「ふふん!オイラの大切なものを預かってもらったお礼をしたくてね!」
プロフィール
国籍 | ネオチャイナ |
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年齢 | 16~17歳 |
生年月日 | F.C43年3月31日 |
星座 | 牡羊座 |
身長 | 132cm |
体重 | 32kg |
血液型 | A型 |
特技 | 中国拳法、一輪車 |
趣味 | 料理(チャーハン) |
嫌いなもの | 怪談話 |
CV | 山口勝平 |
人物
初登場は第3話「倒せ! 魔神ドラゴンガンダム」。
第13回大会に参加したガンダムファイターの中では最年少で、少林寺の再興を目的にガンダムファイトに参加する。
途中でDG細胞に侵されチボデー、ジョルジュ、アルゴ同様にデビルガンダムの操り人形となるが、旧シャッフル同盟の力で浄化され新たに「クラブ・エース」の称号を受け継いだ。
性格はおっちょこちょいで明るい。若干スケベな一面がある。たまたま出会ったドモン・カッシュのことを「アニキ」と呼んで慕っている一方で、越えるべきライバルとして認識もしており、ガンダムファイトに関してはクレバーな関係でもある。
拳法の腕前が抜群であるほか、中華料理の腕前もかなりのもの。ただしオバケなどは苦手で、それが原因で戦闘がままならなくなる時もあった。
祖父は第4回大会で優勝したサイ・フェイロン(他界)。父親はサイ・龍白(後述)。
当初は少林寺再興に対して不真面目な面が時折見られたが、龍白が遺した手紙(瑞山と恵雲には内緒にしていた)を読んだことで心機一転し、総帥に進言するなど命を賭ける程の情熱を燃やすようになった。
若いためか、修行不足な面や未熟と見られる部分があり、アルゴ・ガルスキーにそれを指摘されたこともあったが、同年代の少年よりは大人びているといえる。また、ドラゴンガンダムを取り返すためにドモンをダシに使ったりと知略に長けた部分もあるが、年相応のイタズラを行うこともままある。
サポートクルーはネオチャイナ総帥の命で送り込まれた僧侶の恵雲と瑞山。二人とも拳法の達人で、両親のいないサイ・サイシーにとっては親代わりかつお目付け役的な存在である。
小学生のファンから特に人気の高かったキャラクターである。
それ故に、デラックスボンボンにて彼が主人公のスピンオフ漫画が連載されていた。
サイ・龍白
「息子よ、最後まで諦めるな…見守っているぞ!」
CV:野沢那智
第37話でイメージで登場したサイ・サイシーの実父。
少林寺再興を果たす事を目的としていたが志半ばで病に倒れ、サイ・サイシーが物心つく前に他界。晩年は自身の無念の代わりに息子のサイ・サイシーが少林寺再興の意志を継ぐ事を望んでおり、そのための遺書を残していた(恵雲と瑞山は成人するまでは隠しておくつもりだった)。
「龍白」の読みは母国語に準えればロンパイだが、公式ガイドブックによるとパイロンが正しいようだ。
ちなみに野沢那智氏が2010年に亡くなるまで、この配役が生涯最初で最後のガンダムシリーズ出演となっている。
劇中での活躍
11ヶ月の予選期間でのガンダムファイトではシャッフル同盟の中で唯一ドモンと引き分けている(アルゴの際もドモンが力尽きて相打ちとなったが、ガンダムファイト的にはほぼダブルK.O)。また、決勝ラウンドにおいては真・流星胡蝶剣でゴッドフィンガーもろともゴッドガンダムの右腕を破壊するなど、その実力はとても高い。
また自身の対戦相手になったネオデンマーク代表のハンス・ボルガーの妹、セシルに恋する。しかし、マーメイドガンダムの機体が限界を達していたので、当初はセシルの事を思って棄権しようとしていたが、セシル自身から説得により戦いを決意。
マーメイドガンダムとの戦いでは水中戦には苦戦するものの、切断した腕を囮にした奇策で勝利した。
その後は、コロニー・デビルダム(通称デビルコロニー)内部の死闘に他のシャッフル同盟の4人と協力し、勝利を導いている。エンディングでは隠し持っていたセシルの写真にキスをしていたところで瑞山、恵雲にどつき倒されていた(写真の中にいたセシルは肩をすくめていた)。
ちなみに、後に島本和彦が手掛けた漫画「超級!機動武闘伝Gガンダム」の最終決戦ではセシルもMFを駆り戦場に駆け付けていたため、ラストシーンでは仲睦まじい姿を見せている。
漫画版
機動武闘伝Gガンダム外伝-翔龍伝説-(漫画・村上としや)は講談社『デラックスボンボン』にて1994年12月号から1995年5月号連載された外伝作品。
サイ・サイシーを主人公にした作品でシャイニングガンダムとの戦いで見つかった弱点を克服するべく、必殺技「真・流星胡蝶剣」を求める旅に出るストーリーとなっている。
漫画版のサイ・サイシーは熱血漢キャラとなっており、黒龍団に奪われたドラゴンガンダムを奪還する際にはアニメ版とは違い、サイ・サイシー自らがアジトに乗り込んで取り返している。
容姿
やや小麦色の肌に紫のリボンでまとめた長髪が特徴。瞳の色は赤。
一本長く突き出た睫毛と額のビンディ(?)が目を惹く。
劇中では37話でのみ髪を下ろした描写があるが、毛先をしっかりと切り揃えている模様。
普段着
クリーム系の半袖のシャツに足下が見える黄土色のズボン。腰部には緑色の布を巻いて両手には黒いリストバンドをはめている。
ファイティングスーツ
シンプルな黄色一色に胸部に太極拳の表演服をイメージした模様が描かれた物を着用。
なお装着時は他のファイターとは違い、直立ではなく胡坐をかいた状態で頭部まで覆われ、最後に全て引きちぎるといったスタイルになっている。
その他
セシルに素性を隠すために、チン・チクリンと名乗っていた時のお忍び衣装。
搭乗機
漫画『超級!機動武闘伝Gガンダム』に登場する決勝大会用に新たに用意したMF
余談
少林寺拳法?
ちなみに、サイ・サイシーが使うとされる拳法は、メディアにより『少林寺拳法』と表記される事がある。
実在の少林寺拳法は、古式柔術にルーツを持つ日本武術であり、香川県に総本山を持つ武道団体(これはかの「トリビアの泉」でも取り上げられた)。技術的には中国拳法との直接の繋がりは無いが、名称を中国河南省の崇山少林寺より借りており、現在では組織的な交流もある。
Gガンダム作中でサイ・サイシーの使う拳法は、いわゆる「カンフー」として描写されているので、彼の武術は「少林寺拳法」ではなく、崇山少林寺で伝承されている「少林拳」だと解釈すべきだろう。
もちろん実際の崇山少林寺でガンダムファイターの育成をしているという情報は確認されていない。
ネオ・チャイナ代表としての責任
各国コロニーでも16歳と歴代ガンダムシリーズの主人公に近い若さで代表に駆り出されているためか、ガンダムファイト優勝こそ狙ってはいるものの他の新生シャッフル同盟と違って優勝を強要されるほどの扱いは受けていない。
彼が劇中で優勝する目的に見だした少林寺再興も、「今とは申しません。ガンダムファイトに優勝したその時に」と言っており、他国家ほど代表としての重い責任は課せられていないのが分かる。
ガンダムファイト優勝のためなら手段すら選ばない国家が多い中で、ネオ・チャイナは大分良心的だと言える。
また最後の場面で彼のみ彼女(セシル)がそばにいなかったのも、ドモン除く他の成人済みの新生シャッフル同盟はガンダムファイト後の処理に追われる厳しい未来が待っているため信頼できるパートナーと結ばれるという「救い」を与えたかったのに対し、未成年の彼だけは将来像を曖昧にしておきたかったためと今川泰宏監督自身が語っている。
関連タグ
ドモン・カッシュ チボデー・クロケット ジョルジュ・ド・サンド アルゴ・ガルスキー
トビア・アロナクス:中の人が同じである、ガンダムパイロットである主人公。
紅拳 : 同じロボット格闘技を扱った『レッドバロン』の主人公で、中の人が同じ。なおGガンはレッドバロンより2週間遅れて始まったうえ、サイの登場は更に後。
アイリス(ポケモン):前髪が似ているためコラ画像にされていたキャラクター。こちらもドラゴン使いではあるため関連性はない訳ではない。
ウソップ、宗屋ヒデヨシ……中の人つながり。両者ともに武術の心得はないが、「大切なものや人を守る」ために嘘やそれを用いた策略で相手や周囲を翻弄するキャラつながり。