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はるか昔の原始時代。

キビし〜い長老のもと

相棒のゴリと気ままに暮らす少年が

かりを許される年になった日・・・・

会話のない時代

人は強い嗅覚を持っていた。

においをかぐ事で 獣の居場所や

危険などを知る事が出来たのだ。

概要

キャラクターデザイン:小林よしのり

主人公:ポゴ

元ネタ:はじめ人間ギャートルズなど

LIVE A LIVE』に登場するシナリオの一つ。

原始時代なためか全く台詞がなく、コミュニケーションは絵と仕草だけで行うことになる。また、キャラクターデザインが小林よしのりなせいか、ギャグ下ネタが他の編よりも多くなっている。「他部族間との争い」「許されない他部族との人間との恋愛」「一人を生け贄に捧げて恐竜から部族を守ろうとする考え」など、ライブアライブ特有の考えさせられる重いテーマも健在である。だが死亡するキャラの数は全シナリオ中一番少ない。

この編では匂いを嗅ぐことが重要で、Yボタンで匂いを嗅ぎ、見えなくなっている獲物や人を探したりする。また、合成屋でアイテムを合成することができ、材料を集めることができれば、序盤で高性能な装備を作ることが可能。

隠し要素として、モノな石が隠されている人面岩や、高速で動くキングマンモーが存在する。キングマンモーは原始編最強の敵で、ある程度のレベルと戦略がないと倒すのは困難だが、王者のキバとコーラのビンを落とす。コーラのビンは、大抵の敵に999ダメージを与えられる無消費アイテムなので、できれば手に入れておきたい。幕末編近未来編に並んでやりこみ要素の強いストーリーである。

舞台が言葉すら存在しない原始時代故に、メッセージ要素が皆無のため最初にプレイする場合は進め方を理解するのに苦労するシナリオでもある。

登場キャラクター

(声優はリメイク版のもの)

  • ポゴ(CV:緒方恵美
    • 村長に育てられた原人の男の子。言葉は使えないが、野性の本能とバイタリティで困難を乗り切る主人公。
  • ゴリ(CV:安元洋貴
    • ポゴの相棒の類人猿。名前の通りゴリラが服を着たような姿をしている。お笑い担当に見えるが、実はかなりの逸材。
  • べる(CV:高森奈津美
    • ライバル部族・クー族の女の子で原始編のヒロイン。生贄にされかけた所を逃げ出し、ポゴと恋仲になる。
  • ざき(CV:堀川りょう
    • ライバル部族・クー族の戦闘隊長。石の車を駆使する親衛隊を率い、神への生贄であるべるを奪還すべく、主人公と対立する。イケメンだが格好がヤバすぎる人。時代が時代なのでしょうがないが。
  • 長老(CV:多田野曜平
    • ポゴが住む村の長で、白髪白髯が特徴。キビし~いとされているがポゴへの愛情は強く、心を鬼にして掟を破ったポゴを追いだした時も食料を持たせており追放した直後は少し寂しげな様子を見せている。
    • その後、心配で迎えに来たのか移住先を探していたのか不明だが、緑の大地でポゴと再会を果たす。その際にざきと争いになりかけるがゴリに悪戯されてしまう。老体とは思えない威厳と体力があり、族長を襲名したざきとステージで踊る時など、パワフルなじいさんでもある。
    • リメイク版のTIPSにて、狩り場の中央にある巨大な骨は、若い頃の長老が狩った獲物だったとのこと。
  • 村人
    • ポゴが暮らしている集落の住人。様々な能力を持っているがクー族の親衛隊には勝てなかった。
  • 合成屋
    • 石や棒、皮革など野性の素材を用いて装備を作りだす職人さん。ポゴの集落、荒野、クー族の村近郊にいる。うまく生かせば序章で最強装備を作る事も可能である。
  • 司祭(CV:玄田哲章
    • 骸骨冠をかぶり、呪術を行う部族長。ざきを信頼しているリーダーだったが、落下した際に混乱して飛び出した際におーでぃーおーに近づいてしまったために食い殺された。悲鳴と共に彼の被っていた骸骨冠だけが帰ってくる様は半ばトラウマ。残った骸骨冠はその後回収され、形見としてざきが引き継いで被っている。原始編シナリオ中唯一の死亡者。
    • 小林よしのり氏が描いた原画では、マントの下は股間を飾るアクセサリーしか身につけていない、現代日本の常識という観点で見ると変質者じみた姿である。
  • 戦闘員
    • 石の車を操るざきの部下。骨を手にした赤い髪の戦士達で、毛皮の服を着ているなど、ステレオタイプの原始人姿である。
  • メスゴリラ(CV:佐藤麻子)
    • ピンク色の毛皮を持ち、セクシーな踊りを踊る類人猿の女の子達。べるの代わりに生贄にすべく捕まるが、それに惚れてしまったゴリは彼女らを救出し、クー族を混乱に追いやった。
    • その後、彼女らの暮らすハーレムにゴリは花婿として迎えられ、多くの子猿達に恵まれて幸せに暮らした。
  • ワタナベ親子
    • クー族と同じ歩行グラフィックで登場する。子供に穴を越えさせるべく父が橋になるが、力尽きて落ちる。子供は大声で号泣(他のシナリオで言う「わ~ん、父ちゃーん!」などに該当する)しつつ退場した。なおクー族の集落から引き返さない場合は見ることができない。
  • キングマンモー
    • 最強クラスの能力を持つマンモス。倒すのは困難だが、見返りは大きい。
  • おーでぃーおー
    • クー族が神様として崇める存在。巨大な肉食恐竜。原始編のラスボス。

※原始編では杉田智和氏は原始人全般の汎用ボイスを演じている。

公式動画

『ライブアライブ』原始編 ショートトレーラー

リメイク版での変更点

  • 名前

オリジナル版は特定の文字しか使えなかったが、リメイク版では好きな名前を設定できる。

  • 匂い

リメイク版では匂いに触れると、匂いの主の居場所がしばらく小さな煙として表示される。実は匂いを嗅いだ後に右下のレーダーに匂いの主の位置が表示される。

更には敵だけでなく、フィールドに落ちているアイテムの匂いも嗅げるようになった。

  • ミニゲーム

オリジナル版における話しかける度に増える村人イベントが、リメイク版にてミニゲームに変更された。

種類としては人数が多い方を当てる人数が少ない方を当てるゴリがいる方を当てるというもの。

二択を選べばいい上に、演出をスキップできるのでオリジナル版よりご褒美を得やすくなった。

  • コンプライアンス

流石に原始時代とはいえ現代のコンプライアンスには勝てず、一部の描写が変更されている(例:べるを襲うゴリ、べるのサービスシーンなど)。

ただし、オナラ排泄物の描写はそのまま残っている。コンプラ的に改名されそうな「ぼいんビーナス」はそのまま登場する。

ざきの必殺技すらも、修正マーク付きで描写された技名は修正されたが)。

更に言うなら、べるのサービスシーンは修正されたものの、その修正内容とはポゴを草の中へ連れ込み、草がガサガサと揺れてポゴが嬉しそうな声を出すというものである。見せない分、逆に想像力をかき立てそうなものになっている。

このように性的描写を極力映さないようにしたくらいで、他の編に比べると下ネタ関連はそのままの部分が多い。

余談

小林よしのりのキャラデザでゲームを作る製作会社をコロコロコミック紙上で募集していた所をオムニバス形式のRPGを構想していた時田貴司とマッチングしたことでライブアライブの制作が始まるきっかけになった、本作にとっては重要な章である。

この原始編、時代にそぐわないものが少なくとも二つは存在する。

一つは石の車。ざき達が乗っていたこの車、まったくもって原理不明の代物である。

もう一つは隠しアイテムのコーラのビン。どちらにしても時代的にはオーパーツであり、この原始の世界はもしかすると本当の原始時代ではなくポストアポカリプスの果ての世界なのではないか?という推察もできてしまうのである。

メタ的な話でいうなら、原始家族フリントストーンの作中に登場する運転手の足下が抜けていて人力で走って動かす石の車が元ネタだろうか。

ただし、キャラクターデザインと作風からしてギャグ漫画さながらのなんちゃって原始時代なのだから、真剣に考えない方がいいだろう(コーラのビンに至っては関連タグにもある通り元ネタが存在する)。

ちなみにこの編のみ、各キャラの担当声優が日本国内版と海外版は全く同じである。それも当然でこの時代はそもそも言葉(セリフ)が全く無い世界だからである。その為スタッフロールには海外版担当の役者は一切存在しない。

なお、最後のポゴが発したこの世界人類初めての言葉は唯一、ちゃんと英訳がある。

ちなみにこの編ではSFC時代のキャラグラフィックが吹き出しで登場する。

関連タグ

ライブアライブ 月を見るもの ボーイミーツガール

モノリス:「モノな石」の元ネタと推測される。

ブッシュマン:コーラのビンは『映画「ミラクル・ワールド ブッシュマン」のキーアイテムであるコーラの空き瓶』のパロディと推測される。文明と無縁な先住民にとって「ガラスという未知の素材・陶器の模様付けに便利・笛にもなる」という魔法のアイテムとなったことから。

カップヌードル:オープニングでポゴがマンモスを追い回しまくってマンモスの群れに逆襲されるシーンは、おそらくSFC版ライブアライブ発売当時に放映されていた原始人が登場するCM「Hungry?」シリーズが元ネタだと思われる。

アイエエエ!:ポゴが発した初めての人類の言葉はコッチの世界だとマッポーめいた叫びになる。

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