チェンジ!ゲッタァァァワンッ!スイッチオンッ!!
ゲッタァァァ!トマホォォォク!!
ゲッタァァァ!ビィィィムッ!!
データ
身長(頭頂高) | 38m |
---|---|
重量 | 220t |
出力 | 75万馬力 |
動力 | ゲッター炉心 |
エネルギー | ゲッター線 |
装甲 | ゲッター合金 |
開発者 | 早乙女博士 |
所属 | 早乙女研究所 |
定員 | 3名 |
メインパイロット | 流竜馬(以下【TVアニメ版】のみ愛称の「リョウ」表記) |
機体構成
概要
【TVアニメ版】、【漫画版】等の「ゲッターロボ」に登場する主役メカ。ゲッターロボの空中形態で基本形態でもある。
上からイーグル号、ジャガー号、ベアー号の順番にドッキング・変形をし変身する。
六角形の組み合わせが目や口等を構成し顔になると言う斬新なデザインとなっている。
パーソナルカラーは赤色で、白色の四肢でブルマの様な黄色の腰に、頭部の2本の角が特徴。
背部ゲッターウイング(別名、反重力マント)を展開する事が出来、主にマッハ2の飛行速度を生かした飛行戦を得意としている。勿論宇宙でも飛行可能である。
反重力回路の恩恵で空中でも地上並みの機動力を発揮出来る。
ゲッター線が動力源。
主な武器は投げ斧であるゲッタートマホークとゲッタービーム、ゲッターレザー。
そんなゲッター1であるが、実は【TVアニメ版】と【漫画版】(あるいはそれを元とした【OVA版】)では少しデザインが異なる。
作品ごとのデザインの差異
TVアニメ版
3形態中で能力的に最もバランスに優れており、多目的での出番が多い。しかし、破損率が他2形態に比べて非常に多く、特に【TVアニメ版】第30話のメカザウルス・ダグ戦では頭部を吹き飛ばされる事になる。
当初は、リアルロボット系に多々見られる『モニター視認型の操縦システム』だったが、前述のダグ戦では妨害電波のジャミング攻撃で映像が妨害される致命的な弱点が発生する。以降、それまで胸部に位置していたコックピットブロックが、合体後はゲッター線強化ガラス製のキャノピーを備えた頭部に移動する、『有視界操縦システム』へ改良・改善される事になった。(この操縦方式は、後継機にも継承される。また胸部から頭部へ移動する形式は真ゲッターロボにもセルフオマージュされる。)
漫画版
【TVアニメ版】との最大の相違点は、頭部のキャノピー(六角形)の数と、布のように風に棚引くゲッターウィングの表現が為されている事。石川賢による漫画版が『ゲッターロボサーガ』に統合後に追加された『恐竜帝国潜入作戦』などのエピソードでは、上述のアニメ版の顔で描かれていることもある。
開発経緯は対恐竜帝国への対抗策としての「戦闘用ロボット」と明言されている。
アニメ版のように空中形態といった設定は無く、空中、地上、水中でも使えるマルチロール形態。
劇中の流竜馬曰く「炎の中での戦闘も、行い易い」らしい。主役機という事もあり出番が一番多く、メカザウルス撃墜数も最も多いが、破損率が非常に高いのも【TVアニメ版】と変わらない。
真ゲッターロボ 世界最後の日
デザインは漫画版に準拠しており、手足や胴など各部のボリュームが増し、ややマッシブなものになっている。ゲッターウイングは布状に表現されている他、大型マシンガンのような手持ちの武装も使用する。
早乙女博士抹殺のため、A級刑務所より仮釈放されたかつてのゲッターチーム、受刑者・流竜馬が搭乗し、早乙女研究所に待ち受ける無数の量産型ゲッタードラゴンを相手に単身殴り込みをかける。
- 第8話からは竜馬が改修・改良した『ブラックゲッター』が登場し真ゲッターロボとのダブルゲッターが実現。ただし変形合体、分離の機能は無い。
- 【漫画版】、【TVアニメ版】とは世界観も設定も異なり劇中では複数機が生産されており、竜馬、隼人、武蔵がそれぞれ1機使用したものと、他2機が登場しているため少なくとも5機は存在している。
- 雑に乗り捨てられたり真ゲッターにぶん殴られたり、自爆させられたり変な改造をされたりと、この作品での初代ゲッターの扱いは今一。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
第1話冒頭、ニューヨークに上陸した恐竜帝国のメカザウルス軍団を討つべく武蔵が単身搭乗。
真ゲッターロボの起動の時間を稼ぎ、合流する手はずとなっていたが、最後には自爆してしまう。
出番はこれだけ。詳しくは後述。
第3話ではゲッター1に似たプロトタイプ・ゲッター数体が登場し、ネオゲッターロボと交戦する。
新ゲッターロボ
顔のデザインは漫画版がベース。
パイロットは異なるが、竜馬・隼人・武蔵が搭乗する映像作品(ゲーム作品含む)の全てに唯一出演した形態である。(ただし、武蔵坊弁慶を『武蔵』とカウントする場合。)
アニメ版と漫画版の相違。
相違点 | アニメ版 | 漫画&OVA版 |
---|---|---|
比較画像 | ||
額 | 六角形が1つ。 | 六角形の左右の眉毛の位置に菱型。 |
目 | 正六角形に近い。 | やや横に長い。 |
口回り | 六角形の左右の頬に菱型。 | 六角形の周囲に髭状に囲む細かな台形が5つ。 |
ゲッターウィング | 板状 | ヒラヒラとはためくマント状。 |
胴体 | 逆三角形のスリム体型 | 寸胴なドラム缶体型 |
変形について
その流体的な物理的に不可能な変形がネタにされ、リメイクの際は解釈が問題になる。
『世界最後の日』などOVA作品では「無茶な変形をしない最小限のサイズのフレームが展開し、その周りに小さな金属チップ状の装甲が形成される。これにより一見するとムチャクチャに見えるような変形を行っている。」と言う解釈が為されている。(つまり、ゲッターロボの装甲自体が直接伸び縮みしている訳では無い。)
【真ゲッターロボ 世界最後の日】第2話の合体シーンが一番わかりやすい。また【真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ】第1話でも冒頭メカザウルスの攻撃で装甲チップが吹き飛ばされているシーンがある事から、この解釈が引き継がれているようである。
後年のガレージキット商品で『完全変形初代ゲッターロボ』は発売されているが、各形態に相当なアレンジが加えられている他、ヘビーユーザーを想定した非常に複雑な変形機構であり、量産レベルでの生産は不可能であった。
【TVアニメ版】など、初期は重量が合体・変形の度に増えたり減ったりしており、重量の設定が3形態でバラバラになっており物理法則を無視したロボットだったのだが、【OVA版】では重量はこの機体の重量に統一されている。
一応、【漫画版】でも【TVアニメ版】同様の簡略化された頭部には棚引かないウイングと言う描写がある。(【真ゲッターロボ】等。)
武装
ゲッター1・ゲッター1系の代表的技、其1。
腹部にある発射口から放たれるゲッター線を利用した光線。
約3万度の温度があり、直撃を食らえば相手は溶解する程の力を持っている。
因みに【TVアニメ版】第1話では早乙女博士に「ゲッタービーム砲」と呼ばれていた。
海中では威力が落ちるらしいが、【漫画版】では普通にメカザウルスを撃破していた。
・スパイラルゲッタービーム
【世界最後の日】にて使用した応用技。
ゲッターウイングを纏い、その隙間からゲッタービームを拡散して放つ。しかし劇中は拡散した為、威力が低下してしまい、量産型ゲッタードラゴンに対して全く効いていなかった。
ゲッター1・ゲッター1系の代表的技、其2。
両肩部に設置してある黄色の突起から出現するバトルアックス。片刃でイボの様な突起があるのが特徴。厚さ4mの鉄板を容易に斬り裂ける。
切れ味は抜群で大抵の相手はぶった切る事も出来るが、通用しない時もある。
・ダブルゲッタートマホーク
両腕にゲッタートマホークを持つ。二刀流。
・トマホークブーメラン
ゲッタートマホークを投擲して相手にダメージを与える。5km離れた相手にも攻撃が可能。
- ゲッターレザー
両外腕部に設置してあるギザギザした刃。切れ味は抜群なのだが、【TVアニメ版】では未使用。
【ゲッターロボ大決戦!】では「ゲッターカッター」の名で登録されている。
射撃武器。【TVアニメ版】には未登場。【世界最後の日】に登場。
- ミサイルマシンガン
【ゲッターロボサーガ】で使用。ベルトリンク状に連なった小型ミサイル弾をマシンガンの如く連射する兵器。メカザウルス相手にも通用する十分な威力があり、その上一発一発に追尾機能がある。制作者はあの人。そうです敷島博士です。
- 大型ミサイル
【真ゲッターロボ(漫画版)】で地球に迫る隕石迎撃時に装備したミサイル。2本あり、それぞれ両脇に抱えて搬送した。
- ゲッターパンチ
敵をぶん殴る。そう、グーパンで相手をぶん殴る。
- ゲッターキック
劇中で多用されていた飛び蹴り。TVアニメ版ではこの技でのトドメも割と多く、印象的な技である。またリョウ(竜馬)も技名を叫ぶ。
その壮絶な最期
ゲッターロボ(TVアニメ版)
物語最終回、無敵戦艦ダイに立ち向かう為、3人はゲッターロボで立ち向かうが圧倒的な大きさと力に敗れ、リョウとハヤトは負傷してしまい戦闘不能に陥る。
またムサシも自身の身体が相当なダメージを受けているにも係わらず、誰にも告げずに単身コマンドマシンに乗り込み、ただ一人ダイに立ち向かう。
しかし、ダイからの集中攻撃を受け機体は炎を噴き上げ操縦不能になる。そのままダイの咢に突撃・突入し通路に胴体着陸をするが不運な事に壁に激突。この自爆と言う形でダイ本体や帝王ゴール、大魔人ユラー諸共消滅する最期を迎えてしまう。
その死は、リョウ達の掛け替えの無い友を失う事になってしまう。
ゲッターロボG(TVアニメ版)
第一話冒頭。前作の続きとなっており、恐竜帝国との戦闘後に残ったゲッターロボは早乙女研究所にて火葬となる。
映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG』
【TVアニメ版】とはパラレルワールド。
突如現れた謎の生命体空魔獣グランゲンとの空中戦にて、ゲッターロボはオープンゲット時にグランゲンの攻撃を受けてしまう。これによりムサシのベアー号が操縦不能に、またムサシ自身も大傷を受けてしまい戦闘不能となってしまう。ムサシは覚悟を決め2人に最後の言葉を残してグランゲンに特攻し倒す事に成功するもベアー号は大破。そして、ムサシは死んでしまう。
その死をモニターで見ていた早乙女研究所の面々とリョウ・ハヤトは言葉を失う。
残ったゲットマシン2機は早乙女研究所に回収される事となる。
ゲッターロボサーガ
死亡したかに思われていた竜馬は生きていた。だが記憶喪失となり、ゲッターチームは戦闘力を大きく低下させてしまう。
ベアー号パイロットの武蔵は新型ゲッターことゲッターG完成までの時間を稼ぐため、浅間山研究所を目指すメカザウルス軍団を単身迎え撃つ。
だが物量には敵わず、嬲り殺しかと思われたが武蔵は機体から引き出したゲッターエネルギータンクを開放、敵勢を道連れにするがゲッター1とともに爆散し果てた。TVアニメ版とは異なり跡形もなく消え去った。
と思われていたが、【漫画版】の一つである【真ゲッターロボ】では完全に修復され、稼働状態で博物館に保存されていたことが判明。
恐竜帝国の残党3人に奪われたゲッターロボG奪還のため流竜馬・神隼人・車弁慶が乗り込み戦線復帰を果たす。
- 初代ゲッターより10倍のパワーを持つGの方が優勢かと思われたが、Gの変形がコンマ数秒遅い事に竜馬らは気づき、次の合体の際にドラゴン号とライガー号+ポセイドン号の間にいち早く変形したリョウ達の駆るゲッター1(初代)が割り込み、Gの合体阻止に成功。そのままドラゴン号にゲッタービームを浴びせ、ジャガー号、ベアー号のコックピットにハンマーパンチを食らわせ恐竜帝国のパイロットを倒す(どちらかと言えば”潰した”)事に成功する。
- 以後は早乙女研究所に戻されたようで倒したはずの百鬼帝国が現れた際には、その戦いに参戦。
百鬼獣との戦いでは弁慶が新人2名と共に出撃する。この戦いの撤退後からは初代ゲッターロボの出番は無くなり、その後どうなったのかは不明。(石川賢氏の作品ではよくある事。)
真ゲッターロボ世界最後の日
本作ではゲッターロボが量産化されており、複数機が登場する。
第1話および第2話序盤まで使われたゲッター1はもともと別のパイロット達が乗る予定だったものの、この時竜馬はとある事情で投獄されており、条件付きの仮釈放された竜馬が単身乗り込み出撃する事となった。
無数の量産型ゲッターGを相手に善戦したものの、真ドラゴンの合体に巻き込まれジャガー号・ベアー号が破損、炉心による自爆を試みるも、早乙女博士操るゲッタードラゴンに阻止される。
その後、残ったイーグル号で武蔵が乗ったゲッター3と再合体し(武蔵側のイーグル号はインベーダーによって破壊された)引き続き運用されるも、ゴール&ブライとの戦いで破壊されてしまう。
13年後、ゲッター1に似たブラックゲッターが登場。
こちらは月面に放置された別の量産型ゲッターロボをジャンクパーツ等と組み合わせ竜馬が改造したもの。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
大まかな流れは漫画版を踏襲。
物語冒頭、ニューヨークにて帝王ゴールが率いるメカザウルス軍団にゲッターロボで単身立ち向かう武蔵。
ゲッター1、ゲッター2、ゲッター3に変形し次々とメカザウルスを倒すも圧倒的な数や1人ではゲッターロボの力を全開に引き出す事は困難であり、機体は大破寸前であった。ムサシは覚悟を決めてゲッター1時に、ゲッター炉開放、恐竜帝国の軍勢諸共に自爆する。
この結果、一時は恐竜帝国を撤退・壊滅状態に追い込むも、ムサシの犠牲や(恐らく日本)政府がゲッター線の破壊力を危険視した為、早乙女研究所はゲッター線の研究を凍結させられることとなってしまい、ゲッター線を用いないネオゲッターが開発される。
尚、【真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ(小説版)】では、自爆した形態はゲッター1では無くゲッター3と言う事になっている。小説版では変形をしなかったので、ムサシは終始ゲッター3で戦っていた事になる。
新ゲッターロボ
本作では新ゲッターのプロトタイプという扱いで、早乙女達人が搭乗している。
プロト軍団と共に鬼獣を迎え撃つも、(ゲッター1に乗り込む前に)達人が鬼に噛まれてしまい鬼化した事で暴走を始め、もはや人間に戻れ無いと確信した達人が鬼獣を押さえ込み、竜馬の乗った新イーグル号に貫かれ鬼獣諸共、木端微塵となる。
スーパーロボット烈伝
破壊神バロンの征伐において隕石弾の直撃を喰らってしまい、ベアー号が破壊されてしまいリタイア。ムサシは一命を取り留め入院する。
その他のゲッター1
真ゲッターロボ世界最後の日
本作における設定は、真ドラゴン護衛用として1機のみ製造されたゲッターとして『真ゲッターロボ』が登場。
そのゲッター1に相当する形態として『真ゲッター1』がある。
真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ
ゲッター線を使用しないゲッターとして『ネオゲッターロボ』が登場。
そのゲッター1に相当する形態として『ネオゲッター1』がある。
新ゲッターロボ
「鬼」に対抗するために開発されたゲッターとして『新ゲッターロボ』が登場。
そのゲッター1に相当する形態として『新ゲッター1』がある。
偽書ゲッターロボダークネス
敷島博士が開発したマシン「ゲッターⅠ」。【TVアニメ版】のデザインをベースに細かなアレンジがされたデザイン。アラビア数字では無く、ローマ数字となっているのが特徴。
後に漆黒のゲッターへと進化する。
ゲッターロボDEVOLUTION
早乙女博士が開発したマシン「GETTER1」。肩関節[[部が丸くなっており『G1』と記されている。
余談
- 名前は「ポイントゲッター」に因み、顔の模様はサッカーボールを模している。(【TVアニメ版】で、リョウがサッカー部なのもこの為。)敵のボス格が『帝王ゴール』なのもサッカーゴールから取られている。
- 一方、【漫画版】の模様の多いゲッター1の顔は亀の甲羅が元ネタだと石川賢氏が「ゲッターと私」でコメントしている。
外部リンク
関連項目
ゲッタードラゴン:後継機でゲッター1にあたる形態。