おれは グレート グレートマジンガー
ファイヤーオン!!
アトミックパァァァンチ!!
スクランブルダァァッシュ!!
概要
グレートマジンガーはアニメ・漫画作品【マジンガーシリーズ】に登場する主役ロボットの名称。
また、「偉大な勇者」の二つ名を持つ搭乗型巨大ロボットである。
本機だけでは起動せず、ブレーンコンドルという小型戦闘機が頭部に合体(ファイヤーオン)しコクピットとなる事で起動する。深海やマグマの中でもドッキングと分離が可能(第28話、第42話)。
分離時は、「ファイヤーオフ」や「ブレーンコンドルオフ」と呼ぶ。
掛け声とレバーアクションにより機動することが出来る。
身長25m、体重32tとマジンガーZに比べかなり大きい。
マジンガーZとは異なり初期状態で飛ぶ事が可能で、背中部分に収納されたスクランブルダッシュを展開することで飛行可能となる。最高飛行速度はマッハ4。
機体の性能は、完成時の(設計時の基準が、完成時のZである故に)マジンガーZを大きく凌ぎ、初期状態のマジンガーZには無い飛行機能と空中戦能力を備える完成度の高いスーパーロボットであった。また、剣を持つことで格闘戦能力も向上し、戦術バリエーションも増えた。
兜剣造博士が、父の兜十蔵から「ミケーネ帝国とかいう、なんか超ヤバイ敵が将来出てくるから、お前はワシが設計したマジンガーZを、更に改良したすごいスーパーロボット造れ。任せたぞ!」という無茶な命令で開発は進められる事となった(当時はマジンガーZに使う光子力エンジンが完成した段階で、その更に改良型を作るというのは、さしもの天才と言われた彼でも無理難題であった)。
そして、数年後に試作エンジンの起動実験で事故が起こり、十蔵が駆けつけた時には剣造夫妻は絶望的な状態であった。剣造の妻(甲児の母。実験に立ち会った所を考えると、博士であったらしい。)は既に死亡し、剣造も肉体の死亡は確認したものの頭部は無傷であった。そこで十蔵は自らのロボット工学の知識を駆使して、サイボーグのボディを作り、辛うじて生命反応が残っていた息子の脳髄を死亡した生身の体から取り出し、機械のボディに移植するという荒業を敢行。その結果、なんと息子の蘇生に成功する。蘇った剣造はその後も研究を続け、父が完成させたマジンガーZの弱点を補強する第一歩を踏み出す。
その努力が実り『超合金Z』を超える性能の新装甲材の製造に成功したのだ。それが『超合金ニューZ』である。かくして『新型マジンガー』の建造は開始される事となった。
マジンガーZがDr.ヘル率いる機械獣と戦っている期間にも、新型マジンガーの建造は続けられた。開発は見事に成功し『グレートマジンガー』との名を与えられた。担当パイロットとして、孤児院から剣鉄也を引き取る等の事前の準備も進められ、グレートマジンガー完成後は極秘に稼働実験を繰り返した。(【マジンガーZ対暗黒大将軍】にて、冒頭のグレートマジンガー登場シーンは演出も兼ねたサンダーブレークのテストだと思われる。)
一部において、改装後のマジンガーZに劣る(実は、リニューアル後のマジンガーZは【マジンガーZ】最終回時点で、グレートマジンガーを凌ぐパワーである。)所はあるが、マジンガーZと異なり改造による性能のかさ上げ無しに高性能を発揮(完成時のパワーで既に90万馬力もの大馬力で、作中後半では出力増強により130万馬力にまでパワーアップする)できるというのが強みで、操縦機であるブレーンコンドルの『アビオニクス』(航空機に搭載され飛行の為に使用される電子機器のこと)も洗練されており、操縦に関しては素人である開発者の兜剣造が、劇中である程度の戦闘行動を行える程に操縦性も上がっている。
また、兜甲児も【UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー】で搭乗して戦闘を行っている(それにより【第2次スーパーロボット大戦】で鉄也が不採用になってしまうという憂き目に遭った)。『グレンダイザー』に比べるとカタログスペックでは、やや劣るものの戦闘能力に遜色はなく、いきなり操縦したはずのバレンドスがグレンダイザーと渡り合えたのもグレートマジンガーの性能が優れていた事による。
しかし、無敵と思えるグレートマジンガーも万全では無い。実は翼の付け根が弱点で、そこを攻撃されると一時的に機能停止状態となる(設定自体はTVシリーズからあったものの、明確にされたのは「UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー」であり、そのため本編ではスクランブルダッシュ自体を破壊されても機能停止状態にならない事もままあった。)。
【劇場版マジンガーZ/INFINITY】では、この他にも科学要塞研究所から統合軍移籍後は各武装が承認制となっているため、場合によっては使用しようとしても承認が下りないという弱点ができた。【INFINITY】冒頭ではこの為にグレートブースターの使用が出来無かった。
グレートマジンガーもマジンガーZと同じくオーバーホールを行う必要があり、溶解液や腐食攻撃への対策も施された。また、鉄也自身も戦闘において各武装等を戦闘状況に応じて臨機応変に利用したり、応用技も使う場面も多く見られた。
7大軍団の壊滅後、マジンガー達は平和のシンボルとしてロボット科学博物館内部に展示された。
初登場の流れ
TV版:マジンガーZ 第92話
地下帝国壊滅後、突如現れた機械獣を遥かに上回る戦闘獣2体が出現。グラトニオス、ビラニアスはマジンガーZを容赦無く粉砕する。そして光子力研究所をも襲撃しようとした時、グレートマジンガーが見参。アトミックパンチで2体を圧倒する。
そして、グレートブーメランでグラトニオスの首を刎ねるとサンダーブレークで粉砕。残るビラニアスもマジンガーブレードで串刺しにして2体を討伐する事に成功し、鮮烈なデビューを飾った。
なお、この流れ、実はロボットアニメでは最初の主役交代劇である。しかし、グレートマジンガー最終回ではまさかの逆の展開になる。
劇場版:マジンガーZ対暗黒大将軍
マジンガーZ・兜甲児らは地下帝国を壊滅させ、束の間の平和を送っていた。しかし、突如ミケーネ帝国が出現。宣戦布告をし、世界各国に戦闘獣を差し向け主要都市等を制圧していった。マジンガーZは立ち向かうも、古傷や圧倒的数により成す術無しとなってしまう。
そして、兜剣造はマジンガーZを助けるべくグレートマジンガー・剣鉄也を戦闘獣軍団に差し向ける。そして形勢は逆転しグレートマジンガーとマジンガーZとのダブルマジンガーより戦闘獣軍団は敗れ去った。
戦闘後、甲児はグレートマジンガーを「偉大」と称え、鉄也は「マジンガーの兄弟」と答えグレートマジンガー・鉄也はその場を去る。これが事実上のグレートマジンガーの初登場である。(TV版よりも、少し早く劇場版で公開されて登場している)。
マジンガーZとグレートマジンガーのデザインの差異
機体名 | マジンガーZ | グレートマジンガー |
画像 | ||
操縦ユニット | ホバーパイルダー/ジェットパイルダー | ブレーンコンドル |
頭部 | 冠がフラット | 冠がシャープ |
耳 | < >の形状 | ⎿ ⏌の形状 |
首 | 錣の様な装甲板 | 左同様。ただし、こちらは少し長い |
腕 | ロケットパンチ射出後、ドリルミサイル発射可能 | 直角三角形の張り出し |
胸部 | 分割された高熱板 | V字型の高熱板 |
背中 | ジェットスクランダー(外部オプション) | スクランブルダッシュ(備え付け) |
腹部 | ジェットスクランダー装着時はベルトの様になる | 下腹部に五角形の発射口 |
脚 | 特に無し | 大腿部に直角三角形の張り出し、スクランブルダッシュ時に垂直尾翼が出る |
他は、身長の違いやグレートマジンガーは手足が長い印象がありスマートとなっている。
基本スペック
全長 | 約25m |
体重 | 約32t |
握力 | 約200t |
出力 | 約90万(90000)馬力 → 約300万(3000000)馬力(出力増強) |
歩幅 | 約7.5m |
歩行速度 | 約70km/h |
走行速度 | 約450km/h |
水中速度 | 約25ノット |
ジャンプ力 | 約30m |
飛行速度 | マッハ4 |
動力 | 光子力エネルギー |
材質 | 超合金ニューZ(NZ) |
所属 | 科学要塞研究所→統合軍 |
初期からの武装は以下の通り。
飛行速度:マッハ4、最高高度:約5万(50000)m、水中速度:約25ノット
【マジンガーZ】第92話から使用。フレキシブル装置で光子力ロケットエンジンを搭載した翼を背中に広げる。グレートマジンガーの翼。
深海でも使用出来る。飛行時は両脚から垂直尾翼も出す。地球1周も難なくこなす。
- スクランダーカット
第4話から使用。スクランブルダッシュの主翼で敵を切断する攻撃。ダブルスペイザーのダブルカッターの方が速度は速いが、こちらはパワーに重点を置いている。
切断として利用したのは第4話と第50話のみで、他は万能要塞ミケロスの内部へ突入する際にも用いられた。
- スクランブルオフ
【マジンガーZ】第92話から使用。着地・着水の際、スクランブルダッシュを小型化または体内へ格納する。TV版では背中を破壊されても機能停止となる事は無かったが、劇場版では機能停止となっていた。
飛行速度:マッハ4、射程:約4km、毎分2000回転。
【マジンガーZ】第92話から使用。ロケットパンチの強化版。回転しながら離れた標的に攻撃する仕様となっている。マジンガーZのロケットパンチの約4倍の威力を持ち、飛距離とスピードは倍になっている。回転しないバージョンもある。
劇場版【マジンガーZ対暗黒大将軍】や【UFOロボグレンダイザー対グレートマジンガー】で昆虫型戦闘獣と円盤獣を倒したが、TV版では一度もトドメを刺せなかった。
また、ゲッターライガーのチェーンアタックよりもパワーがある。
第51話の対ギュラソス戦のみ使用された技。アトミックパンチの時とは違い無回転。
- グレートブーメラン
全長:約9.9m、重量:約0.8t、飛行速度:マッハ3、飛距離:約9km。
【マジンガーZ】第92話から使用。胸に付いてるV型の高熱板を投擲武器として使用。投擲後は相手を切り裂き、手元に帰ってくる様になっている。まごう事無きブーメラン。破損が無い限り何度も使え不使用時は胸に再結合が可能。
たとえ、跳ね返されても壊れずに大抵はグレートマジンガーへ帰ってくる。
第17話と第24話では高熱板を手で持ったまま剣として攻撃した事もあった。
弱点として射程9kmを過ぎてしまうと、方向性が狂ってしまい切れ味や威力が低下してしまう。
ゲッター1やゲッタードラゴンのトマホークブーメランよりも飛距離が長い。
右のイラストは若干違うがだいたいこんな感じ。
- グレートタイフーン
風速:150m、射程:約4km。
第9話から使用。口から放つ豪風で竜巻を起こし、敵を吹っ飛ばす必殺技。
約20万tの万能要塞ミケロスを墜落させる威力がある。(第11話)
第18話、第21話、第32話では戦闘獣の火炎攻撃を跳ね返す際にも用いられた。
第27話では風圧を利用して、戦闘獣アレクセウスの片腕を粉砕した。
約40時間連続使用が可能。数百トンの敵を20~30mの高さに吹き飛ばす事も出来る。
全長:約12m、重量:約1.2t。
グレートマジンガーの代名詞とも言える必殺武器。形状はブロードソードタイプ。
普段は両脚の収納口に小さく内蔵されており、使用時に収納口から発射され大きくなる超合金NZ製の剣。発射される時は剣先が上となっている。
なんと、超合金NZ以外の金属をも切断が可能で、あの超合金Zでさえも目では無いという。
ゲッター1のゲッタートマホークが破壊力は上ではあるが、切れ味はこちらが上。
『ダブルマジンガーブレード』といういわば二刀流でも使用が出来る。TV版では第31話、第51話の2回にて使用され、劇場版【グレートマジンガー対ゲッターロボ】では決戦時で使用された。
また劇場版UFOグレンダイザー対グレートマジンガーにてベガ星連合軍の、バレンドス親衛隊長が、グレートマジンガーをロボット博物館から奪取する際に使用された。
第31話の暗黒大将軍に引導を渡したのも、このマジンガーブレード(ダブルマジンガーブレード)である。
マジンガーブレードでも、10体以上の戦闘獣と連続して戦えば刃こぼれを起こし脆くなってしまう様である。しかし、敵にブレードを破壊されたのは第46話と第55話の2回だけであった。
グレートマジンガーは「剣」を主装備とする主役ロボットの元祖である。
- スペシャル逆さ落とし
第12話のみの使用。スクランブルダッシュを展開させ敵を掴み空へ急上昇した後、地面に刺さっていたマジンガーブレードに目掛けて飯綱落としを仕掛ける大技。
- ブレストバーン
温度:約4万(40000)℃、射程:約2km。
第4話から使用。装着状態のV型胸部高熱板から高熱光線を発射する、グレートマジンガーがトドメを刺す時に最も使用された必殺技。グレートマジンガーの代名詞とも言える必殺技である。
マジンガーZのブレストファイヤーとは違い、海中でも威力が低下する事が無い。第4話では出力も調整出来、放射範囲を広げる事も披露していた。
第41話ではスクランブルダッシュ、ドリルプレッシャーと同時に使用された。
約4時間連続で放熱が出来、エネルギーを最も消費する技である。
ゲッタードラゴンのゲッタービームと威力は同等だが、出力はこちらが上。
威力:約300万(3000000)V、速度:約30万(300000)km/s
【マジンガーZ】第92話から使用。側頭部の空中放電装置で発生させた雷を指に集中させて発射する必殺技。連発が可能。
マジンガーブレードに雷を集中し誘導する事(第31話)も出来き、放電装置無しや指を経由せずに直接披露した(第46話)。
晴れの日や深海、閉鎖空間でも使用が出来る。(第10話、第42話)
威力も調節が可能となっている。(第51話)
両手で発生させる『ダブルサンダーブレーク』がある。(第31話と劇場版【グレートマジンガー対ゲッターロボ】ただし、「ダブル~」と言ったのは劇場版のみ。)
威力的にはゲッタードラゴンのゲッタービームやマジンガーZのブレストファイヤーより強力。なんと最大16時間も、連続放電が可能な技。
漫画版では、「サンダーブレード」といった派生攻撃もある
- ネーブルミサイル
全長:約2.5m、重量:約0.5t、飛行速度:マッハ4.5、威力:TNT約800t分、射程:約40km、装弾数:9~84発。
第3話から使用。ネーブル(へそ)から光子力を使用したミサイルを発射させる必殺技。マジンガーZのミサイルパンチの約3倍の破壊力がある反面、連発力は劣る。だが、ゲッターポセイドンのストロングミサイルやゲッター3のゲッターミサイルよりは連射速度が速い。
マジンガーZやグレンダイザーのミサイルよりも数多くの敵を仕留めたミサイル。
エピソードによって、装弾数が異なり第24話では9発で弾切れとなった。
- マジンキック
第2話、第26話のみ使用。上空から敵に向かって蹴りこむ技。
- マジンパワー
第11話、第50話のみの使用。マジンガーZと同じく緊急時用の技。披露する際に全身に放電の様なエフェクトが出てくる。
- 冷凍光線
第51話のみ使用。マイナス回路に切り替え、胸のV型高熱板から発射する冷凍技。なんと、火山の噴火を鎮圧する為に使用された。グレートマジンガーは零下1万(10000)度までなら耐える事が出来る。
ブレストバーンの冷凍版。
- スクリュー
劇場版【決戦!大海獣】のみ使用。本来はグレートマジンガー専用では無く、ボスが光子力研究所から超合金Zをちょろまかして開発したボスボロット専用のスクリュー。
ボスボロットがドラゴノザウルスに食べられた際に、救出時に使用された。
- 補助ロケット
第46話、劇場版【グレートマジンガー対ゲッターロボ】で使用。
劇場版で修理直後、緊急発進の為に用いられた。第46話では応急修理を受けたグレートマジンガーが科学要塞研究所の通常の発射口から発進した。スクランブルダッシュ発動時にパージされた。
追加武装
以下は物語開始後に追加された武装。
飛行速度:マッハ4、射程:約4km、毎分2000回転。
第8話で飛田(とんだ)博士が開発。博士曰く「アイアンカッターの数百倍の威力を持つ。」という。6枚の回転刃『カッタープレッシャー』で、アトミックパンチに破壊力を追加した必殺技。
連続140発が可能。連続155発が出来るアトミックパンチよりも15発分、連発は出来ない。
また、同じ距離から発射した場合、ゲッター2のドリルパンチよりも粉砕が可能で、ゲッターライガーのドリルアームにも破壊力で勝っているというトンデモ能力。
- ニーインパルスキック
第34話から使用。敵を上空に投げて脚部の光子力ロケットのジェット噴射でジャンプし、敵が落ちてきた所に膝からニーキッカー(針)を展開させてぶっ刺す荒業。早い話、殺意高めの膝蹴り。
マジンガーブレードが使用出来ない距離の相手にも使用が可能。
これを食らった戦闘獣は全て破壊されている。
- バックスピンキック
第34話から使用。身体の回転で勢いを付けて、脛のスピンカッターを用いてキックする必殺技。早い話、回し蹴り。必ずニーインパルスキックの前後で放った。
スピード・パワー共に、ゲッタードラゴンのスピンカッターの上位互換となっている。
因みに、一度も避けられた事が無く食らった戦闘獣は全て破壊されている。
第33話で両脚を破壊された経験から、脚部強化の為にこれらの新兵器を装備された。
翼長:約28m、重量:約1.8t、出力:約18万(180000)馬力、飛行速度:マッハ4~5、最高速度:約5万(50000)m
第47話から使用。兜剣造博士が開発した超合金NZ製のグレートマジンガーの切り札アイテム。武器が無く守りが弱い背中の強化として、そして速い戦闘獣に対抗する為、またスクランブルダッシュは折り畳み式でエネルギーが分散され出力不足となり、武器の取り付けに難があった。
しかし、翼の強化にはグレートマジンガー自体も強化する必要があった為にドッキング方式の翼として建造された。
地球2周半も周る事が出来、戦闘獣とのスピード戦闘においては対抗馬としての力を持つ。
ブースターは科学要塞研究所からオート操縦装置で遠隔操作されて発進し、グレートマジンガーとドッキング後でも飛行が行う事が出来る。第55話、第56話で披露された。
最終回にて無敵要塞デモニカによる攻撃で本アイテムは大破してしまった。
アトミックパンチの約3倍の威力があるグレートブースターアタックは、ブースター発射後に主翼のビームと先端のニードルで敵を破壊する必殺技。
怪鳥将軍バーダラーがこれを食らった後、以降の回に登場しなかった事から、これが決定打となった模様。
サンダーブレークでも破壊が出来なかった無敵要塞デモニカも、これを用いて破壊が出来る様になった。
第50話にて鉄也の操縦技術で精密射撃が可能。第51話では地中でも発射されている。
劇場版と第47話では、グレートブースターを2回発射する事があった。
第48話を除いて、必ず戦闘を倒していた。
装着時はゲッタードラゴンやダブルスペイザーと合体したグレンダイザーよりも速く飛行が出来る。
真マジンガーZEROでは
第一部「真マジンガーZERO」のグレートは魔神パワーが生まれた世界に存在し、剣造が十蔵を超えるために作ったことになっている。鉄也はテストパイロットで、正式なパイロットは甲児になるはずだった。しかしその直前でミネルバXがタイムリープを行ったことで、名前が述べられる寸前で切られてしまう。
第二部「真マジンガーZERO対暗黒大将軍」では、複数の世界に複数のグレートが存在する。
前半のグレートは別の魔神パワーの生まれた世界ではない平行世界の剣造がマジンガーZの魔神化を抑止するため作ったもので、魔神パワーのうち「強化」「修復」「変態」「吸収」が搭載されている(しかし「修復」の原理は如月ハニーの使っているものと同じで、マジンガーZEROのそれと原理は異なる。他の魔神パワーも、あくまでも挙動を再現した模倣にすぎない)。「グレートがいち早く敵を撃退すればマジンガーZに戦闘の必要はなく、魔神化には至らない」という考えのもと、洗練された戦闘能力を持たされていたが、結果として「マジンガーZの最強を脅かす力」と認識され、終焉の魔神の覚醒を促してしまった。特殊機能としてグレートブースターに搭載された光子力エンジンとグレートのエンジンをフル稼働させることで、さらなる強化形態へのパワーアップが可能。
後半のグレートにはこれらの能力は無い(剣造は「魔神パワーの解析に失敗した」と述べている)。しかしニューZの力か限定的な再生能力は有しているようで、暗黒大将軍との決闘時に失われた脚部が後の登場で治っている(この時科学要塞研究所は崩壊しており、グレートを修理できる状況も時間も無い)。
両機共に、操縦自体が常人の肉体を破壊するというヤバいロボットになっており、克服するには細胞レベルで強化された強化人間かサイボーグになるしかない(明示されたのは後半からだが、前半の時点で「不完全なままの出撃では確実に命を落とす」と言われる程の負荷が
あった)。それでもなお後半のグレートはミケーネ相手には辛勝レベルの勝利しかできず、パイロットの鉄也が死ぬこともザラであった。
もっとも、この世界の鉄也はクローン人間として量産されているため、いくら死んでも新たな鉄也が戦場に送られるだけである。プレーンコンドルも同じだけ量産されており、その結果あるシーンでは、夥しい数のプレーンコンドルがグレートの前に集結する絵面が拝める。
3つ目の世界でも剣造が第二マジンガーとして開発。しかし世界的に盛り上がる平和運動の中で、兵器所有・使用の禁止に抵触していると起訴され裁判中となっていた。
余談
懐かしのアニメ特集系番組では「Z」最終回での活躍ばかりが取り上げられているためか、一般的にはそのイメージが強く、グレートマジンガーという番組自体が取り上げられることは滅多にない。
関連タグ
超人将軍ユリシーザー 猛獣将軍ライガーン 怪鳥将軍バーダラー
大昆虫将軍スカラベス 悪霊将軍ハーディアス 魔魚将軍アンゴラス
ゲッターロボG:原作者が同じ、前作の続編・強化体等と共通点が多いロボット。また劇場版ではパラレルではあるが共演している。
水木一郎:マジンガーZから引き続き主題歌等を担当したアニソン歌手。
グレちゃん:公式擬人化キャラ。
カップやきそば現象:マジンガーZと似ている為。