空想科学世界ガリバーボーイ

くうそうかがくせかいがりばーぼーい

『空想科学世界ガリバーボーイ』とは、ハドソンから発売されたRPG。及びそれを原作としたアニメ作品。

概要

集英社発行のテレビゲーム雑誌「Vジャンプ」創刊時の企画だった「G計画（プロジェクト）」の一つとして、集英社、ハドソン、レッドカンパニー（後のレッド・エンタテインメント）3社の合同によるメディアミックス企画として立ち上がった。当初は「空想科学世界ガリバー（仮称）」だったが、のちに「〜ガリバーボーイ」が正式名称となる。

PCエンジン版ゲームソフトが1995年5月26日にハドソンから発売された。

ストーリー

舞台は科学と魔法が共存する地動説以前の平面地球のヨーロッパ。世界征服を目論むイスパニア王ジュドーに父親を殺されたガリバーは、父の仇を討ち、また世界を救うために仲間たちとともに立ち上がる。

ゲーム版では、イスパニアに降ったドガ将軍の手で父親が殺されている。

登場キャラクター

キャストはアニメ版のもの。

• ガリバー・トスカーニ（CV:山口勝平）
• エジソン（CV:大谷育江）
• ミスティ（CV:横山智佐）
• フィービー（CV:山崎和佳奈）
• 月光（CV:置鮎龍太郎）
• エドッコ（CV:龍田直樹）
• パパ・トスカーニ（CV:青野武）
• リー10倍博士（CV:茶風林）
• リー13倍博士
• ロレンス（CV:森川智之）
• ジュドー（CV:塩沢兼人）
• 満月男爵（CV:島田敏）
• ブドーマッスル（CV:高木渉）
• 魔神（CV:青野武）
• ハレルヤ（CV:吉田理保子）
• ナレーション（CV:大場真人）
• 大左ェ門(CV:飯塚昭三)
• ニャンニャン先生(CV:沼田祐介)

アニメ

1995年1月から12月(または1996年1月)にかけてフジテレビ系列局の一部で全50話が放送された。製作は当時の東映動画。

日曜朝9時台前半というローカルセールス枠だったため放送しなかった系列局が少なからず存在したほか、基幹局でもテレビ静岡と東海テレビは放送日時を差し替えている。

キャスティングは先に収録されたゲーム版から殆ど変更されているが、ゲームでミスティ役を担当した横山氏がそのことに不満を持ち、ガリバー役の山口氏と共に制作側に抗議した結果、2人はゲームから続投になったというエピソードがある（エジソンと月光も共通のキャストである）。

中井和哉は第33話「月光転生!」にてサイ役で声優デビューをはたしている。

主題歌

オープニングテーマ

「燃えろ!ガリバーボーイ」

作詞:森雪之丞、作曲:山崎利明、編曲:太田美知彦、歌:尾崎紀世彦

エンディングテーマ

「鏡の中の勇者」（26話まで）

作詞:森雪之丞、作曲:太田美知彦、編曲:太田美知彦、歌:尾崎紀世彦

「逢いたいから」（27話以降）

作詞:前田たかひろ、作曲:高槻真裕、編曲:高槻真裕、歌:MISUMI

余談

本作の原企画とされるものとして、1985年に放送予定だった「シルバング」が挙げられ、この時はまだレッドカンパニーは無かったものの、故・芦田豊雄がスタッフに参加する予定だった。シルバングの企画を元にレッドカンパニーと集英社が加わり、ガリバーボーイが生まれたと言われている。なお、仮題は「空想科学少年ガリバー」であった。