俺は今 闘いの旅に出る
世界の頂点に立つため‥‥
あらゆる格闘技の必殺技を手に入れる旅に出るのだ
-高原 日勝-
この俺の名が 世界にとどろくか それとも‥‥
全てはこれから始まる 長い闘いの数々が教えてくれる
CV:関智一(リメイク版)
概要
『LIVE A LIVE(ライブアライブ)』の現代編の主人公。
名前は高田延彦の"高"、藤原喜明の"原"、前田日明の"日"、船木誠勝の"勝"を組み合わせたもので、前田日明(-あきら)と同様、日は発音しない。
名前が読みづらいせいか「にっかつ」「ひかつ」「にっしょう」などと誤読される事もしばしば。
色々な格闘家の技を受けて技を習得すれば、最強の格闘家になれるんじゃないかと考える、ちょっと変わった人(厳密には、「真っ当に技を教えてくれと頼んでも素直に教えてくれるわけがないから、戦いながら技を盗む手段を考えだした」とのこと)。
そのため、彼のストーリーは6人の格闘家と戦いながら最強を目指し、その中で技をラーニングしていくというものである。
当時は対戦格闘ゲームが一番流行っていた時代だったためか、キャラ選択画面があったり、負けたキャラの顔グラがボコボコになると言ったストリートファイターIIを意識した演出も(ちなみに作曲者も同じ下村陽子でありリメイクでは現代の格ゲー風になっている)。
6人を倒した後は、現代編のボスであるオディ・オブライト(オディー・O)との戦闘に入る。
「‥‥」
「てめえ‥‥」
「てめえのやってる事は 格闘技じゃない‥‥」
「ただの殺りくだ!」
「ナムキャットの足技‥‥」
「グレート・エイジャの飛び技‥‥」
「そして‥‥」
「この俺の怒りがッ!」
「てめえをブッつぶす!!」
日勝に敗れた格闘家全員を殺害し、人の命を絶てずして真の最強は無いと言い放った彼に日勝が言い返したのが上記の台詞であり、本編を代表する名台詞に挙げるファンも多い。
(ただし、殺戮の「りく」がひらがなだったり、ジャッキーの「力」とモーガンの「パワー」が被っていたり、奥義が「奥技」になっていたりするが、そこは突っ込んではいけない。特に「奥技」表記については、彼のセリフだけでなく作中全体に見られる共通の表現であり、「心山拳奥技」とか「ワン・タンナベ拳奥技」とかの使用例もあるので、高原個人のセリフに対して揚げ足を取るのは適切ではない。殺戮の戮に関してもSFC当時の容量の都合と思われ、リメイク版では漢字になっている。)
なお、現代編OPではタワーマンション(リメイク版ではかなり高層なのが窓の景色から見て取れる)と思しき住居で筋トレしていることから、格闘家としてそれなりに成功していると思われる(もしくは中の人繋がりで実は裕福な家庭のお坊ちゃんではないかという説もある)。もっとも、トレーニング用の器具しか部屋にないため宝の持ち腐れであるが。
戦闘能力
ステータス(オリジナル版)
レベル | HP | 力 | 速 | 体 | 知 | |
---|---|---|---|---|---|---|
初期能力 | 2 | 320 | 50 | 31 | 36 | 25 |
能力成長 | - | 36~53 | 5~6 | 4~5 | 1 | 0 |
LV補正→被側面攻撃時:-2 被背面攻撃時:-4
回避属性→無し
※場の属性と回避属性が一致すると、その次に喰らう攻撃のダメージを半減する
解説
日々トレーニングに励んでいるため、初期レベル2の時点で驚異的な各種ステータスを持ち、
「相手の技を喰らって覚える」という現代編の特性上、レベル2で技16種を全て習得可能。
HPと力の初期値及び伸び率は全キャラ中でトップクラスの高さを誇り、カンストも早い。
意外にも体の伸びが悪く、体を苦手とするレイ・クウゴよりも伸び率が低かったりする。
そして『知』が初期値の25のまま固定で、どんなにレベルを上げても全く上昇しないため、
知力25と呼ばれている(一応、最終編の装備で徹底強化できる)。
ちなみに現代日本人でありながら、原始人はおろかゴリラにまで抜かれてしまうその知は今もなお語り草となっており、もはや彼の代名詞としてLALファンに受け入れられている。
もっとも、レベル2での知25はやや高めの数値なので、彼の頭が特別悪いわけではない(…はず)。
というよりレベル2の時点で驚異的な能力を持っている時点で知の低さは一種のバランス調整と言える。
また、デフォで回避属性を持っていないため、装備を変更できない現代編では属性一致によるダメージの半減効果は得られず、回避属性は最終編で手に入る装備品で補う必要がある(こちらもバランス調整と思われる)。
多種多様な技を覚えるものの威力はどれもいまいちで、一応最強技の大激怒岩バン割りも攻撃範囲・威力共にそこまで強力とは言い難く、何より溜め時間が長過ぎるので使い難い。
そんな高原を使っていくうえで欠かせないのが、『森部のじーさん』こと森部生士から習得可能な『通打』であり、これで相手の能力を下げているだけでラスボスだろうと楽勝である。
ラスボスにすら通用するこの技が現代編で通用しない筈はなく、
- 通打(攻撃と同時に相手の全能力値とレベルを激減させる)
- あびせ蹴り(攻撃と同時に相手を後ろ向きにする。この作品では敵に限り方向転換と攻撃を1ターンに両方行えない)
の2種類さえあれば楽勝と言われる始末である。
そして、この2つは両方とも森部のじーさんから習得可能な技なので、実質的に現代編は
「森部のじーさんの奥技とこの俺の怒りがッ!てめえをブッつぶす!!」
シナリオになってしまうのである。死んでいった他の5人が涙目としか言いようがないが、オディ・オブライトは森部のじーさんの技以外で戦うと高原の最大HPの半分以上を削ってくる高火力技を喰らう回数が増える上、唯一の回復手段の気合い溜めの回復量が少ない(せいぜい30程度しかない)上に多少の溜め時間が必要、現代編ではアイテムも一切ドロップしないため、苦戦や敗北を強いられる。
なお、これはキャラクターデザインを担当した皆川亮二氏も同じ事をしていたとTwitterで発言している。(皆川氏については余談を参照)
最終編にて
現代編ではレベルを上げられない為、この最終編で初めてレベルを上げられるようになる。
現代編で習得できなかった技もレベルを上げれば全て覚えられるうえ、様々な装備品や最強武器…その名も『最強バンテージ』が入手可能なので、これらを手に入れれば元々レベル2の時点でブッ飛んでいた能力値が上がり更に強くなる。
他の主人公で彼を仲間にしようとすると、「デキそうだな。面白れぇっ!」と言って襲いかかってくるので倒さなければならない(もっとも、初期レベル2のままなので勝つのは容易)。
「失礼ですねあなたは…初対面の相手に殴りかかり人をお前呼ばわりするとはまるで知性を感じませんよ」
しかし、サンダウンが主人公の場合は「さすがの俺でも銃にはかなわない」と正論を言うあたり、判断力は正常のようである。また、キューブが主人公の場合は「ハハ なかなかあいきょうのあるヤツだな」と気に入られ、サンダウン主人公時と同様に戦闘にはならず、そのまま仲間になる(まあ、鈍器や刃物を持った原始人や忍者とは躊躇無く戦うあたり、やはり脳筋の気はある)。
なお、サンダウンとキューブは日勝や他の主人公の時にも加入するのに戦闘が絡まないキャラだったりする(心山拳師範はレイの場合、アキラは選択肢次第、おぼろ丸は確定、ポゴはレイ以外が主人公の時)。
ちなみに原始編(一応最終編でも入手可)の体防具『カチンコケース』を装備可能な数少ない主人公の1人(ポゴは当然として、何故かキューブも装備可能)だったりするが、よりにもよって現代日本人がそんな物を装備できていいんだろうか…
いくら原始人でも女性のべるならば拒否反応を示す(イベントであげようとするとビンタされる)
ようなイロモノ系装備なのに……。
だが、彼を選択しストーリーを進行させると「力だけじゃなくハートも強くなりたい」と主張するシーンがあり、これは心の強さを説く意味で心山拳老師との共通性を見出せる。
なお、最強バンテージを装備したときの''体''(頑丈さ)はブリキ大王並みである事はあまり知られていない模様。最終編ではタフさを活かした壁役&通打による能力ダウンで他の仲間の攻撃をサポートする役目に向いている。ただし、状態異常への抵抗に対しては得意苦手がはっきりしており、抵抗に必要なパラメータはほとんどの攻撃が「知」か「体」であるため、知で抵抗できるものを受けやすく、体で抵抗できるものを受けにくい。知はカバーする装備品を与えるか、あるいは数々の状態異常を無効化する『王者のキバ』がほしいところ。知依存の技も要所要所で活躍するため、そういう意味でも補強しておくと良い。
逆に、知以外のパラメータには隙がないので、補強の方向性で悩まなくてよいのは見方によっては長所とも言える(前述の通りだが知以外のパラメーターは軒並み高水準である)。
知の補強には、最終編中盤に出現するヌーベルルミエルのドロップアイテムを乱獲しておくと現地調達としては特に効果的だが、仲間を序盤に集め過ぎると合計Lvが上がり過ぎてすぐ出現しなくなってしまう。立ち回りには気をつけよう。
ちなみにレベルが最低の2である日勝を主人公に選び、レベルの上がらないキューブのみをお供に連れて、ひたすらエイジャの技で日勝が自爆し続ければ、レベルが上がらずにじっくり戦利品を調達できる。
リメイク版
気合いだめの回復量が増加(オリジナル版の約1.5倍の量)し、チャージ時間が短縮され、更にバフ効果が確定になったことで、オリジナル版に比べて現代編の難易度が下がった。
ちなみに散々ネタにされた知25だが、知のステータスが分離されたリメイク版でも初期値が特攻25、特防25になっている。ここは譲れなかった模様。
ただし、特攻は25のまま固定だが、特防は最終編で普通に成長するようになっている。そのため、ネタ要素を残したまま防御面での不安はなくなった。
ラーニングで覚える技も調整され、使い勝手が良くなった(一部は弱体化したが、それでも結構強い)。
大激怒岩盤割りもチャージ時間の大幅短縮(なんとオリジナル版の1/4)により、ボス戦・雑魚戦問わず気軽に打てるようになって殲滅力もアップ。名実共に日勝の最強技となった。ただし体依存だったオリジナル版と同様、威力が物防依存な点には少し注意。
また、元々グレート・エイジャの飛び技やアームロックは知力依存の技であり、リメイク版でも特攻依存技だと思われる。
素の数値が25なのは相変わらずではあるものの、ステータスのカンストが(素の数値と装備補正で別個にあったオリジナル版と異なり)合計数値で最大150となったため、モノな石などを使ってガチガチに装備を固めれば、特攻をカンストさせることも十分可能。
フランケン・シュタイナーは実は結構火力が高く、トルネードプレスも日勝にとって貴重な射程3の攻撃として使えるので、特攻型の装備にしてみるのも面白いかもしれない。
なお、原作でネタにされた「ジャッキーの力」「モーガンのパワー」は、原作の味を残すということでそのままボイス付きで残留。
一方、英語版では以下のようになっている。
You...
You son of a bitch.
A warrior? Like hell you are.
You're nothing but a cold-blooded murderer!
With Namkiat's speed...
The Great Aja's acrobatics...
Han's guile, Jackie's strength...
Max's determination, Moribe's wisdom...
And with my own...
Righteous fury――
I will end you!
こちらはジャッキーとモーガンの内容が差別化されたものの、一方で「Han's guile(ハンの狡猾さ)」と「Moribe's wisdom(モリベの知恵)」が微妙に被っているとか、そもそもハンの衣装や雰囲気がガイルに似てるだとか、「Max' s determination(マックスの決意)」の箇所がMEGALOMANIAをリスペクトしたゲームを思い起こさせる等のネタがある。
余談
上述の通りキャラクターデザインは「スプリガン」や「ARMS」の作者である漫画家の皆川亮二氏。
氏曰く「当時はデビュー5年目の本当にド新人漫画家だったので、夢のような依頼を夢のような感覚で手掛けていた。」との事。
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ドモン・カッシュ:CVが関智一氏で格闘家と言えば彼を連想した人も多いはず(………と思ったら森部のじーさんのCVがまさかの師匠だった)。ちなみに、6月18日現在の現代編CV判明キャラの内、Gガン声優がもう一人いる。なお、ハートも最強になりたいという高原に対して、ドモンはキング・オブ・ハート……すなわちハートの王様である。
アレディ・ナアシュ:中の人が同じその2。こちらはどちらかと言えば心山拳老師に近い面もある。高みを目指すのも高原と同じ。
澪田唯吹:4人の人物(こちらは架空)から1文字ずつ名前を取っているキャラ繋がり。