概要
高山みなみ(ヴォーカル、作曲:メイン画右)と永野椎菜(プログラミング、作詞:同左)による音楽ユニット。90年代アニソンで名を馳せ、同年代においては林原めぐみと共に声優アーティストの代表格として知られている。ただし、デビュー当初は当時のレコード会社が、あくまで「ヴァーチャルアーティスト」という触れ込みで売り出し、所属メンバーの名前をセールスポイントにすることを敢えて避けたという経緯から、『BPM150MAX』までは作詞・曲のクレジットはTWO-MIX名義で統一されている。
代表曲として『JUST_COMMUNICATION』『RHYTHM_EMOTION』『TRUE NAVIGATION』『TRUTH -A GREAT DETICTIVE OF LOVE-』等があり、別名義としてTWO∞MIX(ダンスミュージックプロジェクトとしての名義)、II MIX⊿DELTA(ジョー・リノイエを加えた期間限定ユニット)が存在した。
派手なオーケストラを主体としたデジタルサウンドとクラシック由来のメロディを持ち味としており、デビュー当初は小室哲哉全盛期時代のサウンドにも似ていたこともあり、一定の人気を保っていた。7thシングルから生楽器を導入し、自身の進化を図った時期もあった。
来歴
TWO-MIX以前は高山みなみソロを経て前身バンドであるES CONNEXIONとして活動。ライブ活動などがきっかけとなり、1995年、『JUST COMMUNICATION』でデビュー。ガンダム主題歌らしからぬサウンドが話題を呼び、ロングヒットを記録。
待望の2ndシングル『RYTHM EMOTION』も同様にロングヒットを記録したが、主題歌として使われたのはリリースから2ヶ月後で、しかも、流れたのも2ヶ月間だけだったという逸話がある(これは制作側の都合でOP映像完成が大幅に遅れたのが原因)。
1997年、名探偵コナン(原作版)で「人気アーティスト誘拐事件」が発表され、本人役として出演。この時に使われた『LIVING DAYLIGHTS』の歌詞とアレンジは後にリリースされるベスト盤『Categorhythm』に収録された。
1998年、当時の所属事務所であったIZMアーティストが勝手にワーナーミュージック・ジャパンへ移籍させたことがきっかけとなり、事務所との契約を解消、(有)Little Stationを立ち上げた。移籍先のワーナーには特に遺恨はないが、IZMアーティストに関しては(最低でも永野の中では)良い感情を持っていない。しかし、皮肉にも移籍第一弾のシングル『TRUTH -A GREAT DETICTIVE OF LOVE-』はオリコンウィークリーチャート初登場3位を記録し、代表作になるほどのヒットとなった。
高山の従姉妹である高山美瑠のプロデュースを担当し、デビューさせたが美瑠がアメリカへ留学したため、M★TWO-MinaMiru-を最後に高山美瑠のプロジェクトは自然消滅してしまった。
2000年には当時のパラパラブームに加え、音をいじればフロアでウケるというDJからアドバイスされたことを思い出し、ダンスプロジェクトである別名義・TWO∞MIXとして期間限定で活動。
この頃から、レーベルとの間で音楽性の相違が生まれたため、2003年のインディーズシングル「BEFORE THE IGNITION」を最後に活動を休止。2005年にジョー・リノイエとのコラボレーションをきっかけにII MIX⊿DELTAとして活動を再開。この頃の活動から永野はソロ・プロジェクトの準備に入った。後のShiina-Tactixである(このプロジェクトには小林沙苗、日笠陽子、田村睦心が参加している)。シングル「LIGHTNING EVOLUTION / I'M YOURS」を最後にTWO-MIXは本格的な活動休止に入った。
2012年にブログにて活動再開を発表。2013年に「T.R.Y〜NEXT〜 / Across The End~Platinum Stream~」をリリース。当初はもう少し後にリリースする予定だったが、手続きミスにより予定より早いリリースとなった。以降は高山のスケジュールと永野のバセドウ病から、再び活動休止に入る。
小ネタ
高山が主人公の声を担当している『名探偵コナン』では、放送初期にTWO-MIXが物語の主軸となる「人気アーティスト誘拐事件」が放送され、それぞれ本人役でゲスト出演している。
これが縁となって後にコナンのOP『TRUTH〜A Great Detective of Love〜』を手掛けることになった(所属事務所の関係上、非常に異例の事態といえる)。なお、本曲とは別に江戸川コナンの歌唱verも存在する。
初期の楽曲は馬飼野康二が数曲、作曲を担当しており、2003年までは基本的に永野が作詞を、作曲を高山が担当。アレンジは永野はDTMの手法を指導・軌道修正しつつ高山とともに行っている。が、『BODY MAKES STREAM』など、一部楽曲では永野が作曲を兼任するケースもあり、アレンジも永野が主体で行うケースもある。