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ゲッターロボ號

げったーろぼごう

『ゲッターロボ號』とは、東映動画製作のロボットアニメ作品、または石川賢による漫画作品。
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概要編集

1991年2月から1992年1月まで全50話がテレビ東京系列局ほかにて放送された。制作はテレビせとうちビックウエスト東映動画であり、今までのシリーズと制作体制が異なっている(後述)。


アニメスタッフはプロデューサーに横山賢治氏&吉田竜也氏、シリーズ構成に星山博之氏、キャラクター・メカデザインに大島城次氏等が、和製トランスフォーマーシリーズの『超神マスターフォース』『トランスフォーマーV』『トランスフォーマーZ』から続投している。


TVアニメ前2作とは世界観や話が繋がっていない。

もっとも制作サイドとしては原作同様、前作の登場人物である神隼人の登板を予定していた。しかし、中の人のゲッターロボ號の音声収録のスケジュールが『ちびまる子ちゃん』と収録がブッキングしていた為に実現しなかった事が後に、書籍ゲッターロボ大全G」(双葉社)にて明かされている。キャラに見合った代役という案も「オリジナルキャストでないとうま味がなくなる」とこだわったのか、最終的にはゲッターロボの作品名を冠しながらも、前2作とは世界観が繋がらない単独作品となった。

また、本作の目玉で中盤に登場するスーパーゲッター號漫画版には登場しない。


石川賢氏が手掛ける漫画版はゲッターロボGの続編として少年キャプテンにて連載された。この作品の終盤で真ゲッターロボが初の登場を果たしている。詳細は後述。


詳細は後述するが、(ゲッターロボ作品ではよくある事だが)アニメ版と漫画版は大きく設定や内容が異なっている。


アニメ版の第1話時点では、ゲッターロボは非合体の機体であり、メタルビースト達との戦いの中で手探りでゲッターのパワーアップやマイナーチェンジをした末に、合体ロボへと改造される経緯を1クールかけてじっくりと描いている(この事について、製作陣の一人の吉田プロデューサーも、8話分掛けたつもりが、実際は1クールも費やしてしまった事を「ゲッターロボ大全G」のインタビューでツッコまれており、素でズッコけた程である。)のに対し、漫画版は最初から合体可能な機体として登場している。

またこの状態で物語中盤で中破するまで活躍している。


パワーアップも両者に差異があり、アニメ版は強化アーマーのGアームライザーを装着する形に対し、漫画版は機体そのものを強化する形(その際にゲッター號の頭部と腕部のデザインが変更されている)を採っている。また、登場人物が一部を除いて名称以外の要素が異なっている点も特徴である。


スーパーロボット大戦シリーズに先行してロボットガールズZには登場(ネオゲッターが出られないのはプロトゲッター設定矛盾が起きる為だと思われていたが、ネオゲッターロボ設定のプロトゲッターは後にとある裏技で登場した)。

そして、満を持してスーパーロボット大戦X-Ωに参戦した。


玩具ありきの企画編集

ゲッターロボ號はアニメ展開が前提となっている作品であり、関連商品としての玩具発売も織り込み済みな企画な為(漫画のゲッター號もそれに準じた企画)、数あるゲッターロボの中でも当初から唯一玩具等の商品で「三体合体三変化」が、そのままの外観で実現可能なデザイン(ゲットマシンの構成はコアとなる部分に、腕にも足にもなるパーツが一対付いているという形式であり、後年の作品であるアクエリオンでも同様のコンセプトが見られる。)になっている。

現に、その変形試作玩具を見せてもらった石川賢氏が現行の連載を打ち切ってまでゲッターロボ號の連載を決定したくらいなので相当なレベルの完成度だったのだろう。

また、この変形試作を見せてもらった時は永井豪氏も同席し、2人揃って夢中になっている様子がPS用ゲーム「ゲッターロボ大決戦!」の攻略本掲載の石川賢氏自身による漫画に記載されている。

またこの攻略本では、「ゲッターロボ號は玩具ありきのデザインに縛られており、作画の自由度が無かったように思う」とも述懐している。


その一方で、アニメスタッフ側はマジンガーZのリメイクとしての企画を進めていた事もあり、ダイナミックプロ玩具会社側の意見による変更が生じる事となった。

アニメ初期のエピソードでゲッターが変形合体せずに武装中心にパワーアップする過程がそれを物語っており、玩具通りに合体可能となったのは1クール終盤からと、当初から合体形態を描いている漫画版と比べても登場が遅い。

下記の通り、放送時期繰り上げの影響もあり、スケジュールがひっ迫し企画をまとめる時間が無かった事も関係あると言えなくもない。(そのせいで、磁鋼合体の発売スケジュールがずれ込んでいる。)

合体を売りにしていたはずのゲッターがなかなか合体しなかった事は、合体シーンを楽しみにしていた視聴者を落胆させる結果となった。しかしその一方で貧弱な装備でいかに強敵であるメタルビーストを倒すかといった駆け引きの演出を評価する視聴者が存在したのも事実である。


スーパーゲッター號も、離れてしまった視聴者を呼び戻す為のテコ入れと言え、その為に磁鋼合体サイズのGアームライザーを発売せずに新規でゲッター號本体を作り直すといった手の込んだ販売方法を導入する事となった。そのおかげで、元々評価の高かった磁鋼合体から更にゲッターのプロポーション・ギミック共に洗練された物となり、後年には復刻やブラックバージョンまで発売される程の人気商品となった。


上記の点を鑑みて、今後のゲッターロボ作品の在り方を決定付けたのも事実であり、一概に完全な失敗ともとれない重要な作品ともなっている。


余談だが、後年のガレージキット商品で完全変形初代ゲッターロボは発売されている。ただし、各形態に相当なアレンジが加えられているほか、ヘビーユーザーを想定した非常に複雑な変形機構であり、大量生産レベルでの生産は不可能であった。

しかし、2010年代でグッドスマイルカンパニーからマスプロモデルでの完全変形のゲッター玩具が発売した。アレンジこそされているものの、完成品で完全変形出来るゲッターは今のところこれのみである。前述のガレキゲッターを踏まえると技術の進歩がうかがえるといえよう。


登場キャラクター編集

主にCVはアニメ版。


メカニック編集

劇中でも「ゲッターロボ」と呼ばれているが、ゲッター線とは一切関わりが無い

世界観が独立しているアニメ版ではそもそも「ゲッター線」の設定そのものが無く、エネルギー源も「Gエネルギー」という曖昧な物になっている(いちおうG鉱石から発生するエネルギーという設定にはなっているが)。装甲素材を重視していた影響と言えるかもしれない。


後述するコミカライズ版とネオゲではゲッター線関連の技術を使えない事情がある為、ゲッター線とは別のエネルギー(プラズマボムズというプラズマ系のエネルギー源)を採用、その影響でモーフィング変形が出来ないゲッターとして描かれた。

その為にゲッターと比べて苦戦するシーンが多く、場合によっては窮地に陥る事もあった。


G鉱石編集

別名『磁鉱石』。その名の通り磁気を帯び変質した鉱石で、生成する事で通常の金属の数十倍もの強度と柔軟性を兼ね備えた超金属「Gマテリアル」となる。通電する事で磁気をコントロールする事ができ、その特性を利用しゲッターを合体ロボとして再構成した。磁力フィールド同士のぶつかり合いで発生する膨大なプラズマ状のエネルギー(Gエネルギー)は動力源としても使用される。


G鉱石は磁場が強いとされる北極圏のみに存在する希少価値の鉱物であるため、プロフェッサー・ランドウは採掘基地を占拠しそれを利用したメタルビーストを開発、全世界に宣戦布告した。唯一G鉱石を使用しているNISAR所属の宇宙開発用ロボ「ゲッター」のみが対抗手段だが、非戦闘用だったため序盤は苦戦を強いられる事となる。

後にG鉱石結晶化技術を応用し、分子再構成で生成させたGマテリアル同様の強度を持つ複合素材(通称 疑似Gマテリアル)と呼ばれる金属が開発されるが、磁力制御が出来ない分Gマテリアルより劣る。


元ネタは『マジンガーZ』の『超合金Z』で、採掘場所の限られる希少金属である事やそれ自体がエネルギー源となる点も同じ。ただし採掘場所は敵陣営という逆転現象が起きている。元はマジンガーとして企画された物と考えれば納得のいく設定である。


ゲッターマシン編集

大規模改造後のゲッターを構成する三機の戦闘機で、無印&Gに於けるゲットマシンにあたる。それぞれに、バルカン砲とミサイルを装備している。

プロトゲッターの上下半身をそれぞれゲッター1、3に再構成、新規に開発されたゲッター2を加えた三機編成として生まれかわった。


本来なら各パイロット専用のロボットを用意する予定だったが、G鉱石の在庫が少なかったため3機編成の合体ロボとして再構成せざるを得なかった、とのこと。これは第1作目とは逆の発想と言え、結果的にあらゆる環境に対応した機体として誕生したことも逆といえる。


G鉱石から発生する磁力フィールドを利用しての分離合体が可能で、それぞれの形態(ゲッター號・翔・剴)を駆使して状況に応じた戦闘を行う。


また、今までのゲッターには珍しく直列での合体ではなく、ゲッターロボ號・翔の場合は上半身、下半身、バックパックという形での合体構成になっている。ただし、ゲッター剴の変形はゲッター3の上に縦にゲッター1・2が並んでの合体となっているが、これは出力の関係上ジェネレーターを直結させる必要があったため。


合体時には光線銃と通信機に変形するカセットキー『ゲッターフラッシャー』をコンソール中央部に、ゲッターフラッシャーを長方形のカセット形態に変形させて装填する必要がある。これは悪用防止の際のキーロックという意味合いも持っている。


各戦闘機の名称は以下の通りだが、初代の各形態も同じ名称な為に混同するファンも多い。

その為、媒体によっては「ゲッターマシン○号」と記される事がある。


  • ゲッター1

搭乗者は、一文字號

群青色のカラーリングで、機体下部にローターがあるジャイロ型で、それを活かした高機動飛行を行う事が出来る。

とある回では後部のブースターを前方に出して姿勢を整えている

ゲッター號の上半身、ゲッター翔の下半身、ゲッター剴の腰・キャノン砲・バックパックを構成する。


  • ゲッター2

搭乗者は、橘翔

朱色のカラーリングで、機首のドリルを使った突撃を得意とし、空戦型でありながら地中に潜り不意を突く等の戦法を取る事もある。

ナルキスとの最終決戦では、決死の突撃が突破口となった。

3機の中でも一番の最高速度を誇り、機首のバルカン砲はゲッター翔の時にも使用可能。

ゲッター號のバックパック、ゲッター翔の上半身、ゲッター剴の下半身を構成する。


  • ゲッター3

搭乗者は、大道剴

深緑色のカラーリングで、ゲッターマシンの中で一番の高出力を誇る双胴型の機体。

最終決戦ではゲッター2と同時にバーニアを全力噴射する事で短時間ながらゲッター號を飛行させるなどの活躍をみせた。

ゲッター號の下半身、ゲッター翔のバックパック、ゲッター凱の上半身を構成する。


ゲッターロボ編集

第1~11話まで登場した、日本国際航空宇宙技術公団NISAR(ネイザー)の宇宙開発用ロボットで、この段階では非武装非変形の人型ロボットである。当然ながら背部にはまだローターは無く、そこに搭乗ハッチが備えている。それとは別に前方にもハッチが築かれており、非常時にそこから出入りする場面もみられている。

コックピットはそれ自体がユニット化しており、状況に応じて移動も可能とされる。そのシステムは後の合体に活かされる事となる。

当初はブルーグレーのカラーリングであったが、第3話で防御力を高める特殊ペイントを施され、後のゲッター號同様のカラーリングとなった。

隼人のプロトゲッター

詳細は「プロトゲッター」の項目を参照


ゲッター號

本作品のゲッターロボに於ける陸戦型であり基本形態。

詳細は「ゲッター號」の項目を参照


ゲッター翔

本作品での空戦仕様形態。女性型であるのが特徴。

詳細は「ゲッター翔」の項目を参照


ダイナミワンドロ11月分まとめ

本作品での水中及び地中戦用形態。モヒカン頭が特徴。

詳細は「ゲッター剴」項目を参照


  • スーパーゲッター號

ゲッター號とGアームライザーのパーツが合体した形態。

通常はGアームライザー(後述)本体に装着されており、使用時には分離してゲッター號の胸部と脚部に装着される。

詳細は「スーパーゲッター號」の項目を参照


その他編集

正式名称、「日本国際航空宇宙技術公団」呼称は「ネイザー」(他媒体でも、同じ施設があるが呼称は「ネイサー」となっている為に混同されがち)。

北海道のサロマ湖の傍に建てられており、序盤のゲッターチームの本拠地となっている。元々は宇宙開発用のロボットを研究する施設であった。後に敵の強襲で建物は大破したが、地下施設は無傷であり、その後、ゲッターの運用に特化したBIG NISAR(ビッグネイザー)基地が新たに建造される事になる。


  • Gアームライザー

朱色と白色の大型支援戦闘機。基本的に無人操縦だが、緊急時に対応するコックピットも備えられており、有人での操縦も可能となっている。

ライザーパーツにエネルギーを充填する役割を兼ねており、有事にはゲッターに向けて射出・装着する。

詳細は「スーパーゲッター號」の項目を参照


  • バトルヘリ

NISARや自衛隊に配備されている戦闘ヘリ。

初期では非変形合体だったゲッターのサポートに回る事も多かったが、さすがにメタルビースト相手には火力不足であり、ゲッターが大規模改造された中盤以降は出番が減り、研究員の移動等に使われる程度となる。


  • 輸送キャリアー

初期ではゲッターを輸送する為に活躍、大規模改造後の中盤以降ではバトルヘリの代わりにサポートの役目を担っている。

中破したゲッターを輸送する役目も担っているため活躍の場は多い。


漫画版のみに登場する米軍製スーパーロボット。

ステルス戦闘機に変形する。そしてゲッター號より一回り大きい。

複数登場している事から、相当の数が量産されているようだ。

系列機に大型爆撃機に変形するステルボンバーT4000が存在する。


主題歌編集

前期OP・ED(1〜14話)

  • 「21世紀少年(21st Century Boy)」

作詞:尾上文、作曲:岡井大二、編曲:遠山裕、岡井大二、歌:貴水博之

  • 「GRIEVOUS RAIN」

作詞:尾上文、作曲:岡井大二、編曲:遠山裕、歌:貴水博之


後期OP・ED(15〜50話)

  • 「ゲッターロボ號」

作詞:康珍化、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:水木一郎、森の木児童合唱団

  • 「友だちになりたい」

作詞:康珍化、作曲・編曲:渡辺宙明、歌:水木一郎


エンディングのスタッフ・キャストクレジットは第17話以降、東映動画作品伝統の手書きクレジットからオープニングのスタッフクレジット用字体を一回り小さくしたタイプに変更した。(同時期に放送されていた東映動画制作のテレビアニメでも手書きテロップから写植テロップへの完全移行が行われた)


漫画版編集

ゲッターロボ號アラスカ戦線

徳間書店刊行の雑誌「少年キャプテン」にて連載されていた作品。

石川賢氏が手がける久々のゲッターロボ作品であり、幾分かアニメ版との共通点はあるものの、バイオレンスでド派手で熾烈な戦いを繰り広げるダイナミックプロ色・石川賢節の強い作品となっている。


一方で本作は80~90年代の間に培われてきたリアルロボットアニメのエッセンスを多分に盛り込んだ現代的な作風であり、政治や軍事的な都合によって活動を制限される主人公チーム途中で主役機が交代する展開神の如き力を秘めたロボットの登場など、様々なロボット作品から影響を受けている。


そして、アニメ版ゲッターロボ號の終了を機に、担当編集者の助言によって石川氏のやりたい形でストーリー展開が行われた結果、後のゲッターロボサーガに連なる壮大な物語に組み込まれ、漫画版『ゲッターロボ』直系の続編となった。

現在でも石川氏の、ひいては巨大ロボット漫画というジャンルの名作としてファンからは評価されている。


また、2000年に発売されたOVA作品『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』には、この漫画版の要素が多く盛り込まれている。しかし、諸事情によりゲッターロボ號がそのまま出せなかった(なお、企画当初はゲッター號そのままのデザインで作画をしようとしていた形跡がある)為に、苦肉の策としてネオゲッターロボが誕生する事になるが、こちらもファンからは高評価を受ける結果となった。


立体化編集

ゲッターロボ號は元々、商品化を前提に変形・合体を視野に入れたデザインなのが特徴。

その為、大体は可変モデルとして発売されている(非変形モデルもあるが)。

ただし、他のゲッターより品数がそれほど多くなく、立体化に恵まれていないゲッターともいえる。

  • 1991年5月、ユタカから「DX磁鋼合体 ゲッターロボ號」を発売。ゲッターロボ玩具初の変形・合体を実現した。
  • この磁鋼合体に先行して、いわゆるプラデラ版に相当するゲッター號・翔・剴の合体モデルも発売され、こちらは簡易的な分離変形が可能なものの、基本的にはそれぞれのメイン形態のみを再現した物であった。なお、この商品は各機のジョイントが共通となってあり、3種類の商品を集めて自分だけのオリジナル合体を再現する事が可能だった。
  • それ以外にもジャンボマシンダーサイズのブロー成型モデル『ジャンボゲッター』やソフビフィギュアも発売されていた。
  • 同じ年の10月には「スーパー合体 スーパーゲッターロボ號」が発売。磁鋼合体より二回り大型化し、一部にはダイキャスト合金も使用された豪華モデルで、磁鋼合体とは変形方法やギミックが異なっていた。付属のGアームライザーと合体して『スーパーゲッターロボ號』になる。ソードトマホークは磁鋼合体付属の物と異なり、刀身の取り外しが可能。
  • バンダイからはプラモデルと食玩(ミニプラ)が発売、どちらも一部パーツの差し替えで3形態への変形合体を再現している。
  • 1999年には「スーパー合体 スーパーゲッターロボ號」の復刻版を発売。基本的には初版と変わらないが、シール素材や一部の成型色が変更されている。更にバリエーションとしてブラックバージョンクリアバージョンも発売された。
  • 2016年にはエボリューショントイにて「ダイナマイトアクション スーパーゲッターロボ號」を発売。3体のゲットマシンが合体してゲッター號が完成するが、ゲッター翔、剴への合体はオミット。Gアームライザーも付属し、スーパーゲッターロボ號も再現可能。限定で初期カラーのプロトゲッターも発売、劇中でプロトゲッターが使用した各種武装が付属する。
  • 2021年3月25日発売の「ホビージャパン5月号」にて、2021年9月に「超合金魂 ゲッターロボ號」を発売する事が発表された。価格は税込25300円。各形態のプロポーション]]を極力崩さずに完全変形合体を行う事が可能で、それとは別にプロポーション重視のパーツも付属。ソードトマホーク(後述のGアームライザーに付属)と玩具オリジナルの武器(グレートハンマーを除く)は付属しない(逆に、当時の玩具では付属しなかったゲッター翔の攻撃技「ストリングアタック」のエフェクトパーツは付属)。Gアームライザーもプレバンで2022年2月に発売、玩具オリジナルの全合体形態に組む事が出来る仕様となっている。
  • 他にも原作版であるが、非変形のガレージキットやアクションフィギュア、カプセルトイでも非可動フィギュアが発売している。

余談編集

  • 元々はマジンガーZのリメイクとして企画されていたのだが、「権利関係が複雑ではないこちらの方がいいよ」というダイナミックプロ(マジンガーZやゲッターロボの原作を手掛けた永井豪氏の事務所)からのアドバイスを受け、ゲッターロボのリメイクに変更されたという経緯がある(兜甲児似の主人公、爵位を冠している敵幹部、渡辺宙明氏による音楽にその名残が見られる)。

  • 初期は『ゲッターアパッチ』という名で、発掘兵器という設定に頭部に軍用ヘリコプター型のマシンが合体するというマジンガータイプのロボットだった(マジンガーリメイクであった名残。ヘリのデザインは後のバトルヘリに流用された)。その後、完全合体型のモックアップが作成され、それが石川賢氏の目にとまり、本格的に合体ロボとしてのゲッターが始動した。

  • 本来であれば1991年4月に放送を開始する予定だったが、脚本家とスポンサーが大モメに揉めた前番組が、結果的に終了を2ヶ月繰り上げざるをえなくなった為、こちらも放送開始を2ヶ月前倒しするハメになった。その為なのか『磁鋼合体』のリリースが販売戦略的には不利な5月と中途半端な時期となってしまっている。また、本来の主題歌である「ゲッターロボ號」のレコーディングが放送に間に合わなかった為、苦肉の策として別のタイアップで使う予定だった「21世紀少年」が初期の主題歌となった、との事。

  • 本作のアニメ製作は前2作同様東映動画だが、広告代理店としてマクロスでおなじみのビックウエスト、キー放送局がテレビせとうちとかなり変則的なものとなっている。これは前々番組からビックウエストが担当していた為だが、この体制になった事で版権が複雑化してしまう原因を作ってしまう事に。スパロボ参戦の妨げとなってしまったのもこれが原因であり、ゲッター自体は参戦出来てもアニメ版のキャラが参戦が出来ない、という事態を引き起こしてしまう結果となった。版権が複雑でないゲッターに変更したのに、結果的に本作の版権が複雑化してしまったのは本末転倒といえるだろう。

  • そんなアニメ號の放送当時の評価だが、ユタカの玩具の出来に反してお世辞にも高いとはいえなかった。それもそのはず、今作が放送された1991年は、勇者シリーズ第二作「太陽の勇者ファイバード」とエルドランシリーズ第一作「絶対無敵ライジンオー」が児童層のみならずアニメファンの人気を集めていたからである。1991年は、スーパーロボットジャンルの世代交代が起こっていた時期でもあったが、1クールの間にいつまで経っても合体しないゲッターを見るのに耐え切れなかった多くの児童層もそこへ流れる事になってしまった。「月刊ニュータイプ」(角川書店)/「アニメージュ」(徳間書店)/「アニメディア」(学研)/「月刊OUT」(みのり書房)といったアニメ雑誌でもアニメ號は放送開始後一回だけ取り上げられたものの毎月の特集ページでもほとんど取り上げてくれず、「てれびくん」(小学館)や「テレビランド」(徳間書店)といった児童雑誌においても次第に「ファイバード」「ライジンオー」の人気に気圧される形となり、後にGアームライザー/スーパーゲッター號が登場し、雑誌的に本来はここから盛り上げなければならないにもかかわらずフルカラーページから二色ページに追いやられひっそりと掲載が終わる結果となった。

  • アニメのコミカライズに関しても、キャラ原案だった永井氏が「マジンサーガ」にかかりっきりだったため、ダイナミックプロの安田タツオ氏が「コロコロコミックスペシャル」(小学館)で手掛けたものの、3話という短命かつ単行本未発売という有様。アニメが見れない未放映地域に配慮した映像ソフトないし廉価版総集編VHS(『スーパービデオセレクション』(バンダイ)/『ヒーロークラブ』(東映ビデオ))の発売もされておらず、かつてはダイナミックロボアニメの晴れ舞台でもあった「東映まんがまつり」も「週刊少年ジャンプ」原作アニメ中心の「東映アニメフェア」にシフトされた時期だったため、完全に初代ゲッターチームとの共演の場を摘み取られる形になってしまった。それが祟ってか、今もなおゲッターシリーズであるにもかかわらず話題に恵まれない不遇な状況になっている。さらにそれに拍車をかけたのが、石川氏による「本当のゲッターロボ」こと真ゲッターロボの登場である。アニメ終了後とはいえ、真ゲッターロボの登場する漫画版號の存在と終盤のストーリー展開が強烈過ぎて、スパロボ参戦リクエストにアニメ號の票が入らなかった、とまで言われたりもした。

  • ファンは「號の存在がなければ真ゲッターロボも『ゲッターロボサーガ』が生まれる事もなかった」と評するが、それはあくまでも漫画版の話でり、アニメ版がその後のゲッターないし東映ロボアニメの発展に貢献したとは言いがたい。現に、横山Pの「『ゲッターロボ號』の後に『新マジンガー』が控えている」(双葉社『ゲッターロボ大全G』インタビューより)と意気込んだのとは裏腹に、後番は前番・前々番と同じ葦プロ制作の女児アニメ『花の魔法使いマリーベル』となった(ただしこちらもメインターゲットの評価は今一つだったため、後番組は年齢ターゲットが上のアニメが放送される事となったのだが)。結局、東映ロボアニメは時代の流れに乗り切れずにその看板を畳む事になり、『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に至るまで約14年の沈黙を保つ事になる(ただし、メインではないもののロボが登場する作品はある)。ただ、ガイキングは立体化はされているものの玩具主導の企画ではなかったため、アニメ版ゲッターロボ號こそが正当な「30分のおもちゃCM」としては最後の東映ロボアニメ作品ともいえるのである。


関連タグ編集

ゲッターロボ ゲッターロボG 真ゲッターロボ ゲッターロボサーガ


東映動画東映アニメーション


マジンガーZ:リメイクする筈だったスーパーロボット

グレートマジンガーゲッター號足技に似た武装や剣を使う、強化アイテムが追加される等の共通点ががある。

アフロダイAダイアナンAゲッター翔ブレストボンバーが継承されている。

ボスボロットゲッター剴の顔に面影が残っている。


真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ:主に漫画版の展開を元に作られた作品。主役機ネオゲッターロボは本作に登場するゲッターロボ號がモチーフの一つになった。


鋼鉄ジーグ:磁力合体方式、玩具ありきの企画、スパロボ参加時期が遅い等の共通点がある。


ダブルオーライザー:ダブルオーガンダムオーライザーを装着するコンセプトスーパーゲッター號を参考にしている、との事。


世界各国のスーパーロボット:漫画版では、世界各国からスーパーロボットが参加し、プロフェッサー・ランドウのメタルビースト軍と交戦していた。詳細は当該記事を参照。


外部リンク編集

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