概要
OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』にて登場した、真ゲッターロボの新たな姿。
全体的に真ゲッター1をベースとしたデザインとなっているが、更に重厚でマッシブとした体形、
そして真ゲッター1の頃の紅いカラーとは反対に全身が深い蒼色のカラーリングとなり、瞳があるのが特徴。
モデルは石川賢氏の画集『闘神』に描かれた『蒼のゲッター1』。
それまで圧倒していた帝王ゴールを逆に赤子扱いし、ゴールの攻撃を防御すらせず、ほとんど棒立ちのまま全ての攻撃を真正面から受けても怯まず、それどころか直径1000mを超える巨大円盤が蒸発する大爆発を一身に浴びようとも、一切のダメージを受けないほど。
最後はゴールの腹に突き刺した手刀の一撃で引導を渡し、長きに渡る恐竜帝国との戦いに終止符を打った。
尚、戦闘中は號たちは完全に真ゲッターロボと同化してコックピット内のメカと体が融合してしまっていたが、ゴール撃破後は元の真ゲッターロボに戻ると同時に彼らも無事同化が解除されている。
武装
OVAでは作中で未使用のためゲッタービームやゲッタートマホークなどの従来の武装があるかは不明。
そもそも上述の通りゴールとの決戦もほとんど攻撃らしい攻撃をほとんどしないまま素手でのド突き合いだけで圧倒。仕舞いには手刀の一撃だけで葬ってしまっている為、仮にあったとしても使うまでもなかったのかもしれない。
スーパーロボット大戦シリーズでは対ネオゲッター版が初参戦したスーパーロボット大戦Rでスポット参戦し、特定武器の使用時のみ真ゲッター1から進化する方式が取られている。
武器使用後は真ゲッター1に戻る為、単一の使用ユニットとしては存在しない。
原作OVAでゴールを葬った手刀での一撃は「ゲッターファイナルクラッシュ」と言う武器名で登場。
神ゲッターに進化後、手刀にエネルギーを溜めて敵に接近し、突き刺す瞬間に腕が巨大化して敵を貫く演出が取られている。
また、原作OVAでは使われていない「ストナーサンシャイン」使用時にも神ゲッターに進化する演出が発生する様になっている。
活躍
物語終盤、恐竜帝国との最終決戦にてオーパーツを取り込んで巨大化し、真ゲッターすらも圧倒する力を得た帝王ゴールの猛攻の前に窮地に立たされる一文字號始めとするネオゲッターチーム。橘翔・大道剴は気絶、真ゲッターロボ(真ゲッター1)の左腕はもぎ取られ、長い尻尾で巻き潰され、漆黒の電撃攻撃により叩きのめされ、最早歩くことすらままならない状態まで追い詰められる。
ゴール:一思いには殺さん。じわじわと苦しみ悶え、ゆっくりと死んでいくのだ。さもなくば死んでいった同胞(はらから)たちの想いは収まらんのだ!
號:うぅ...何、グダグダ恨み言、言ってんだぁ。まだ終わりじゃねえ!!俺はてめぇみたいに何か背負って生きてんじゃねえ!俺は、俺自身の為に生きてんだぁ!そいつを邪魔する奴は許さねえぇ!!
號はそれでもただ一人、帝王ゴールを打倒する為に抵抗しようとした時、號と真ゲッター1の顔が重なり真ゲッター1に瞳が宿る。
ゴール:ほぉ。まだそんな力が残っていたのか。
號:力なんざ、残ってねぇ。タイマンの最後は気合と根性だ。起きろぉ!翔・剴!行くぞ!二人とも!気合入れろ!力を出し切るんだぁ!!
號の言葉を耳にし、再起する二人。
翔:うおぉぉぉぉ!!!
剴:いやぁぁぁぁ!!!
それでも尚決して諦めない號たちの闘志にゲッター線が応えるかのように、突然真ゲッター1と號たちをエネルギーが包み込む。
號・翔・剴:うおおおぉぉぉぉ……
剴:身体が動かない……
翔:い、意識が遠のいて行く……
號:く、くそぉ!!身体がバラバラになって行く!!
なんと、真ゲッター1の身体に3人の顔が浮かび上がる。
竜馬:あ、あの輝きは!?
隼人:號・翔・剴!応答しろ!
翔:ひ、光が!
剴:白くて何も見えない……
竜馬:あの時、真ゲッターが起動した瞬間、俺達が見たものと一緒だ!
早乙女:いかん!エネルギーに同化されてしまうぞ!
隼人:意識を集中しろ!力を抜いて、心で操縦するんだ!
翔:闇だ……白い闇だ……
隼人:なっ!ダメだ取り込まれている!
竜馬:號!力で押さえつけるな!落ち着いて!心で感じるんだ!
號:うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!
始めはその膨大過ぎるエネルギーに號たちの意識も呑み込まれかける
が、先代ゲッターチームの呼びかけにより、號たちはゲッター線の制御に成功。
真ゲッターの身体が白色から深い蒼色へ変わり、力の奔流をも乗り越え完全にゲッターと一つとなり真ゲッターに新たな進化と姿を齎したことで誕生した。
この時、號たちの身体からは管の様なパーツが繋がれ、顔には真ゲッターロボの顔の模様が浮かんでいた。
左イラストは若干異なるが大体こんな感じ。
號:これは……分かるぞ!ゲッターが自分の身体の様に……翔!剴!生きてるか!!
翔・剴:おおぉ!!
それを見たゴールは神ゲッターに砲撃を与えるも傷1つ付かず、ただ煙が出るだけであった。すかさずゴールは翼を広げ神ゲッターに襲い掛かる。
神ゲッターもゲッターウイングを広げ、両者は空中でお互いの拳を打ち付け合う。それと同時に爆発が起こり両者は相打ちかと思われたが、なんとゴールの右腕が粉砕されていたのだ。
更にゴールは激昂しニードルによる攻撃を与えるも神ゲッターの胸部で粉砕されてしまう。そして漆黒の電撃を直撃させ倒したかに思えたが、黒煙の中から神ゲッターが現れ手刀でゴールの腹部を貫いた。この一撃によりゴールを葬ることに成功しネオゲッターチームは勝利を掴むこととなった。
隼人:今回もゲッター線は我々を選んだようですね。
早乙女:選んだ?そりゃ分からん。今はゲッター線に生かされてるだけかもしれん。
竜馬:武蔵…終わったぜ…
隼人はゲッター線への喜び、早乙女博士はゲッター線を懸念し、竜馬は嘗て戦死した友の名を呼んだ。
関連イラスト
余談
- アニメ版ゲッターロボOPに「三つの心が一つになれば、一つの正義は百万パワー」と言うフレーズがあるが、まさに神ゲッターロボはそれを(物理的に)体現している。
- 真ゲッターと融合した3人の姿は、意識はあるもののパイロットスーツが無く、それぞれ別の座席で座っていたにもかかわらず、翔・剴は同じ空間にいる様な描写がなされている。
- 配色は上記にもある通り『闘神』に描かれた「蒼のゲッター1」だが、赤い翼やその形も相まって人類に味方をする悪魔の印象も与える。
関連タグ
漆黒のゲッター:『偽書ゲッターロボダークネス』に登場するゲッター1の進化形態であるが、こちらは逆に悪魔に相応しい姿となっている。
真ゲッターロボタラク:21年後のアニメに登場する進化した真ゲッターロボ。
君は完璧で究極のゲッター:2023年に話題となったネットミーム。歌詞の中に「弱点何て見当たらない」と言うフレーズがあるが、正にそれに相応しい力を神ゲッターロボは有している。