流竜馬
ながれりょうま
ゲッター1(イーグル号)、ゲッタードラゴン(ドラゴン号)、ブラックゲッター、真ゲッター1、新ゲッター1のパイロット。
『ゲッターロボ』という作品は多彩なメディアで展開されており、その雰囲気は作品ごとに大きく異なるため、彼の人物像も様々である。
CV:神谷明
17歳。浅間学園に通う高校生で、サッカー部のキャプテンである。愛称はリョウ。
性格は真面目で責任感が強い。戦場での振る舞いはまさに優等生のそれで、ゲッターチームのリーダーをつとめる。九州の剣術道場の息子で、剣術の心得もある。唯一正規のパイロットスーツを着用している。愛車はサイドカー付きのバイク。
上記の態度のせいで目立たないが、実は女性に対しては、それなりに軟派。
初期はなんと高所恐怖症だったのだが、神隼人と巴武蔵に「それで飛行機に乗るつもりか?」と笑われたので、特訓して克服した(しかもその内容はバンジージャンプを繰り返してのものである)。
ゲッターロボの企画は「サッカー部のポイントゲッターがゴールに挑む」から始まっているのだが、永井豪から「コイツは真面目過ぎて面白くないから、最終回で戦死させて続編では主人公を交代させよう」と言われた程の優等生である。
関連書籍で菊池忠昭(団龍彦)氏により頻繁に語られたのは「キャラとして動いてないから」との、よりプロフェッショナルで冷静な判断であり、後年まで、この時殺さなかったことをダイナミックとしては惜しんでさえいた。
当初の武蔵立ち往生竜馬自爆、新主人公参入シナプシスは放送局のフジテレビ側から一旦拒絶されたが、「コミカルなキャラなら『あ、かわいそう』で済むかもしれない」と、巴武蔵単体で強行された。
初期のスーパーロボット大戦で真面目な優等生キャラとして登場しているのは、TV無印竜馬に倣った描写である。以後に描かれた漫画版・OVA版では、サッカーの要素は消滅していった。
CV:神谷明(新スーパーロボット大戦)、石川英郎(ゲッターロボアーク)
「きさまにも味わわせてやる・・・ゲッターの恐ろしさをな~~~!」
「友よ また 会おう」
落ちぶれた空手道場の息子であり、親父からは子供の頃より地獄のような修行を課せられていた。その甲斐あってか超人的な戦闘力と身体能力を併せ持ち、爬虫人類をタイマンで殺せるうえ、ゲッターロボの殺人的な負荷にも耐えうるタフネスの持ち主。
TV版とは全く正反対の性格とされがちだが、これは戦闘描写が東映版より苛烈であるために尽きる。『小学一年生』『同四年生』等の児童向け学年誌に至っても平時の穏やかさと戦闘時の過激さのギャップは変わらない、本質的には情に篤い正義感の強い人物である。
百鬼帝国との戦い以降しばらく研究所で過ごしていたが、ある日真ゲッターロボのテスト中、未来の世界における自身の行く末を見てしまう。さらには未来世界のゲッターエンペラーと遭遇。果てなく進化を続けるゲッターの在り方そのものに疑問を抱き始め、ゲッタードラゴンの暴走によって早乙女研究所が壊滅したことが決定打となり、ゲッターロボから降りる。
かつての実家で空手の師範として過ごしていたが、號に連れられ、真ゲッターに搭乗。タイール、號と共に恐竜帝国との最終決戦に挑み、真ゲッターロボと肉体そのものが同化しそのまま火星へと飛ばされてしまう。
作中の未来の世界では、ゲッターエンペラーの声が彼のものになっているが、ゲッターロボアークにて拓馬が半覚醒時に一瞬その姿を見た以外は、詳細は不明になっている。
CV:石川英郎(3作共通)
作品ごとに設定が大きく異なるが、どちらかといえば漫画版に近い過激な性格であることが多い。
真ゲッターロボ 世界最後の日
「うるせえっ!それはてめえのやるこったあっ!!」
「久し振りだなあ、ジジイ!どうやって生き返ったか知らねえが…今度こそ、引導を渡してやるぜぇぇぇっ!!」
「何だと?ガニメデっていやぁ、月よりでかいぞ!そんなもんが地球にぶつかったら…!」
「心配すんな!俺達が死ぬわきゃねぇだろ?」
28歳。月面戦争でゲッターチームの伝説の男として名を挙げたが、物語の5年前に早乙女博士殺害事件の犯人として投獄されてしまう。
A級囚人として地獄のような日々を過ごしていたが、死んだはずの早乙女博士が生きており、反乱を起こそうとしたため、仮釈放され復讐を誓い戦場に舞い戻った。
復讐のため戦う背景やマフラーにコートという独特の服装などキャラそのものは漫画の竜馬本人よりも石川賢原作漫画の魔獣戦線の主人公の来留間慎一に非常に近いものとして描かれている。
作中でガニメデの大きさを言及したり、破棄されていたゲッター1を一人でブラックゲッターに改造で作り変える、月面に残されていた武器の存在を把握しているなどインテリな部分もある。(ミサイル爆発のショックで『全生命の歴史が入って来た』せいかもしれないが。)その一方、ゲッター自体が物理法則ガン無視しているにもかかわらず、敵に向かって「物理法則もあったもんじゃねぇな」と言い放って視聴者のツッコミを浴びる、といった場面も。
なお、本編では早乙女ミチルの死亡時の回想以外は搭乗していないが、設定上は他の作品での流竜馬と同様にゲッタードラゴンを駆っていた時期がある。絶版になって久しいが、ドラマCD『月面十年戦争~戦慄の予感~』で量産前の試作機であった段階のゲッタードラゴンに搭乗し、シャインスパーク(この世界では当初より搭載されていた模様)を使うシーンが描かれている。このドラマCD以外に、この世界でのゲッターロボGが味方側で運用された作品はない。竜馬が(本編では搭乗しない)ゲッターロボGの性能を把握していた理由付けのために制作されたと思われるが、現時点では視聴は困難である(デジタルリマスターDVD-BOX発売時に初回特典としてサントラとともに復刻され付属していたことがあるが、以降は復刻されておらず、配信もしていない)。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
「武蔵……?武蔵ィィィーーーーッ!!!」
「後は頼んだぜ、ヒヨッコ共!」
「誰が許してくれと頼んだっ!!」
「隼人!てめえ、あんな危ねぇ奴らを野放しにしてたのか!?」
5年前の恐竜帝国との戦いで、ゲッター1に乗って戦った元パイロット。
冒頭では、漫画版準拠アレンジで恐竜帝国に囚われ助け出されたあと錯乱していた。しかし巴武蔵の死と同時に覚醒した真ゲッターロボのエネルギーによって記憶を取り戻す。
武蔵亡き後旅に出ており漫画同様空手の師範をしていたが、早乙女博士の危機にかけつける。
前OVAからうってかわり明るい性格の大人になっており、OVAゲッターでは唯一性格がTV版および原作漫画版に近い。基本的にはまともな大人。
しかし高所から飛び降りても平気だったり肉体の強さは相変わらずである。その一方、敷島博士の暴走ぶりにはツッコまずにはいられないというコミカルな姿も見せている(隼人曰く「聞くな!」)。
小説版ではどこで手に入れてきたのか多数の重火器を携え、研究所を襲撃し早乙女博士を追い詰めていた恐竜兵士を蹴散らす、という衝撃的な登場を果たす。
性格が早乙女博士をジジイ呼ばわりしたりと、『世界最後の日』寄りになっている。
新ゲッターロボ
「先に地獄で待ってやがれぇぇーーーーっ!」
「偉そうな事抜かすんじゃねぇ!何が神だ!ゲッターに取り込まれるのをビクビク恐れてるだけの、肝っ玉の小せぇ小物だろうがっ!!」
「ワケの分からねえこと言ってんじゃねえッ!!」
「あばよ、ダチ公…」
新宿で父親から受け継いだ空手道場を経営しているが、早乙女に目を付けられ、半ば強引にゲッターロボのパイロットにされてしまう。
漫画版をさらに過激にした性格であり、ヤクザと戦い鬼と戦い、あらゆる敵を生身でもロボでも容赦なく叩き潰していく。「竿師」など、ヤクザ語を使い、ヤクザの所持する銃の種類をその場で見分けるなど到底カタギではない描写。漫画版にも一切なかった要素なので、チェンゲに対してこちらは極道兵器がオマージュ元か。
その一方で達人の遺志を受け継いだり、自分が地獄そのものを生み出すと知り、戦いには戸惑うなど人情味も少なからずある。
『號』終盤以降のゲッター線に「選ばれた」設定からか、途中から他の2人とはけた違いのゲッター線出力をはじき出す展開。なお、頭の方はあまり出来がよくない様子で、ゲッターロボの名前を間違えたり、ゲットマシンの修理に頭を抱えていた。
ロボットガールズZ
CV:稲田徹
珍しくテレビ版準拠の外観で、名義も「リョウ」。
「Z+」2話ではマシンガンを携えムサシと共にベアー号型の車で駆けつける(イーグル号型の車は前作で大破している為)も途中で空魔少女グランゲンの触手攻撃で振り落されてしまう。
スーパーロボット大戦シリーズ
『スーパーロボット大戦Z』まではTV版の参戦が多く、主に優等生のように扱われていた。
『世界最後の日』版は『スーパーロボット大戦D』にて初参戦し、『第2次スーパーロボット大戦Z破界篇』以降のシリーズから世代交代。『第2次Z』では『Z』とは別の平行世界の存在として登場し、『Z』でTV版竜馬と共闘した人物たちは、あまりにも違う外見や性格に戸惑っていた。そんな竜馬も史上最強の用務員には敵わないらしく、「全力で逃げろ」と口にしている。
派生作品が多数に渡るため、様々な通称が(一部は主に女性向き界隈で)用いられることがある。
漫画版
・総称:サーガ竜馬・原作竜馬・リョウ
(以下呼称の前に「サーガ」「原作」が付く場合もある)
・ゲッターロボ・ゲッターロボG→無印竜馬・G竜馬
・ゲッターロボ號→號竜馬・師範・號師範
・真ゲッターロボ→真竜馬
・ゲッターロボアーク→アーク竜馬・皇帝
pixivで描かれているのはほぼOVA版3作の竜馬で、TV版は全くと言っていいほど見られない。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
pixivに投稿されたイラスト
すべて見るpixivに投稿された小説
すべて見るRISE ON GREEN WINGS.
アニアク終盤の隙間埋めとある種の改変話。本当に運命に抗い切り開くための序章みたいな。 個人的にアニアクにおける隼人の処遇はあの内容で死を描くならば割と妥当ではないかと思うのですが、アーク組周りには作中で解決できてないことや矛盾やそれは正当化してはいけないことではないかと思うことが多く、モヤモヤしたのでその最低限の解消のための自己満足です。 最終話はある程度踏まえましたが、無理矢理色々突っ込んだり、設定としてそう書かれているが本編から読み取ることができないと判断したものなど意図的に無視している部分もあります。 そもそも拓馬たちを「良い子」と思いたい方には手厳しい内容だと思います。 この話自体で読めるようにはなっていますが、根本的に漫画版アークの自己解釈があるため、そちらに目を通してからの方がわかりやすいかもしれません。 https://note.com/refuge774/n/n57e5dce7f848 また、竜馬と隼人はどうなっているかは以前書いた話に準じています。 ここまでに私が書いた二次創作の時系列の他、「ゲッターロボサーガ」の全体像の解釈などはこちらから参照していただくと早いと思います。 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19720427 本当は説教じみた事は石川作品に合わないと思ってるんだけど、私にはこうするくらいしかどうにもできなかった……。 1P後半→アークにはなぜ口があるのかと思った時に、番組違いだけど某バサラさんの「口がなきゃ歌えねえだろ」を思い出して。 漫画版を読み解いた時にはあれも不穏さに繋がる要素だったと思い、どうにかならんかと。 それと先に白状しますが途中の一部台詞などはゲッターロボサーガオマージュ作品のグレンラガンからも拾ってます。 拓馬を本当に希望ある存在にしたかったならば「他者を尊重する」などの石川作品に共通する根底価値観には丁寧に向き合って欲しかったと感じています。 個の尊厳や権利についてをはじめとするモラルや倫理観を約半世紀前の原典二作品が一番所持しているとはどういうことか、今一度考えて欲しいものです。 石川作品と言わず、ダイナミック漫画作品が「他者を考えられない/身勝手な/理性の無い ケダモノは滅びる」と何回も描いてきたのですから。 タイトルは私が20年近く愛してきた作品シリーズの曲から。 (あのシリーズの全体像はゲッターロボがベースだろうってもっと早く知りたかった!) この話の後に、あの曲のようにあってくれればいいと思います。 誤字脱字その他あればこちらにどうぞ https://marshmallow-qa.com/refuge774?utm_medium=url_text&utm_source=promotion41,573文字pixiv小説作品- 新・インフィニットストラトス
新・インフィニットストラトス 第三話 「一夏が疑う」
第三話です。今回は、今日学校であったとあるイベントにて、リア友が裏方で一番がんばっていたにもかかわらず、一切いいことがなかったのでせめてと思いストックを削りました。とりあえず、自分の思い描いている本来の投稿ペースは1週間ごとですので、今回は特別、ということで見ていただければと思います。4,212文字pixiv小説作品 浅間学園文化祭、宣伝担当リョウ<女装のオプション付き>
テレビ版初代。女装ネタ。 CP要素もないし腐向けって程じゃないけどリョウが女装してます。 1P目はリョウの一人称視点。 キレてるリョウいいですよね、大好きです。というわけで盛大に彼キレてます。 睫毛もバサバサしてるしちょっと女顔なところある?似合うと思うんですよね女装。 テレビ版はリョウも他の皆もそうだけどギャップがあるところが好きですね…多面的っていうか。 しっかりしてるようで、バカやったりするのもギャップですよね。6,974文字pixiv小説作品- ゲッターロボ(OVAシリーズ)
お弁当騒動
※ネオゲ・隼竜 竜馬からの差し入れのお弁当が原因で、號、翔、隼人の間にちょっとした騒動が巻き起こる。 渡されたお弁当に込められていた竜馬からのメッセージに戸惑い、翔の元に相談に訪れる號。 そんな號に対し、翔は──。 若きゲッターパイロット達の、平和な日常の一コマです。ギャグ風味。 隼人が少し、いや、大分天然ボケなところがありますので、キリリとしたクールビューティーな隼人がお好きな方はごめんなさい。 隼竜ですが、竜馬の出番は少ないです。19,983文字pixiv小説作品 'til the dying day
名刺ss用に書いたネタが詰めすぎ感あったのでもう少し開きました。 號最終話ラスト2ページのあれとアニメアークラスト。 隼人の最期演出、顔を伏せる前になんとも若々しいような澄んだ目で見上げている部分を確認しまして、なんともこう……。 元々は東映隼人の「登山」で何か書きたかったのですが、自衛隊でも富士山一気登頂訓練やるっていうし、ゲッター乗りはどこに行かせりゃいいんだ、と悩んだ結果オカルトに。1,368文字pixiv小説作品歩行訓練01
こちらは、 みどりのてぶくろ | crml #pixiv https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=19051458 からぼんやり続く、「まだ戦いは始まっていない平和AU」であり、東映テレビ版ベースです。こちらでは九州の竜馬実家が身障者支援施設を運営しているというDVD-BOX解説本の設定を使っています。 名刺SSの方では既にいっぱい取り扱っていましたが、東映版はいいぞ✨ くわえて、昨年末いきなり脳梗塞で引っくり返って入院した筆者がハヤトも入院させてウサ晴らししております。筆者は依然絶賛リハビリ中ですが、ハヤトはそのうち全快して退院すると思われます( ^ω^ )1,469文字pixiv小説作品流竜馬は悪役令嬢の肩を持つようです
最近、なろう小説で悪役令嬢物ばかり読んでいるのでこんなものが出来ました。 兎に角書くよ、どんどん書くよ! そして書きかけのまま放置して居るモノを、順次完成させていくよ(願望)! *** オリキャラの悪役令嬢が出てきます。ご注意ください。 ***11,372文字pixiv小説作品