「東方不敗! あんたは間違っている!!」
「【キング・オブ・ハート】の名にかけて!」
プロフィール
国籍 | ネオジャパン |
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年齢 | 20~21歳 |
生年月日 | F.C39年7月24日 |
星座 | 獅子座 |
身長 | 180cm |
体重 | 78kg |
血液型 | O型 |
特技 | 武道全般 |
CV | 関智一 |
人物
ネオジャパンコロニー出身のガンダムファイター。
コロニー格闘技の覇者たる証キング・オブ・ハートの紋章を右手に持つ。
アニメのガンダム主人公としては希少な成人男性(TVシリーズでは唯一の物語当初からの成人)。作風故にあまり言及されていないが、逆襲のシャアのアムロや機動戦士ガンダム0080のクリスを除けば登場当初からガンダム専属パイロットだったシリーズ初の主人公。
性格
普段は口数が少なくぶっきらぼうだが、不器用なだけで根は優しく善良である。好意の表現がツンデレ的になることも。
また善良故にあまり人を疑わない純朴さが見られる。そのせいでサイ・サイシーにいいように誘導されて酷い目にあったり、師匠や軍に騙されるなどろくな目にあっていない。
シャイニングガンダムの仕様もあって「キレやすい」というイメージを持たれがちであるが、これはデビルガンダムに対する憎しみに拠るところが大きい。
成人してはいるもの、10年近く親元から離れ師匠以外の者との交流が多くなかった生い立ちのせいか、精神的にはやや子供っぽく、未熟な部分も多い。若さゆえの懊悩については時には非常に苦しみ、周囲の助けを要した。
一部のゲーム作品では所謂「脳筋」のように扱われ、そういった台詞が投入されることもあるが、実際はそのよう単細胞な性格ではない。
本質的に気が優しいながらもそれを包み隠すかのように、近寄りがたいクールでピリピリした雰囲気を醸し出している男である。
身体能力
生身での戦闘力において歴代ガンダム主人公の中で最強を誇る。
第1話後半からして機関銃で十字砲火を浴びようが銃弾を全て素手で受け止め、後の話でも刀を一振りしただけで三体のモビルスーツを撃破し、更にはデビルガンダムの一部であるガンダムヘッドを最終奥義石破天驚拳でぶっ飛ばす、2000倍の重力に耐える、モビルファイターの攻撃を生身で受け止める等、師匠譲りの人間離れした活躍を見せる。
キング・オブ・ハートの伝授については先代キング・オブ・ハートであるマスター・アジア側の都合や問題もあり、紋章こそ受け継いでいるが本当に認められるのは後のこととなる。
またストーリー開始時点では流派東方不敗の奥義を極めるに至っていないなど、まだまだ未熟な部分もある。
頭脳面
普段は直情的な言動が多いものの、自分で兵法を思いついたり、とっさの判断で攻撃のバリエーションを増やすなど、戦闘面においては頭が回る方である。
しかしそこは流派東方不敗を極めた武闘家、時に常人には理解し難いめちゃくちゃ理論を出す事がある。チボデー・クロケットとのファイトでは「お前が一度に10発のパンチを出すのなら、俺は10体のガンダムになって受け止める!」と言う小学生でも思いつかない荒業を考案、しかも実際に実現して解決してしまっている。
ガンダムの整備は専属スタッフである幼なじみのレイン・ミカムラ任せ。ときた洸一氏の描く4コマ漫画「がんばれ!ドモンくん」ではよくガンダムを壊すことを怒られる(ただしアニメ本編においては、ゴッドガンダムに乗り換えて以降機体が欠損することが極稀であったこともあり、機体を壊してしまったことを怒られるシーンはほぼ皆無)
ただメカに弱いわけではなく、ファイト中にレインの指示で整備を行ったり、ボートを運転するなど、一通りの事は出来る。
経歴
ネオジャパン屈指の科学者である父ライゾウ・カッシュの次男。父や兄のキョウジ・カッシュに囲まれたインテリ家庭のおぼっちゃんであったが、父親にエリート校への進路を勝手に決められたことに反発して予定のシャトルとは別のシャトルに密航。
シャトルに密航した際、流派東方不敗を創始した拳法家・東方不敗マスターアジアに救助され、一度親元に保護された後に内弟子として武術を学ぶ。10年間の修行を積んだ結果、達人の域に到達した。
その後師匠が行方をくらませた為、仕方無しに実家に帰ってきたら、母は殺され父は冷凍刑、兄はデビルガンダム持ち逃げ犯と化しており、父を救い兄を追うため、第13回ガンダムファイトのネオジャパン代表ガンダムファイターとして戦うことを余儀なくされる。
序盤は「この男を知っているか!?」とキョウジの写真を突きつけるのが定番だった。
ガンダムファイトの最中に師匠と再会し、当初は共にデスアーミーに対抗していたものの、師匠の目的がデビルガンダムの利用であることを知り、決別する。
ギアナ高地で修行を行った際、シュバルツ・ブルーダーの助けもあり明鏡止水の境地に到達。怒りに頼らない真のスーパーモードを発動できるようになり、デビルガンダムと師匠を撃退した。
ガンダムファイトの決勝大会では、ギアナ高地での死闘で大破したシャイニングに代わりゴッドガンダムに搭乗。全勝で戦い抜き、再びデビルガンダムと師匠と対峙する。キョウジとデビルガンダムに関する真相を聞き恐慌状態に陥るが、キョウジのクローンであるシュバルツの願いを受け、彼とキョウジ諸共デビルガンダムを破壊した。師匠との決戦では、デビルガンダムを欲する理由が「人類抹殺による地球環境の再生」であることを知るが、
「あんたのやろうとしていることは、人殺しにすぎん!」
「東方不敗! あんたは間違っている!!」
「何故ならば、あんたが抹殺しようとする人類もまた、天然自然の中から生まれたもの!
いわば地球の一部!それを忘れて、何が自然の…地球の再生だ!
そう…共に生き続ける人類を抹殺しての理想郷など、愚の骨頂!!」
と論破する。流派東方不敗最終奥義・石破天驚拳の撃ち合いに辛くも勝利。師匠の死の間際に彼が凶行に及んだ理由とその奥に隠された悲しみを知り、同時に東方不敗も地球と共に人類も又、かけがえのない生命ある存在であることに思い至り、両者は完全に和解した。
ガンダムファイトに優勝した直後、デビルガンダム事件の黒幕であるウルベ・イシカワがレインをコアにしたデビルガンダムで地球侵略を開始し、全世界のガンダムファイターと共に応戦する。シャッフル同盟拳でウルベを倒し、レインも愛の告白を敢行。
「なぁ、レイン。
決勝の朝、俺は言ったよな。
優勝したら、お前に聞いて欲しい事があるって
俺は闘う事しか出来ない不器用な男だ。
だから、こんな風にしか言えない、
彼女を救い出し、愛の奥義石破ラブラブ天驚拳でデビルガンダムを完全消滅させ、レインと共に地球に凱旋した。
人間関係
世界中のファイターを敵に回して戦わねばならず、ネオジャパン軍にすら利用されているドモンにとって、レインは数少ない心許せる相手であるが、素直になれずに喧嘩したりすれ違うことも多い。
他国のガンダムファイター達とはあまりよろしくない出会い方をすることもあるものの、シャッフル同盟の仲間やアレンビー・ビアズリーを初めとして、ファイトを通じて熱い友情で結ばれていく。
師匠である東方不敗マスターアジアをかなり信頼していたことが窺え、敵対することになっても「何か理由があるはずだ」と説得を試みたり、「二度と師匠とは呼ばない」と言っておきながら何だかんだで「師匠」と呼んでしまっていたりする。
容姿
本作のキャラデザイン原案を担当した漫画家・島本和彦の作風らしい、うねって尖った量の多い黒髪を赤いハチマキで無造作にまとめ、後ろ側がはねているボサボサ頭。右頬には修行時代に受けた傷が×字の跡になって今も残っている。
普段の服装
襟の高いダブルブレスト風のベージュのブルゾンを常にウエストベルトだけ(大きな金ボタンのようにも見えるが)で止めて胸を大きく開け、袖を肘まで捲り、インナーの緑の7分丈のクルーネックTシャツを見せ、黒い細めのズボン、茶のベルクロ靴、甲の部分が空いた黒の指ぬきグローブ、そしてなにより全身を包む大きな赤いマントが特徴。
ファイティングスーツ
基本シンプルの黒地で、胸部には日本の日の丸を意識したマークがあしらわれている。
後に明鏡止水の境地に開眼。境地に至った際は全身が金色に輝く。
スーパーサイヤ人っぽいがファイティングスーツや肌、ガンダムまで金色に輝く点が異なる。
搭乗機
その他
- レインのパンチラを見ただけで赤面し修行の手を止めてしまったことから、そっち方面の免疫は皆無のようである。ただし最終話では精神的に成長していたこともあってか全裸で突っ込んできたレインに対してしっかりフォローしていた。
- 最終回の告白シーンは色んな意味で有名。詳細は「世界三大恥ずかしい告白シーン」を参照。
- スーパーロボット大戦Fの攻略本において、その過酷な経歴から「最も不幸な主人公」としてピックアップされたことがある。
- 第44話でのデビルガンダムとの戦いで、自分ごとデビルガンダムを討つように促すシュバルツに対し「僕にはできない!!」と叫ぶシーンがあるが、これは関氏によるアドリブ。本人曰く、ただの言い間違いで、通常の一人称でも録り直したが、「僕の方が良いんじゃないか」と提案した結果、今川監督も同意しこちらが採用されたという。少年時代に家を出て兄と分かれたきりであったドモンが、往時の心に戻っていた事を端的に表していたと言えよう。
外部出演
- スーパーロボット大戦シリーズには「第2次G」から参戦。作品によっては師匠と共に生身で出撃することも。
- 『覇王大系リューナイト』の主人公・アデューとは、スパロボNEO以前にドラマCD『サンライズワールド』で共演したことがある。
- A.C.E.シリーズでは2・3に出演。3ではヒイロ、ガロードといったアナザーガンダムの主人公の他、東方不敗もプレイヤーキャラとして共演しているが、この中でドモンと特殊コンビネーション攻撃出来るのは東方不敗のみである。(ヒイロは登場作品としては彼のみだがクロスオーバーコンビネーションが多数・東方不敗はギム・ギンガナムともコンビネーションができる)
- コンパチヒーローシリーズではゴッドガンダムの人格がドモンとなっているが、その性能から「ウルトラマンゴッド」やら「仮面ライダーゴッド」と言われている。実際にドモンの身体能力は地球人と融合していないウルトラマンの人間体や昭和の仮面ライダーと同等以上なのであながち間違ってはいないのだが…。なお、ロストヒーローズでは拳法家繋がりなのかウルトラマンゼロと合体攻撃を持っており、2では更にゼロの師匠であるウルトラマンレオとも合体攻撃が出来るようになった。
- アニメ「ケロロ軍曹」の第89話では、例の名台詞を発するだけという「モブ」という名の超豪華な役で登場する(なお、出演はシャイニングガンダムの手だけたったため、クレジットには「シャイニングガンダム」名義で書かれている)。第184話では「オカルトのジョー(声優は同じ関智一氏)」というキャラがまたその名台詞を発する。当然これは…
- モンスターストライクでは星6ガチャ限の形で客演でタイトル画面のBGMも「FLYING IN THE SKY」と実質コラボの主役同然の扱いなのだが、登場自体は2024年10月上旬の第2弾であり2023年1月下旬の第1弾で登場した師匠より遅めの登場である。
関連イラスト
関連タグ
※大人です ガンダムシリーズ初の20歳以上の主人公(作中で加齢したアムロを除外するなら)である。と言うか、後年でも相当珍しい存在で、他にはシローとリョウぐらいしかいない。
刹那については初登場時16歳でありアムロと同じパターン。
法制度上成人ということであればシンはプラントの成人(満15歳、シンはC.E.73で16歳)である。
レイン・ミカムラ……幼馴染兼パートナー
東方不敗マスター・アジア……師匠
キョウジ・カッシュ ライゾウ・カッシュ ミキノ・カッシュ……家族
シャッフル同盟の仲間たち
チボデー・クロケット サイ・サイシー ジョルジュ・ド・サンド アルゴ・ガルスキー
ガンダムファイターの仲間たち
搭乗機
カップリングタグ
表記ゆれ
その他
……演じている声優が同じなため、スパロボではよくネタにされる。
……同年度に放送されていた格闘ロボットアニメの主人公。ドモンとは生い立ちも置かれている環境も違うが、不屈の闘志と不器用な点が同じ。実は中の人がGガンに出演している。
……オマージュと思われるキャラクター。
……プリキュアとのコラボネタ。
……ライブアライブの現代編における主人公でリメイク版では彼の中の人はドモンと同じ関智一氏である。さらに言えば対戦キャラの一人である老練な武術格闘家の森部生士の中の人が師匠東方不敗と同じ秋元羊介なため、かなり意識したキャスティングだと思われる。