概要
CV：中尾隆聖（リメイク版）
近未来の東京近郊にある筑波の研究所に勤務する科学者。生物や人間を液体化して精神力を高め、それによって動くマシンの発明をしていた天才だったが、それは非人道的であった実態に加え、本人も肉体改造しているなど常識はずれな言動が多かった為、変人扱いされる不遇の日々だった。
そんな彼の矛先は、反対する人間を実験台にする行為に向けられ、逃げ出したのは仲間であった藤兵衛博士だけの凄まじさだった。シンデルマンは軍の新兵器開発を望むヤマザキ総帥や、穢れた人間界を浄化しようとする雲龍教祖と共に、人と人とが溶け合って〈憎しみの無い世界〉を作るべく液体人間とそれを用いた兵器開発、そして『御出居様』なる神（?）を降臨させる計画へ暴走していく。
しかし、ヤマザキの手先と化し反体制の欠片も無くなった暴走集団・クルセイダーズを使い、養護施設のチビッコハウスの子供を攫わせた時に事態は一変した。クルセイダーズの抗争で父が殉職した田所晃と無法松が研究所に乗りこんで来たのだ。彼らはシンデルマンが開発した新作・液体人間W1号を撃破してしまうが、陸軍相手では分が悪いと退却した。
これを逃すまいと、クルセイダーズを使いチビッコハウスを放火するものの、この状況を利用した無法松によって戦闘ロボットブリキ大王が動かされる。無法松は自身の精神力を酷使させる無茶が祟り死亡したが、続いてアキラがブリキ大王を動かして攻めてきた。このロボットこそ、逃げた藤兵衛が壽商会を設立して隠し持っていた最終兵器だったのだ。
「····かわいそうに····君にはこのすばらしさがわからんのか····人間と人間が 一つにとけ合い····身も心も分かち合えるのですよ! 憎しみも····争いもない すばらしい世界····それを得るためには 汚らわしい肉体など捨てねばならんのだッ!」
シンデルマンは理想を語るがアキラはそれを否定、隠呼大仏に液体人間を奉げて御出居様を降臨させて闘う筑波の面々だったが、怒りで勇気を得たアキラが操るブリキ大王の前に敗退。漏れ出た液体人間は『1つになろうとする本能』を与えたのが災いし、シンデルマン・雲龍・ヤマザキは呑み込まれて、3人そろって「おインコ様あああああ!」と絶望とも歓喜ともつかぬ叫びと共に死亡した（リメイク版では、グラフィックの向上とボイスが付いて溺れながら悲鳴をあげている描写になり、液体人間達が四方から彼らを覆うように襲いかかる様子は恐怖を感じられる）。
仲間
※CVはリメイク版
- ヤマザキ（CV：玄田哲章）：陸軍総帥で緑の軍服と黄色い軍帽。クルセイダーズ初代総長だった頃の無法松と因縁がある所から、松より年上ないし同年代と思われる。自軍（自分自身も）が優勢な時は、「何だ、キサマは?」「お前を討つ!」と強気だが、負けると「バ バカな···」と弱気になる。絶対の自信を持つ精鋭部隊を率いていただけに、その全てが倒されると落胆も激しいようだ。液体人間に呑み込まれて死亡した。
- 雲龍（CV：千葉繁）：日暮里にある御出寺の住職で教祖。「けるけるぴーちゃん、けるるーちゃん、どれんぷちゃんけるける〜」なるお経を唱え、語尾に「ける」が付く。インコのような仮面をつけた派手な格好のコミカルなオッサンだが、思想自体はかなり危険。隠呼大仏に御出居様を降臨させたが敗れて死亡した。
- 余談だが、千葉氏は声優界のアドリブの名人で有名だが、ライブアライブではアドリブを挟む余地があまりない場面が多いのでアドリブが無い……と思いきや「どれんぷちゃんけるける～」とフキダシのセリフではそのままだが、彼のボイスでその部分をよく聞くと「どれんぷちゃんけるけ～～るぅ～～」とアレンジした言い回しになっているが……（後述の『超級!!近未来編』を参照）。
リメイク版のこの3人のキャストを見てわかる通り、悪役としても名高い方々の採用とまさに豪華な布陣である。
最終編
オルステッドを主人公にした場合は、隠呼大仏を操作するボス戦直前で登場。それ以外を選んだ場合は、ピュアオディオを倒した後にブリキ大王を操作するボス戦直前で登場。どちらも近未来編と同じシーンである。
超級!!近未来編
同人誌から公式公認となった『超級!!近未来編』でも無論シンデルマン達3人は登場しているが、各々立ち回りや最後が大きく異なっている。
シンデルマン
基本的な立ち振舞いこそ変わらないが、ブリキ大王と隠呼大仏との決戦を1人何処とも知れぬ場所で推移を注視し、隠呼大仏の敗北後は消息不明になる＝唯1人生存している（可能性が高い）。
尚、異様に舌が長く、殆どのコマで舌を出しながら喋っている。
ヤマザキ
ゲーム本編ではビッグマウスな小悪党のイメージが強いヤマザキだが、こちらでは中の人が演ずるこの人が如く、軍人として相応しい（超人じみた）大立ち回りを披露してくれる。
成長した息子を見て離反した『液体人間W1号』を手にした日本刀で一閃するのを皮切りに、ちびっこハウスへの襲撃では自ら出向いて陣頭指揮を振るう、ブリキ大王に対しては自ら怒竜に乗艦し応戦するも、それの主翼の片方に大穴が空く損傷を見るや自ら艦橋から出た後、ブリキ大王を相手に日本刀で立ち向かい一太刀浴びせるも、ハロゲンレーザーの直撃で玉砕すると、タカ派軍人らしい潔さを見せ付けた。
ただし、マツイ＝無法松との因縁に囚われてしまったからか、上記のブリキ大王との決戦では常にアキラを「マツイ!!」と呼び続けると、死ぬ寸前までアキラを無視する壮絶にして滑稽な姿を晒した。
雲龍
隠呼大仏の覚醒に合わせるように、周囲の液体人間に自らの意思で取り込まれており、御出居様への狂信・妄執ぶりに拍車がかかっている。
尚、リメイク版の千葉氏のアドリブの「どれんぷちゃんけるけ～～るぅ～～」はこの作品から確認されており、こちらに合わせた可能性もある。
余談
島本和彦氏が描き下ろした敵キャラ達の内、彼と隠呼大仏、雲龍のみ公式イラストが存在する。
関連タグ
二次創作とはいえ衝撃の事実はこちらへ……：尚、どちらの方でも性根の腐った魔法使いが同類であるのには変わりはないのだが。尚、偶然の可能性が高いが『超級!!近未来編』でのシンデルマンは消息不明と、まるでこの二次創作に繋がる様な終わり方になっている。
ドラゴンボール：アニメシリーズは中尾氏と玄田氏と千葉氏の共演作となっている。
笑ゥせぇるすまん：玄田氏が笑ゥせぇるすまんこと喪黒福造を演じたTVアニメ版のNEWにて、千葉氏は第5話Aパート「日曜クラブ」で、中尾氏は第10話Bパート「ウソ孫」で喪黒の「ドーン！」で悲惨な末路を辿る客を演じていた。
アンリ星人ベイルドン：こちらも人間を液体にしようとした。
？？？： ある意味似ている。
リメイク版による中の人繋がりのマッドサイエンティスト
ばいきんまん：こちらもマシンを発明しており、開発物の中には子供向けアニメとは思えないほどヤバい代物がある。
涅マユリ：こちらも自身の体にも実験している。しかし、実験内容は非道なもののその結果が認められ、主人公側に有益な結果をもたらしている大きな違いがある。
シーザー・クラウン：「兵器の価値は『どれだけ人を殺せる』か!!」を掲げており、ある意味でシンデルマン以上に危険人物。
