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カプセルトイ

かぷせるとい

カプセルトイとは、専用のカプセルベンダー(販売機)にて販売される玩具の販売形態の一種。
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ソーシャルゲームのシステム「ガチャ」に関してはこちらの記事を参照。


概要編集

玩具屋スーパー本屋などの様々な店舗に設置されているカプセルベンダーに硬貨を入れて購入する玩具の販売形態の一種で、その名が示す通りプラスチック製のカプセルに商品が封入されている。レバーを回して商品が出てくる時の擬音からガチャガチャガシャポンという俗称で世間一般には認知されているが、いずれの名称も各玩具会社によって商標登録されている。


販売形態編集

硬貨をベンダー機に投入してレバーを数回回すことで玩具入りのカプセルが1つ排出される。過去にはカプセルではなく、ケースに入った状態で売られている物も存在した。近年ではカプセル自体にも趣向が凝らされており、カプセルを台座として使用するもの、ドラえもんアンパンマンの頭部型カプセルの中に胴体が入っており、組み立てるとカプセルより大きい人形が完成するもの、自動車模型にカバーを被せて球形にしたもの(カプセルに「入れる」よりも一回り大きく出来る)、遂にはカプセル無しで球体から変形する『だんごむし』や『カプセロイド』みたいな商品も存在する。


購入に必要な硬貨は主に10円硬貨と100円硬貨だが、近年のカプセルトイは100円単位のものが主流である。2000年あたりまでは100円~200円が主流であったが、その後は新興国での製造コストの高騰や商品自体の豪華化もあり、200~500円が主流となった。変わり種なものでは購入時に10円硬貨と100円硬貨の両方を投入するベンダーも存在し、ベンダーによっては硬貨ではなく専用のコインが必要なものもある。最近では500円硬貨を使用するものも登場している。


レバーを回した後に排出される商品はベンダー機内に乱雑に詰められた物の中で、一番落とし口に近いものから順に排出されるという性質上、必ずしも今自分が欲しいと思っている品物が出るとは限らない。このため基本的に商品の入手に関してはギャンブル性が強く、そのシリーズの商品を全部揃えようとすると思わぬ出費を強いられる場合も少なくない。更に商品には複数の種類が用意されており、商品によっては封入率の低い「シークレット」が存在する場合もある。


近年では、ネット通販やホビーショップにてカプセルトイを個別に包装しての単品売りやコンプリート状態でセット売りするショップがあるため、そちらを利用すれば欲しいものも含め確実に全種類が手に入る。しかし、人気のある商品には相応の高値が付くのは勿論のこと、何が出るかわからない「ワクワク感」を醍醐味とし、あえてベンダーで挑戦を続けるユーザーもいる。友達や家族と一緒に買う場合は通販よりベンダーの方が盛り上がるのは間違いない。


玩具としてはカプセルに収まる小さなものが主流である事が多く、一昔前は塩ビ製のアニメキャラクターの消しゴム等が多かったが、近年ではサブカルチャーなどオタク向けの商品も多い(当時の流行アイテムをカプセルトイ化するケースも存在する)。また、商品も非常に多様化しており、中には一見誰得なものも存在する。


カプセルベンダーの変わった使い方としては、100円入れると50円1枚と10円5枚のカプセルを返す、という形両替機として利用する例もある。


また日本の国際空港にも設置され、外国人の帰国の際、態々外貨両替するのも面倒な(両替手数料の方が高くつく)少額硬貨を消費するのにも人気だとか。中身は和風のミニチュアがメイン。



注意点編集

店舗によってはカプセルの中に「当たり」と書いた紙切れを入れておき、「当たり」を引いた購入者が店で景品と交換する形式を取っていたり、中身が不明(ランダム要素が絡む物)なものや偽物アイテムを売っている場合もある。2020年には一番くじのガチャ版まで現れた。が、警察の気分次第で違法賭博とみなされるので注意。そもそも大当たりが入っていない可能性も。


偽物に関しては『ビックリマン』の偽物シールがカプセルトイ形式で売られていたという実例も存在したのだが、こうした偽ブランド物は過去の事例ではなく現在でも形を変えて残っていると思われる。偽ブランド物は間違って購入しないように用心するに越したことはないのだが……一歩間違えると著作権侵害として訴えられる可能性が高いので、安易に手を出すべきではない。


流行に便乗した物に関しては、タイトルそのものに言及しなければセウトという事で増殖傾向だが、特にアイドル系グッズ(K-POP系が顕著)のカプセルトイが他の商品に混ざってさりげなく置かれているケースは非常に危険である。こちらはパブリシティー権肖像権)などでアウトになるからだ。


カプセルトイの起源編集

その起源はアメリカのガムボール販売機に端を発し、ガムの代わりに小サイズの玩具をカプセルに封入して販売したのが原型とされている。日本では1960年代に輸入され、版権キャラクター商品の導入などにより瞬く間に全国に普及していき、今日に至っている。


カプセルベンダーも年々進化を遂げており、Suicaなどの交通系電子マネーが利用可能なバンダイの「スマートガシャポン」や、スマートフォンと連動したサービスの提供や顧客データの収集を行うChappyの「スマートガチャピー」などが代表的となっている。


更に言えば、こちらがきっかけで生まれたソシャゲのガチャをヒントにしたインターネットガチャ(届く中身もランダム)も存在する。


主なカプセルトイ製造メーカー編集

バンダイ

タカラトミータカラトミーアーツ

エポック社(現在はターリン・インターナショナルに委託)

奇譚クラブ

セガトイズ

アオシマ

コスモス


関連タグ編集

おもちゃ/玩具

  • ガチャ:カプセルトイの俗称。タカラトミーが商標登録している。
  • ガシャポン:同じくカプセルトイの俗称。こちらはバンダイが商標登録している。そのため、バンダイナムコソシャゲは上記の関係から基本的に『ガチャ』ではなく『ガシャ』と呼ばれている。
  • 自動販売機:一応、これに該当する。基本的に無電源。

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