曖昧さ回避
本記事ではライブアライブのキャラクターについて説明する。
人物
公園でたい焼き屋さんを経営しており、かなりの売り上げをしている(後述)が、そのお金をアキラと妹のカオリが居る孤児院(児童養護施設)「チビッコハウス」に寄付しているため、園長と子供達に感謝されている。
気さくで剛毅な親分肌の兄貴ではあるが、誘拐事件に目を光らせる繊細さもある。チビッコハウス職員の妙子に「ケンイチさん」と呼ばれ、惚れられているが頭が上がらず敬遠していたり、「男のする事に口出しするんじゃないぜ」と窘めるなどしている。
たい焼き屋だけでなく喧嘩の腕も一流で、元反体制組織だったが暴走族化したならず者連中・クルセイダーズにアキラが絡まれた際にハーレーに乗って駆け付け、彼らをフルボッコにする強さを持つ。向きを変えるイナズマアッパー、麻痺させるヘビーブロウもさることながら、一点集中のド根性キックや多段ヒットする範囲攻撃の必殺技・怒りの鉄拳は頼もしい。
※ただし、プレイアブルキャラとしては、短期間しか使えない。
アキラを兄のように慕うチビッコハウスの児童・カズがクルセイダーズに攫われた時、ハーレーで追いかけて港に追い詰め、彼らの心を読んだアキラから筑波研究所が事件に絡んでいるのを知り、アキラと相棒のロボット・タロイモ達とは別ルートで研究所に殴りこむ。ガードマンやロボットを蹴散らして乗り込んだVIPルームにいたのは、彼をマツイと呼ぶ陸軍総帥のヤマザキと、その仲間であるシンデルマン博士、御出居寺の住職で教祖の雲龍だった。彼らの計画が破壊神を降臨させる事であると知った無法松は、敵が差し向けてきた液体人間ロボット(施設にいる児童・ワタナベの父が改造されたもの)を倒すが、陸軍相手に戦うには分が悪すぎたため、アキラを連れて逃亡する。
シンデルマンのライバルだった藤兵衛博士に相談したところ、彼が保管している巨大ロボット「ブリキ大王」が動かせれば勝機はあると言われ、「昭和の男に無理なんて言葉はない。」と啖呵を切るが、結局彼には動かせず。マタンゴという茸類(麻薬のようなもの?)を扱う店で飲んだくれていた。
その直後、チビッコハウスをクルセイダーズに襲われたアキラは妹を助けようとしてピンチに陥るが、そこに現れたのがブリキ大王を操る無法松だった。
彼はただ飲んだくれていたのではなく、ブリキ大王を動かすために必要な精神力の本質が集中力であることを突き止め、そこでマタンゴを大量服用してトリップ状態になり、精神力を増幅させることに成功したのだった。しかしその反動で身体はボロボロになっており、ほどなく倒れてしまう。そんな彼の心を読んだアキラは、衝撃の事実を知る。
かつての無法松は、本名である「マツイケンイチ」を名乗りクルセイダーズの初代総長を務め、反体制を掲げていた。
機動隊長であったアキラの父タダシ(ヤマザキやシンデルマンの手先)に諫められるも反発。人死にが出かねない全面対決になるくらいならと、タダシはマツイを射殺しようとするが、逆にマツイがタダシを殺してしまう。泣きじゃくるアキラを見て罪の意識に駆られ、組織を抜けて償いのために奔走していたのだった。
幼きアキラやカオリを優しく可愛がっていたのも、そうした贖罪からであった。
「どんなに償おうとも、お前達にした事を…許してもらえるこっちゃねえ…」
そう心の中で呻きながらも、ヤマザキ達の野望を食い止めるためになおもブリキ大王を動かそうとする無法松。見かねた妙子が「明日行けばいいじゃない!今日はもうダメよッ!!」と必死に止めようとするが……。
「男のする事に……、女が口出しするんじゃ……、ね……え……」
その言葉を最期に無法松は崩れ落ち、二度と動き出すことはなかった。
号泣する妙子の悲痛な叫びが操縦席に響き渡った……。
しかし、ケジメを貫き通したその壮絶な最期は、アキラの心に火をつけた。
アキラは皆をブリキ大王から出すと、涙をふるって立ち上がり、ブリキ大王を操作して日暮里へと進撃する。そして御出居様が降臨した隠呼大仏を撃破し、松の意志を継いで陸軍と筑波の野望を打ち砕いた。
その後、ハーレーとたい焼き屋の屋台を引き継いだアキラの姿があった。
余談ホゲェ!
- 彼のたい焼き屋を手伝うイベントが発生するが、老人・おじさん・おねえさん・男の子で売る金額を考えて売る事になる。
- うまく売るとご褒美が出るが、間違えると「バカ野郎、客見て商売しな!」と叱られてしまう。貰えるご褒美の内容からして、松の店の商品は、たい焼き、ド根性焼き、ミサワ焼き(ミサワというのは、この世界の有名なプロレスラー)、バナナクレープと思われる。なお、松から貰えるご褒美をちびっこハウスの子供達にお土産に渡すとアイテムが貰える。
- この時の値段の正解は10000円(老人・おじさん)・1000円(おじさん・おねえさん)・300円(おねえさん・男の子)・100円(男の子・老人)の4種類。下2つはまあ、妥当と言えるが、上2つは強引に買わせてこそいないがボッタクリもいいところである。それでも「値上げしたかな?」と疑問に思いつつも「まぁいっか」と納得して買っていく客も客だが……。
- リメイク版生放送にて、下村陽子が差し入れにたい焼きを買ってきた。
- ちなみに知力25よりひどい、永遠の知力19。しかしそんな欠点がこのシナリオで彼の足を引っ張るはずもなかったため、いまいち目立たない(そもそも加入期間が短くレベルアップしないまま離脱する事すらある)。
- リメイク版でマタンゴ大量服用でトリップした際は、石川英郎ボイスの大真面目な声音で奇声「ろれろホゲェ!」「ポゲラルゴォ~!」を発するというシリアスな笑いを提供した。
- 本来ならろれつが回らなくなっている危険な状態のはずなのだが、なんか必殺技っぽい叫びである。これはこれでかっこいい…かは各自の感想にお任せする。
- ただし、オリジナル版ではラリっているかのようにジタバタしているのに対してリメイク版ではしっかり操縦桿を握っている(ただし、後述の「ろれろホゲェ!」の部分ではヘッドバンギングしながら左手で操縦桿をしっかりと握るも、右拳で操縦桿をガンガン殴るというシーンになっている)ため、コンプラ的な理由で薬物接種や飲酒運転を想起させる描写や演技ができないからだと思われる(マタンゴも怪しいキノコとしてボカされている)。
- ちなみに「ろれろホゲェ!」「ポゲラルゴォ~!」はいまだに呂律が回らない中で本当は何と言っていたのかは謎である。「やめろボケェ!」「バカ野郎~!」あたりであろうか…?
- コンプライアンス的なものなのか、最期のセリフ「男のする事に……、女が口出しするんじゃ……」が「男のケジメに……」に変更されている(無法松の過去を考えればケジメでも違和感はない)。
- なお、この直前の妙子が無法松を止めようとした際に発した「明日行けばいいじゃない!」というセリフは、「そういう問題じゃない」「空気読めてないんじゃ?」と、ユーザーからよくツッコミを入れられる。もっとも、妙子からしてみれば、今まさに命が尽きようとしている無法松を何としてでも止めようと、必死さのあまり出たセリフと思われるので、決して間違っているわけではないと思われる。事実、リメイク版では妙子役の下屋則子氏の熱演もあり、より必死さが伝わるものになっている。
- 半ば走馬灯のような状態でアキラとカオリの父のことを思い出していたが、この時の様子からして読心能力を持つアキラを相手にしてすら、この瞬間まで過去を隠し通していたことになる。
- 作中においてカオリがアキラに心を読ませないように抵抗していた(しきれなかった)描写があったことを考えると、その超人的な精神力の強さがうかがい知れよう。
- スーパーロボット大戦DDでは既に故人だがアキラの心の中のイメージとして登場しセリフも存在する。