データ
身長(頭頂高) | 20m |
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重量 | 250t |
出力 | 90万馬力 |
走行速度 | 時速150㎞ |
水中速度 | 28ノット |
概要
ゲッターロボの水中戦形態。下半身がキャタピラ状になっているのが特徴で、ゲッターロボの中で最強の腕力を有する。ベアー号、イーグル号、ジャガー号の順番にドッキングすることで変身する。
メインパイロットは巴武蔵で、ムサシらしいパワフルな戦い方が特徴。
主な武器は肩に装填された大型ミサイル『ゲッターミサイル』。必殺技は敵を掴んで振り回し地面に叩きつける『大雪山おろし』。OVA「世界最後の日」に限り、ジャガー号機首部分に機関砲がついているほか、OVAの世界観で原作者の石川賢が書き下ろした「クレーターバトル」では、ジャガー号機首先端部が開いて3体のゲッターロボの出力を合わせたゲッタービームを撃つことができるという能力がある。
その流体的な不可能変形がネタにされ、リメイクの際は解釈が問題になる。また、ゲッター2ではゲッター1より軽くなっていたのだが、ゲッター3ではなんと重量が30トン増加している。後年のOVAで重量は統一されたが、沈めるように水でも吸ったのだろうか。
(後年のガレージキット商品で完全変形初代ゲッターロボは発売されているが、各形態に相当アレンジが加えられているほか、ヘビーユーザーを想定した非常に複雑な変形機構であり、量産レベルでの生産は不可能であった。)
作者である石川賢が「ゲッターと私」で明かしたところによると、ゲッター3の合体に関しては余りに無理がありすぎることに悩んでいたところ、相談を受けた永井豪が提案したらしい。イーグルがジャガーに突っ込んでいる合体や腕の出所など、相当に無理があるが永井曰く「難しく考えていたら面白くならない」。これで石川賢は吹っ切れ、ゲッターの無茶合体が誕生する契機になったのだとか。
操縦は難しく、ポセイドン号(ゲッターポセイドン)の扱いに慣れた弁慶がベアー号に乗ってゲッター3への変形を敢行した際「合体のタイミングが難しい」と言っている(一応、合体することはできたが)。
漫画では…
アニメでは第2話から登場し出番に恵まれた一方で、石川賢による漫画版では出番は殆ど無い。初登場はPART6「大雪山に地獄を見た(後編)」なのだが、ゲッターロボの物語としては終盤もいいところ。
連載当初は設定が固まっていなかったのかゲッター3自体が特に水中用と言う訳ではない。
メカザウルス・ドバ撃破後、増援として現れたメカザウルス・バルを抵抗を許さぬままに圧殺する鮮やかな活躍を見せたが、この時の操縦者は早乙女博士。武蔵の加入回なのに…
そして終盤目前のPART8「地リュウ一族(後編)」では重傷を押して乗り込んだ武蔵は合体に失敗。一転窮地に陥るゲッターチーム。 ゲッター2にフィニッシュを譲った。
そして有名な武蔵と初代ゲッターロボ最後の出撃。新型機完成のための時間を稼ぐべく武蔵が単身乗り込んだのは…ゲッター1。
武蔵と初代ゲッターロボの痛ましい奮戦と共に初代ゲッターロボの物語は幕を閉じ、以降はゲッターロボGに主役を交替した。
見せ場が少ないという思いはあったのか、ゲッターロボ・サーガに組み込まれて以降は、新規描き下ろし回で時折登場することも増えたのだが直接の功績に繋がる活躍はなかった。
直系の続編と言える『ゲッターロボ號』では旧ゲッターが進化したと思われる真ゲッターロボが登場。真ゲッター1とそこから有機的に変形する真ゲッター2は登場するもここでも真3の出番は無し。そのシーンの展開としては仕方ないことではあるのだが。
関連項目
ハインド・カインド(本機をリスペクトしている。ゲッターロボDEVOLUTION版だと特に。)