やれ、無敵戦艦ダイ!我らが地上をこの手にするために!!
概要
『ゲッターロボ』に登場する敵、恐竜帝国の支配者。『真対ネオ』のラスボスである。
人類が地上に現れる前に、地下へ逃れた爬虫類たちが独自に進化を遂げた帝国を支配するもの。
部下はバット将軍、ガレリィ長官(OVAでは(ガリレイ長官)他。
マグマ層を自由に航行可能な本拠地マシーンランドからメカザウルスを繰り出し、ゲッターチームに挑む。
作戦に失敗したキャプテン(戦闘要員)をマグマ層に放り出して処刑したり、マシーンランドへの帰還を許さず見殺しにするなど非情さの目立つ暴君だが、娘のゴーラに対しては帝国の掟に則りながらも彼なりに愛情を注いでいた。
原作者・石川賢による漫画「ゲッターロボサーガ」では、巴武蔵がゲッター線を暴走させたことで大半のメカザウルスを失うものも、それによりゲッターロボも消滅したことで、地上制圧に自ら出撃するが、流竜馬と神隼人が操るゲッターロボGにより敗走。
さらに、百鬼帝国の参戦で敗北を悟ったバット将軍らに見捨てられる。
「待ってくれ~!!置いてかないでくれー!!」と部下に呼びかける姿は、それまでの堂々とした邪悪さがあった分、哀れさを悟った。
ハチュウ人類の冬眠期が近づいていたため焦って侵略を早めようとした結果だと己の愚行を憂いだが、最期は堂々とゲッターロボGに挑んで散ろうと意を決していた。
しかし、特攻をしようとしたところを百鬼ロボに殺害されるという悲壮な結末を辿った。
ゴールの意を汲み取った竜馬と隼人はその百鬼ロボを撃破した。
アニメ版でも、中盤までは堂々たる支配者の貫禄を保っていたが、黒幕である大魔人ユラーの登場により、ユラーにこびへつらう中間管理職のような悲哀を漂わせるキャラに転じていった。
最終回では、無敵戦艦ダイの猛威をもって東京を制圧するも、武蔵の命と引き換えの特攻により制御不能に陥ったダイが暴走し、ユラーもろともあっけなく滅びた。
スーパーロボット大戦シリーズでは、多くのシリーズで無敵戦艦ダイを駆る強敵としてプレイヤーの前に立ちはだかる。
クローンゴール
OVA『真ゲッターロボ 世界最後の日』では早乙女研究所で作られたホムンクルスとして登場。いわばファンサービスのようなもので、本作では恐竜帝国自体登場しない。
早乙女博士と流竜馬の体細胞(『第2次スーパーロボット大戦Z』によればトカゲの細胞を加えたらしい。そりゃそうか)から作られた人造人間だったが、インベーダーに憑りつかれ暴走。同じくインベーダー化したブライと共に暴れ回る。
銃で撃たれても平気な頑強な体で生みの親である竜馬を苦しめるも、真ゲッター1のゲッタービームを浴びて吹き飛ばされる。しかし、ブライと合体して巨大化し、ゲッターロボを襲って武蔵を圧殺する。
直後に重陽子ミサイルの爆発に巻き込まれ、跡形もなく吹き飛ばされた。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
OVA作品『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』(上記OVAとはパラレル)では、唇がMの字に裂け筋肉質の超巨漢になっている。おそらく帝王として一番の威厳があるのが本作である。
声優はスパロボ版と同じ内海氏が続投。
プロローグでニューヨークへと総攻撃を仕掛けて武蔵のゲッターロボを追い詰めるが、ゲッター線炉心の暴走による自爆で重傷を負う。
バット将軍とガレリィ長官によりオーパーツ技術による修復を受けて復活を遂げると、やがて巨大円盤と完全融合を果たし、真ゲッターロボを凌ぐ大きさに巨大化。
ゲッター線が入りにくい結界内で真ゲッターの腕をもぎ取り、エネルギー切れまで追い込む。
しかし真ゲッターが更なる姿となると一気に劣勢になり、あえなく腹部を貫かれ円盤ごと爆破された。
部下の大半が最期の断末魔に「ゴール」の名を叫んだり、巨大化を目撃した兵士が「カッコいい…」と呟くなど、帝国での人望は厚く慕われていた模様。
スパロボでは『R』で初登場。巨大円盤のみが戦闘ユニットであり、巨大円盤を撃墜すると自ら巨大化して襲い掛かって来るが、真ゲのHPが50%以下になるとイベント戦闘で神ゲッターに秒殺される。
ゲッターロボアーク
原作漫画の最終章である本作では、本人は名前のみの登場であるが、実子である皇帝ゴール三世とカムイ・ショウが登場している。
アニメ版ではゲッター線による幻影として登場。また、ゴールが死亡した際に乗っていた脱出艇が海底に沈んでいるのをカムイが「墓標だ」と言うシーンがある。
ロボットガールズZオンライン
CV:小松由佳
ゲッちゃんと敵対する大財閥・蛇革財閥を頂点とする恐竜帝国グループの女総帥。壇●のようなアンニュイな雰囲気の貴婦人。シングルマザーで、海外留学時に授かった一人娘ゴーラがいる。また、未来の世界では孫としてキリクちゃんが誕生している。
夫とは死別。
数万人とも言われるグループ企業の社員たちを路頭に迷わせないためにも、ゲッちゃんの実家と地域の名士としての座を争っているが、他でもないゲッちゃんのカリスマ性を見抜き、心の奥ではお互いの家柄同士が手を組んで、ゲッちゃんとともに地域振興してゆきたいと考えている。
ビジネスの才能にあふれているが、極端に低血圧で、朝起きてからしばらくはボーっとしてまったく使い物にならない。また冬の寒さにも弱く、すぐ風邪をひいて、四六時中、薬の副作用で眠い。新進気鋭のアミューズメント企業「HYAKKIランドグループ」の台頭にも頭を悩ませている。あの大魔人ユラーも出資者として登場しており、東映アニメ版の様に彼女に振り回される姿も見られた。
余談
名前の由来は、サッカーのゴールから。ゲッターロボの名前の由来「ポイントゲッター」に対応したもの。
テーマ曲は「恐竜帝王の呪い」。