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トレーズ・クシュリナーダ

とれーずくしゅりなーだ

トレーズ・クシュリナーダとは、『新機動戦記ガンダムW』の登場人物。
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「私は…敗者になりたい」

CV:置鮎龍太郎

人物像

地球圏統一連合軍・スペシャルズの創設者であり最高指揮官。そしてOZの総帥でもある。
階級はOZ最高階級である上級特佐。24歳。
副官であるレディ・アンをはじめ、彼を慕う士官は多く、そのカリスマ性の高さを伺わせる。
当人もそのカリスマ性に違わぬ程の能力を有しており、知略や記憶力に秀で、剣技では五飛を圧倒し、パイロットとしての能力もガンダムパイロットに匹敵するほどで、基本的にはトールギスとなんら変わりない性能のトールギスⅡを操るなど、その能力の高さはガンダムパイロットやゼクス・マーキスらと遜色の無い物となっている。
また、自然環境を愛する一面も持ち、ガンダム掃討のための核自爆がヒイロ・ユイによって阻止された時は「ガンダムパイロットに助けられた」と語っている。

彼を語る上で欠かせないものに、彼独自の美学感がある。
戦いに対して独自の美学を抱いており、「戦争は人間同士で行うからこそ意味がある」ものであるという持論を持つ。その為、戦闘に対して人の意思が介されず、また自らの手を血に染めない事で、人間から他者の命を奪う事への罪悪感を奪いかねないモビルドールなどの存在を嫌う。
戦争という手段を肯定する一方で戦争による悲劇には悲しみを抱いているらしく、後のホワイトファングとの開戦直前までの戦争に関わった犠牲者99822人の名前を全てを記憶している。
一方で、「戦いから逃避する形」での平和主義についても否定的であり、軍縮を行ってまで戦いを回避してコロニー側との和平を行おうとしたノベンタ元帥を謀殺したのもそれが理由である。

彼の考えの根源には「世界を切り開くのは敗者であるべき」という理想がある。
ここで言う「敗者」というのは己が正しいと信じた道を貫き、一つの偏った意見に自分の頭で考えず追従してしまった多数派の同調圧力に屈しない少数派、と言ったところだろうか。そのため、彼を支持する者が多い一方で自身は信念を持たず長いものに巻かれる考え方を嫌っている節がある。
理想に適った人物の素質があると見なせば、敵味方を問わず時には高度な策を用いて追い込む事もあれば力を貸すことすらある。ヒイロ・ユイを筆頭とするガンダムパイロット達や(ホワイトファングと手を組む前の)ゼクス・マーキスリリーナ・ドーリアンはまさにその対象であり、ガンダムパイロットをノベンタ元帥殺害に利用させたのも物語序盤から中盤にかけてのOZとコロニーの同盟を結んだことで孤立させたのも謂わば「選別」に近く、敗者としての信念を貫き生き残る事を期待し行ったものである。

こういった美学や価値観の持ち主であるが故か、トレーズは自分自身を「正義」ではなくむしろ「悪」と認識しており、人の命を弄んでいるも同然な自身を悪と断じた張五飛の事は、むしろ「数少ない私の理解者」と尊んでいた。一聴すると理解に苦しむ発言も多いが、これも「自らの信じる道は、人の命を奪ってしまう戦いを起こすことになる。だから、自分は悪である」という、ある種の責任感の強い考え方の表れとも言える。


作中での活躍

ガンダムによる連合とOZに対する攻撃に対応しながら、OZを表舞台へ台頭させるためにガンダムを利用し、和平派のノベンタ元帥らを謀殺するなど、その知略は高い。
その際にトレーズの策略を見抜いた張五飛に襲われる事になるが、一対一、生身での決闘を申し込みこれに勝利。五飛にとってトレーズに長く縛られる、最初の敗北感を与える。
その後のOZは勢力を拡大し、コロニーをも味方につけてガンダムを完全に孤立させる。一方で軍に無断でウイングガンダムを修復し私闘を行ったゼクス・マーキスに対し、OZの総帥として70機の追討部隊を差し向けた。
しかし、トレーズはゼクスが生き残る事を期待しており、ゼクスはそれに応えて生き残り(表向きは相打ちによる戦死とされた)、以後はミリアルド・ピースクラフトと名乗るようになる。
また、彼はゼクスの正体を早期に見破っており、あえて見て見ぬふりをしていた。
加えて、ミリアルドとは幼少の頃に面識があり、彼を指して『我が永遠の友』と死に際に呼んでいた。

地球圏の掌握をほぼ完遂する一方で、前述の人間同士による戦いを理想する考えからOZの上位組織であるロームフェラ財団によるモビルドールの導入に反対し、その為OZ総帥の座から解任させられる。
その後はルクセンブルクにある古城で幽閉生活を送り、表舞台からは完全に消えていたが、その間にガンダムエピオンを密かに開発、完成させる。
この頃、レジスタンス活動に参加していたヒイロ・ユイに、自分の戦いを模索するためにとエピオンを託す。トレーズ自身もエピオンに搭乗した事はあったようだが、「私には進むべき未来は見えなかった」とも語っていた。
その後、リリーナ・ピースクラフトの求心力で統一国家が和平へ乗り出し始めた頃に、ホワイトファングの司令官となったミリアルドが宣戦布告宣言をした事で、それに対応すべく表舞台へ復帰。
まずは、戦う人間ではない、戦う事ができないリリーナを元首から解任させて束縛を解き、ホワイトファングとの戦争には自分が対応すると発言。
元よりそのカリスマ性により支持の強かったトレーズの力で、地球の軍事力は一時的に統一され、ホワイトファングとの全面対決へ臨む事になる。
ホワイトファングとの戦争に於いてはトールギスの余剰パーツ使って組み上げたトールギスⅡを乗機として、統一国家総司令官として決戦を開始。最前線で指揮を執った。
その最中、アルトロンガンダムを駆る五飛と今度はモビルスーツによる決闘を行い、激闘の末にアルトロンガンダムのビームトライデントに貫かれ、五飛を自身の最大の理解者と述べながら戦死。この時、トレーズは10万と10人目の戦死者となった。
なお、彼の墓碑銘には「平和のための礎となり、信念のままに死す」と記されている。

死後に於いても彼が残したものは多く、マリーメイア軍の兵士は元をただせばトレーズ派の兵士が大半で、マリーメイア・クシュリナーダも、そもそもトレーズの娘である。
五飛はこの反乱終結直前まで、決闘の結末を受け入れられずに引きずっていた。

ゼクスが搭乗するトールギスⅢに関しても、トールギスⅡと同時期に造られていたものであり、武装の(恐らくメガキャノン)最終調整が遅れて終戦を迎えたために日の目を見なかった機体。
異説にはゼクスとの決戦用として用意したが、当のゼクスはガンダムエピオンに乗っていたため不要となったとも言われている。

なお、マリーメイアの母であるレイア・バートンとは、OZの教官であった頃の赴任先であるX-18999コロニーでのクーデターで司令部を自機を盾にして守り、その怪我によって入院した先で看護師をしていたのが、レイアだったのが馴れ初め。
余談だが、その時負傷の原因となったミサイルを撃ったのは幼少の頃のヒイロである。

名台詞

「レディ・アン。後は任せてくれたまえ」
シェンロンガンダムに苦戦するレディを静止し、自らは生身で剣を手に取る。

「戦い続けよう。そして勝てばいい」
嫌われ者は強くないといけない。彼の哲学が見え隠れする台詞。

「聞きたいかね? 昨日までの時点では、99,822人だ」
五飛に「貴様の野望のために何人の人間が犠牲になったと思っている」と言われて。
この手の質問に素で答えた人物はそうそう居ないであろう。
しかもその犠牲になった人間の名前を全て暗記しているらしく、加えて自身は「それしか出来ない」と、せめてもの償い以下の行為だと捉えている節がある。
再世篇では90万人増えている(後述)。

「ミリアルド、先に逝っているぞ…」
最期の言葉。この言葉と共に、トレーズは10万と10人目(小説ではちょうど10万人目)の戦死者となったのであった…


余談

名前の由来はフランス語の「13」
その墓碑銘には『平和のための礎となり、信念のままに死す』と記されている。
しかし・・・戦死者10万と10人目(小説ではちょうど10万人目が自分)を覚えている当たり、東方不敗と同類なんでは?

関連イラスト

トレーズ



関連項目

新機動戦記ガンダムW
ヒイロ・ユイ 張五飛 ゼクス・マーキス ミリアルド・ピースクラフト レディ・アン
リーオー ガンダムエピオン トールギスⅡ トールギスⅢ
エレガント

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