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張五飛

ちゃんうーふぇい

張 五飛(Chang Wufei)は、アニメ『新機動戦記ガンダムW』及び『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』の登場人物。
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「酔うな、己の闘いに!」

「力強い羽ばたきだ…」

「貴様らは正しいのか?貴様らは正しいのかと聞いている!」


CV:石野竜三


プロフィール

人種中国人
年齢15歳
身長156cm
体重46kg→41kg(Endless Waltz)
名前の由来中国語の「5」+張飛

人物像

シェンロンガンダム(のちにアルトロンガンダム)のパイロット。直情的で自分勝手とも取れるような性格の持ち主。


「悪を倒すならその首領(強い者)のみを倒せばいい」という独特の正義感を持っており、実際組織の拠点や長を叩くのも五飛が最初というパターンが多い。それゆえ自他共に無意味な争いをすることを嫌っている。

悪を憎むと共に弱い者や女が戦おうとする事も嫌っており、弱い者と女は殺さない主義。ただし単独での基地襲撃時など自身が不利な状況にある場合殺す事もある。


そのような性格ゆえ、他のガンダムパイロットと行動を共にする事も少なく、ゼクスノインからの2度にわたる共闘の誘いを拒否するなど、作中では単独行動が多い。

ただし直情的でありながらも、戦いにおいては非常に冷静、というよりむしろ冷徹と言って良いほどで、卑怯とも揶揄されるような作戦を行ったり、5人のガンダムパイロットの中でただ一人OZの罠を見抜くなど、高い戦術眼をも兼ね備えている。一応こういった作戦の多くは彼の場合一際単体で数多くの敵を相手にする場合が多いため、あくまでも我が身を守るためのやむを得ない判断でもあり、「敵が弱いと戦った後虚しくなる」と漏らしており自身は決してそれを快く思っているわけではない。


その高い戦術眼を生かし自身が無意味だと判断した戦いには参加しない一方、自分から見て周りを巻き込みかねない無意味な争いには両成敗という形で武力介入し、物語後半は火種の原因が「同じ軍から発生した内紛」だったのもあり、トレーズ派・デルマイユ派だけではなくコロニー過激派まで見境なく殺していた。


この他、自ら仮死状態に入り呼吸・代謝を落とすという超人的芸当も可能。一方で、時には戦いの意義を見失ったりと年相応のナイーブさを見せることもある。

また、乗機のコクピットには常に青龍刀柳葉刀)を置いている。


上述の弱者・女性蔑視とも取れる独特の価値観は、中国儒教と非常に似通ったものであるため、それを参考にしているのではないかと言われている。また、後述の本編開始前に起きた許嫁・龍妹蘭の悲劇を繰り返させない目的もあると思われる。

なお、たまたまなのか自身が序盤から最も倒すべき相手だと定めていた宿敵トレーズ・クシュリナーダは才能があると見なせば女性でも自ら進んで側近に置こうとするフェミニスト思考であり、五飛とは完全に真逆の価値観である。


劇中での活躍

新機動戦記ガンダムW EPISODE ZERO

ギムナジウムに通う学生であり、歴史の流れや戦争といったものの前には個人の存在など取るに足らないものであると考えていた。

それ故に争いや正義に対して冷めた目で見ていた(組み立て途中のシェンロンガンダムを、「クズ鉄」と呼ぶなど相当冷めた性格であった)。戦士ではなく学者として将来を考えていた五飛だったが、竜老子の孫娘で、一族最強の看板を背負い自ら「ナタク」と名乗る娘・妹蘭(メイラン)と結婚することになる。

一族が決めた結婚に、また一族の人間として戦士らしからぬ態度をとる五飛に不満をもっていた妹蘭が持ちかけた手合わせにおいて五飛はこれを一蹴、自分より弱い妹蘭に一族最強を名乗るには相応しくないと追い打ちをかけた。

いかに正義を名乗ろうとも、力の前には何の意味もないと正義の無意味さを説く五飛であったが、妹蘭の考えを変えるにはいたらなかった。


その後、細菌兵器を使って反乱分子殲滅を目論む連合軍とMSで直接殲滅しようとするOZの攻撃からコロニーを守るためにトールギスで出撃した妹蘭は、救援に向かった五飛のシェンロンガンダムに助けられるが、トールギスのGに耐える事が出来ず、彼の目の前で命を落としてしまう。

元々正義に生きるつもりなどなかった五飛だが妹蘭の死により正義に生きることを心に決め、妹蘭が守った愛機シェンロンガンダムに彼女の魂が宿っているとして、「ナタク」と呼ぶようになる(ちなみにシェンロンガンダムの元々の名付け親も五飛本人である。その意は、竜一族の守り神があのナタク(妹蘭)では弱すぎる為その代わりの守り神として神龍と半ば揶揄して名付けたものであった※)。


※小説『封神演義』においてナタク(哪吒太子)は東海龍王の鱗を抜き痛めつけており、『西遊記』で仏門に帰依したのちもライバル・孫悟空と一緒になって四海龍王相手に悪乗りを繰り返している。


新機動戦記ガンダムW

本来のオペレーション・メテオのコロニー落としには反対の立場を取り(これはコロニー内部で妹蘭がお気に入りとし、彼女の死後五飛がその墓を建てた花畑を失いたくなかったからである)、シェンロンガンダムと共に地球に降下。

以降は常に単独行動を取っていた。

揚子江河口に降下後、連合軍空母及び軍港湾施設を破壊、以降インダス補給基地などを襲撃しつつ西進、ルクレツィア・ノインの士官学校と新型MSトーラスの開発拠点を兼ねるアフリカ・ヴィクトリア湖基地を襲撃した。

ニューエドワーズ戦では5人のガンダムパイロットの中では唯1人OZの罠を見抜いていた。

作戦後逃亡するトレーズ・クシュリナーダを殺そうと追撃、トレーズが座乗する客船に単身突入するが、剣での決闘に敗れ死を覚悟したものの見逃されている。

その結果自信を消失し、戦う意義を見失いかけるがサリィ・ポォとの出会いが再び戦う意志を強くさせた。

シンガポール宇宙基地より宇宙に上がった後は単独で宇宙要塞バルジに攻撃を仕掛けるなどOZへの反抗を続けるが、地上用で損傷著しいシェンロンガンダムの強化を目論んで、わざとOZに投降する。

月基地でデュオ・マックスウェルと共に拘束されているところをガンダムパイロットを疎ましく思うツバロフの手によって抹殺されかけるが、レディ・アンの月基地攻撃の混乱に乗じて改修されたアルトロンガンダムと共に脱出、戦場に戻る。


月基地脱出後はアルトロンガンダムの調整も兼ねて故郷のL5コロニーに戻ったが、OZの襲撃に際し出撃したところで一族がコロニーごと自爆、戦闘には勝利するが悲惨な結果となる。

このコロニーの自爆で五飛がオペレーション・メテオに反対してまで守ろうとした妹蘭の墓も失われてしまう。

その後は最後まで一人で戦うことを貫こうと単独でOZ、ホワイトファングに対して攻撃を仕掛けていたが、連戦でアルトロンは中破、そこをヒイロ・ユイとサリィ・ポォの乗るシャトルに拾われる。

そこでウイングガンダムゼロに乗ることをヒイロに薦められ、その際ゼロシステムにより皆と戦ったほうが良いと悟り以後ピースミリオンで行動を共にすることとなる。

艦内ではデュオトロワのチェスの勝負に割り込んだり、カトルの作戦指揮に従うなど、意外に上手くメンバーに馴染んでいた(彼は小説版では「仲間では無い」と言ってはいたがまんざらでも無いらしい)。

また、最終決戦において再び宿敵と目するトレーズのトールギスⅡに決闘を挑み、勝利するもトレーズがわざと敗北、戦死をしたとも取れる行動を取ったために自ら「勝ち逃げ」と思い込み、2度目の精神的な敗北を味わう事になった。

その後はヒイロに取り落としたツインバスターライフルを届け、結果的にウイングガンダムゼロによるリーブラの地球落下阻止に一役買った。


新機動戦記ガンダムW BATTLEFIELD OF PACIFIST

トレーズとの決闘から半年後、様々な出来事から戦士としての生きる道が無くなった事や大戦後安穏と平和を享受する市民への強い嫌悪・拭いきれないトレーズへの敗北感から悩み続ける五飛は、トレーズが正しかったのか確かめるために、OZの残していたモビルドールの無人プラント「ウルカヌス」を探すoz残党のブローデン特佐たちと接触、彼らに協力を申し出、戦力を欲していたブローデンも受け入れる。

五飛は彼らがウルカヌスに残されていた300体以上のビルゴで戦争を起こすのではと思っていたが、ブローデンは「ウルカヌスを火星か木星あたりに人類への脅威として配置し、その情報を地球に流すことでウルカヌスを破壊するための惑星間遠征を行うように仕向けることで技術を進歩させる」ことを計画していた。

身勝手かもしれないが、その計画なら地球圏の平和を脅かさずに人類の進歩を促うことができる。そんな人類の未来を彼なりに見据えたブローデンの理念に正義を感じた五飛はそのまま彼らに協力する道を選んだ。

しかし、ウルカヌスを巡る攻防の末、ブローデンはスパイにより殺されてしまう。五飛は「俺が人類の脅威になる」と誓い、ウルカヌスと共にガンダムを廃棄することを決めた他の4人とは違い、アルトロンガンダムと共に去っていった。


新機動戦記ガンダムW Endless Waltz

トレーズとの決闘から1年後、五飛は彼なりにブローデンの遺志を受け継ぎ、自ら悪となり正義を確かめると言う行動に出る。

その結果、アルトロンガンダムと共にマリーメイア軍に参加、ヒイロとコロニーX-18999内部、及び衛星軌道上と2度にわたって対決する。

しかしヒイロに再び悲劇を繰り返すのかと問われる(OVAや漫画版では、この問いかけに五飛が回想したのはL5コロニーの自爆だが、小説版のみ妹蘭の死を回想している)。

この瞬間、自分がやっている事はかつてのOZと変わらないということを悟り、ブリュッセルにて自らの意志で立ち上がった人々を見てトレーズに対する葛藤にピリオドを打つ。

その後、他のガンダムパイロット達とは別の場所(竜一族の故郷)でアルトロンガンダムを自爆させて機体に宿る妹蘭の魂の安らかな眠りを願うと共に、その場に現われたサリィ・ポォの誘いに応じてプリベンターに所属する事になった。


新機動戦記ガンダムW Frozen Teardrop

マリーメイアの反乱から数十年後のMC(マーズ・センチュリー)時代、プリベンターの火星支局長『老師・張』として活躍している。

地球圏統一連合が発動した「オペレーション・ミュートス」を行うため、かつての仲間達や後継者達と共に再び戦線に復帰した。

ヒイロ以外で唯一の現役のガンダムパイロットで、ガンダムエピオンをベースにした新たな愛機、エピオンパイを操縦する。



他作品での出演

スーパーロボット大戦シリーズ


原作の性質上敵に回ることが多く、またプレイヤー側への参入も比較的遅い場合が多い。

スーパーロボット大戦64では『六神合体ゴッドマーズ』のギシン帝国ズール皇帝に一人で挑むが返り討ちにあい、洗脳され敵対し「ズール皇帝こそが正義だ!」ととんでもないセリフを吐く、リリーナの完全平和主義を否定する際に言い放った女性軽視発言から、プレイヤー部隊に所属する女性隊員達に責められる等、ややギャグキャラ的な扱いを受ける。


スーパーロボット大戦Wでは、その性格からかオーブ連合首長国ウズミ・ナラ・アスハの思想を徹底的に批判する役割も担っており、オーブが連合の攻撃を受けようとした際に至っては、「ウズミの思想が間違いを見せる良い機会」、「人は混沌の中で生きていけば良い」と、信じられない発言までしており、共にいたヒイロも難色を示していた程。

もはやその考えは、戦えない民間人をゴミクズ扱いしているロンド・ギナ・サハクと大差無かった(さすがに大局が決してもなお連合がオーブを攻撃している事には「戦いではなく虐殺を行っている」と見なして民間人の脱出支援を行っている)が、共に行動をしていたセイナフルメタル・パニック!に登場)が、死の間際に「戦いってのは銃をもってするだけじゃないよ…」と言ったのをきっかけに、自らの進むべき道を考え直す事になる。

…一方、とあるシナリオではイベントが発生するまで、撃墜しても復活するという状態になっているため、イベントが発生するまで何十回以上も撃墜されるごひが拝めるという、それはひどい有様であった。


スーパーロボット大戦Lでは鉄のラインバレルに登場する組織・加藤機関に所属。余りにも違和感なく混ざっている。

同組織に所属する中島宗美にかつての自分を重ね合わせており、なんと説得して仲間に引き入れることも可能。

近年増えてきた「作品が違うのに説得できる」という展開の走りでもあり、多くのプレイヤーが衝撃を受けた。

なお、この頃からスパロボでも妹蘭の存在がクローズアップされていくようになった(『L』においては猿渡ゴオに「を大事にしてやれ」と発言することや、宗美がアニメ版設定故の「妻を失って正義のために生きる決意をした五飛」と「妻を失って正義に絶望した宗美」という対比として妹蘭の存在が描かれている)。


機体の特徴的に接近戦特化のデスサイズより劣る印象だが、

精神コマンドでは加速・直撃という第2次α以降の小隊制が導入された作品では有用なコマンドを覚えるため、小隊員として使われることが多い。

それ以降この二つの精神コマンドを覚えるキャラを総じて「ごひ族」と呼ばれるようになる。


その他のゲーム

スーパーヒーロー大戦

主人公と当初敵対するテロリストとして登場しており、だいたいヒイロとデュオ、トロワとカトルのコンビで動くことが多いので余り物的な扱いになりやすい。シャッフル同盟が全カットされているのでドモン・カッシュとの絡みもある(同じ龍型であるドラゴンガンダムサイ・サイシーを意識しているのだろうか)。


Another Century's Episode 2

マリーメイア軍は登場していないため、五飛は個人で行動し、一人でプレイヤー軍に戦いを挑んでくる。

その際も「貴様らは正しいのか!」と問う場面がある。

その時にアムロ・レイで出撃するとその問いに対し

「正義か悪かは関係ない。ただ自分のすべき事をするだけだ!」と答える。


最新作のクロスレイズではパイロットの状態によっては戦闘時に亡き妻・妹蘭への想いを口にする。

搭乗機

主な搭乗機

XXXG-01S シェンロンガンダム(1~8話、12話、17〜22話)

XXXG-01S2 アルトロンガンダム(25話、35~49話)

XXXG-01S2 ガンダムナタク(アルトロンガンダム)(EW)


その他の搭乗機

XXXG-00W0 ウイングガンダムゼロ(42話)


見ての通り、実はアニメ本編ではメインの5人で最も長く一号機に乗り続け、唯一一度も量産機に乗ることなくガンダムしか乗らなかったパイロットである。


余談

当初の設定・予定

元々はアフリカ人の設定で構想されていたキャラクターだったが、後に中華系に変更された経緯を持つ。

当初はキャストには高木渉氏が予定されていたらしく、放送前のアニメ誌には五飛のキャストに高木氏の名前が記載されているものがあった。当の高木氏は次回作ガンダム主人公役を射止める事になる。


ごひ

「(ちょう)ごひ」は誤読だがネタとしてはしょっちゅう用いられる。

しかしAppleIMEでは何と「ちょうごひ」「ちゃんうーふぇい」で一発変換できる。

正式な読みならまだしも誤読ですら変換可能な公式IMEって一体…なお、「うーふぇい」でもちゃんと五飛と一発変換される。


関連項目

五飛 新機動戦記ガンダムW

トレーズ・クシュリナーダ ヒイロ・ユイ デュオ・マックスウェル トロワ・バートン カトル・ラバーバ・ウィナー

サイ・サイシー

ナタクのファクター ごひ


レオ・デモンハート:後にEndless Waltz中盤での五飛のヒイロへの問い掛けと「戦いこそが拠り所」という主張を体現した人物。

ジョン・ランボー:Endless Waltzで五飛が語った「戦争のためだけに生きた後に平和な世界から切り捨てられる兵士」を体現した人物。

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