連イラスト編集

その後324日目の絵

放課後は冒険の時間死神との対話


関連タグ編集

メタ メタネタ ギャグ コメディ ストーリーテラー 案内人 カメラ目線 メメタァ 暴露 ツッコミ

メタフィクション 第四の壁 中の人 大人の事情 内輪ネタ 独り言 発言

台詞 楽屋ネタ おまいう お前が言うな お前は何を言ってるんだ


外部リンク編集

メタ発言とは (メタハツゲンとは) - ニコニコ大百科

メタ発言/ 同人用語の基礎知識

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