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概要編集

LIVE A LIVE』の原始編で主人公ポゴが戦うことになる本作屈指の強さを持つ隠しボス、それがキングマンモーである。

同じく原始編に登場する敵キャラクターのナウマンゾウやマンモスの色違いであり、外見は金色の体をしたマンモス


ストーリーをある程度進めてシナリオ終盤になってから一度引き返さないと出現しないという、ゲーム上では全くのノーヒントの隠しボス。出現時期の関係上、ポゴゴリの二人だけで戦わなくてはならない。

原始編は不可視シンボルエンカウントな上に、キングマンモーはマップ上の移動速度が非常に速いため(ダッシュ並の速度)、普通に追っているのではまず追いつけない。さらに他の敵とは違い、接触するだけではダメで、自分から捕まえてAボタンで話しかけないと戦闘にならない。そのため、戦うには匂いを頼りに隅っこまで上手く追い詰める必要がある。

リメイク版については後述。


後述の強さと隠しボスという立場からか、戦闘時のBGMは通常曲ではなく各編のラスボス時のBGM「MEGALOMANIA」が流れる。


性能編集

さらに、苦労して追いつめた先に待つのは、その理不尽な性能である。

原始編の中でも飛び抜けて強い···どころか、ゲーム全体でも最強クラスの強敵なのである。


その強さの一端を担うのが、キングマンモーの代名詞とも言える大ダメージの全体技「大ふんか」。

この技は非常にダメージが高く、喰らえばほぼこちらが壊滅するほどの強力な攻撃なのだが、それだけではなく「画面全体に火炎フィールドを作成する」という効果を併せ持っている。同様に、周囲に火炎フィールドを作りつつダメージを起こす「大爆発」という技も持つ。

本作のチェッカーバトルでは特殊フィールドが発生すると、そこに乗っている者は数ターンおきにダメージを受けてしまうのだが、キングマンモーは「火炎フィールド吸収」特性を持っており、逆に回復してしまう。

さらに、火炎フィールドは本来24ダメージなのだが、キングマンモーは体が巨大(9マス分)なため、吸収時に最大で9マス分×24の「216」も回復してしまう(いわゆる超回復)。キングマンモーの最大HPは992なので、この量がどれだけ凄まじいかが分かるだろうか。しかもバグなのか仕様なのか表示上の数値は「24」とだけしか出ないため、この超回復を知らないといつまで経ってもダメージが通らずジリ損になる。ちなみにフィールドダメージの方はどれだけ乗っていても敵は1マス分しか与えられない(例:毒フィールドは1回16ダメージだが、キングマンモーの足元が全部毒マスでも常に16固定)という念の入った理不尽さ。


つまり一言でいえば、回避不能の一撃死レベルの技を使用し、数ターン毎にHPを20%回復するボスである。


そのため、できるだけ大噴火をさせずに戦う、されてしまったら火炎フィールドを「ウキッ」の毒フィールドやビリビリまきびしの電気フィールドで打ち消していく、という戦法が主となる。

キングマンモーの技は、要注意となる先述の「大ふんか」「大爆発」を除けば、斜め前方への「はなむち」「火炎放射」という威力の低い技のため、これらの攻撃範囲へわざと入っておいて小技を出させて噴火を防ぐという手もある。


また、キングマンモーは知力が低く、眠りやマヒといった状態異常に弱いため、装備で知力を大幅ブーストして睡眠効果の「グーグー」、麻痺効果の「グイグイ」を交互に当てて攻撃そのものを封じるなど、スキルを使いこなすことで多少は楽に戦えるだろう。道中に隠されている「モノな石」で知力を伸ばせば、「グイグイ」「ウホぷぅ」など知力依存の技の威力が高まり、有利になる。

戦法さえしっかりしていればあまりレベルが高くなくても勝てることは勝てるが、こいつのLvはなんと60。かのピュアオディオより上であることだけは、あらかじめ断っておこう。

(LIVE A LIVEはレベル差が命中率や回避率にも関係している。つまり、相手のレベルが高いということはそれだけこちらの攻撃が外れやすく向こうからの攻撃が当たりやすいということ。更に命中&回避は与ダメージ自体にも影響している。)


撃破報酬編集

このように非常に強力なボスなのだが、倒せば苦労に見合う非常に強力なレアアイテムが手に入る。

まず撃破した際に確率で「コーラのビン」をドロップする可能性があり、その後フィールド画面でイベントアイテムとして「王者のキバ」を必ずゲットできる。


「コーラのビン」はドロップ確率こそ約35%程度とやや低めだが、装備すると速が30もアップするというアクセサリー。なのだが、それだけではなく攻撃アイテムとして使うとほぼ999ダメージ+複数貫通の「ばりばりどりーん」を無限に発動可というまさにチート級アイテム。苦労してキングマンモーを倒してさらに確率でゲットする隠しアイテムとは言え、ラスボスにもダメージが普通に通ってしまい、これを持っているだけでクリアが非常に簡単になってしまう。そのため敢えて封印されることもしばしば。なお最終編に持ち込む際にはポゴに必ず装備させることを忘れずに。


もうひとつの「王者のキバ」は確定入手であり、装備すると力20アップに加え、石化・酔い・眠り・マヒ・毒を完全無効化という、これまた強力なアクセサリー。こちらも装備しておくことで戦闘の大幅な助けになる。


なお、当然ながらボスなのでキングマンモーは一度しか戦えないため、コーラのビンを確実に入手するためには、運が悪いとリセットを繰り返し何度かキングマンモーを撃破しなければならないことも。その苦労に見合う性能を持っていることは確かではあるのだが。


この荒野の周辺の人面石イベントで入手できる「モノな石」(知力+50)も合わせ、このアクセサリ三点セットが原始編の三種の神器と通称されるほど有用なアイテムなので、ぜひポゴに装備させて最終編に持ち越したいアイテム群である。


リメイク版編集

HD-2Dリメイク版では、フィールドではキングマンモーが近くにいる時には画面全体が揺れ「ドスドスドス...」という足音が聞こえるようになった他、レーダーで位置が目視できるため探知しやすくなり、隅っこへの追い込みも容易になった。セーブしてもキングマンモーの位置は引き継がれるので、上手く袋小路に追い込めばコーラのビン目当ての再戦も簡単(戦闘が楽と言うわけではないが)。オススメは人面岩が置かれている高台。


そして、戦闘でもその強さは健在。原作で猛威を振るったフィールド超回復は、リメイク版にてTIPSにも書かれた正式仕様となった。流石に、回復量が例えば9マス分なら「216 ABSORB」と正式な値が出るようになったが、超回復を阻止しないとキツイことには変わらない。

ただしステータス表記の調整や行動順・状態異常などの可視化等、UI改善によって状況が判断しやすくなった上、あの暴力的な全範囲技「大噴火」がタメ時間ありかつHPがある程度減少してから使うようになった(つまり、ゲージを溜め始めたのを認識してから状態異常やふっ飛ばしで技を妨害キャンセル可能になった)ので、そういった意味ではオリジナル版よりいくらか対処しやすくなっている。

リメイク前と変わらずポゴの「グイグイ」で行動を阻害しつつ、ゴリの「ウキッ」で毒フィールドを展開。炎フィールドに上書きされたら即座に毒フィールドに上書きできるようにしつつゴリはサポートに回しておき、撃破圏内まで来たら行動不能中にポゴの高威力技でトドメを刺そう。


ちなみにざきの技名が修正されたことに伴い、コーラのビンで出る技も「ばりばりどりー」に変更されているが、その高い威力自体は原作ほぼそのまま修正なしであり、リメイク版でも猛威を振るうことが可能。

なお、最終編へのアイテム持ち込みの制限が緩和されて装備してないものも持ち込めるようになったため、コーラのビンをポゴにわざわざ装備させなくてもよくなった。

これにより、本来のボスであるおーでぃーおーにも容赦なく使うことができる(装備していたらアイテムとして使用できない)。


余談編集

原始時代になぜコーラのビン?と思ったあなたへ。


これの元ネタは1980年のコメディ映画「ミラクル・ワールド ブッシュマン」から来ている。(現在は『コイサンマン』に改題されている。)


カラハリ砂漠を自家用飛行機で飛んでいたパイロットが、飲んだコーラのビンを飛行機から投げ捨てた(実際にこんな事をしたら落下地点がとんでもないことになる。ポイ捨て禁止!)ところ、現地に住んでいる狩猟民族「サン人」の下にビンが落ちてくる。彼らにとってコーラのビンは、水を運んだり、楽器にしたり、模様付けに使ったりと、色々な使い方ができる魔法の道具だった。ところがビンはたった1本しかないので、その便利な道具を巡って穏やかだった民族の間で一騒動が起きる...というのが映画のあらすじ。


このサン人は遺伝学上で人類の祖先と言われており、人類最古の民族とも呼ばれている。これが原始編にコーラのビンが登場したワケである。


...とまあ、映画については当時の世相を鑑みても、現代からすればサン人をはじめとする所謂「科学文明に接点のない現地の人々を見下しているような内容と取れてしまうのだが、同時に「LIVE A LIVE」をプレイした人であれば「科学技術が進歩した社会が必ずしも優れた社会ではない。」という事も十分理解できるだろう。

この映画も、そういった科学技術を持つ者の驕りに対するアンチテーゼという側面が強い。本当の意味で豊かな社会に、科学技術は必須ではないのである



なお、上記の通り、コーラのビンはゲームバランスを崩壊させかねない高性能ではあるが、別に「無条件で999ダメージを与える」のではなく、あくまで「多段ヒットかつ攻撃力が高くてダメージが999になることが多い」アイテムなので、使用者のステータスや相手の耐性や硬さによっては威力が半減したり、最悪ほぼノーダメージという場合もある。

また、当然ではあるがHPが1000以上あれば、一撃では倒せない。

過信は禁物なので、ちゃんとレベル上げや装備の調達などは怠らないようにしよう。ただ、ゲームバランスを崩しかねないのは原始編と最終編のみなので他の編では使えない。


関連タグ編集

ライブアライブ 原始編

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