概要
尾崎 紀世彦は日本のポピュラー歌手。
デビュー当時は立派なもみ上げが特徴だったが、1980年頃にもみ上げを剃り、代わりに口髭・顎髭がトレードマークとなった。
来歴
1943年1月1日、東京都渋谷区に生まれ、神奈川県茅ヶ崎市で育つ。
父と兄はクラシック・バレエのダンサー・演出家、母はショーダンサー・日劇ダンシングチームの一期生。
父方の祖父はイギリス人。
13歳の時に父にウクレレを買ってもらい中学の同級生6人でハワイアンバンド「ヒロ・ハワイアンズ」を結成。箱根ホテル小涌園のバンド募集に応募し17歳でセミプロデビュー。1964年に日劇出演を果たし、目標達成とメンバーの学業・家業の忙しさから解散。
その後は契約した芸能プロダクションの東京ハワイアンズに所属していたジミー時田が結成した「ジミー時田とマウンテンプレイボーイズ」にセカンドボーカルとギターで参加。
1967年には栗敏夫、朝紘一とともにコーラスグループ「ザ・ワンダース」を結成。「ジ・エコーズ」名義で『ウルトラセブン』主題歌「ウルトラセブンの歌」などを担当する。
1969年のザ・ワンダース解散後、1970年に「別れの夜明け」でソロデビュー。
1971年、「また逢う日まで」「さよならをもう一度」「雪が降る」「愛する人はひとり」が次々とヒット、2枚目のシングル「また逢う日まで」が売り上げ100万枚を突破、第13回日本レコード大賞大賞と第2回日本歌謡大賞大賞をダブル受賞する。
同年、『第22回NHK紅白歌合戦』に白組トップバッターとして初出場。
翌年もヒットし「ゴッドファーザー〜愛のテーマ」のカヴァーで、紅白歌合戦に連続出場。1990年にも『第41回NHK紅白歌合戦』に出場している。
1983年の特撮テレビドラマ『宇宙刑事シャリバン』では挿入曲「シャリバンVマーチ」「星空の街を歩こう」を歌いながら第27話でイガ星人マリオ役を演じる。同話の監督を務めた小笠原猛と親交が深かったため出演したとされる。
1995年のアニメ『空想科学世界ガリバーボーイ』では主題歌「燃えろ!ガリバーボーイ」「鏡の中の勇者」を担当。
他にも『釣りバカ日誌』などの映画やCMに出演もしながらライブ活動を中心に活動する。
2010年には仙台放送の特別企画DVD『懐かしのせんだい・みやぎ映像集 続・昭和の情景』でザ・ワンダースを再結成し「ウルトラセブンの歌」をセルフカバーしている。
2012年5月30日、肝臓癌のため東京都内の病院で死去。69歳没。