概要
ミケーネ帝国の魚類型(魚類型とは言うが、四本の脚を持つため陸上でも活動できる)戦闘獣。
胴体を覆う鱗は自由に飛ばすことが可能で、鱗に貼り付かれた物体は超合金Zであろうとも腐食させられてしまう。口から放たれるミサイルにも超合金Zを粉砕する威力があり、直に噛みつくだけでも光子力研究所の施設を容易く破壊できる。飛び道具だけでなく肉弾戦もそれなりにこなせるらしく、作中では尾びれを使った殴打や体当たりなども披露している。
デザイン原案は永井豪本人。
手足および背びれの処理、下顎の大きさなどが変更された程度で、テレビ版とほぼ同じ。
原案の時点では、手足はメイン画像の漫画版のようなデザインになっていた。
作中の行動
なお、メイン画像はテレビ版と漫画版を折衷したもので、デザインは漫画版、カラーリングはテレビ版のもの(テレビ版のデザインは下画像参照)に倣っている。
テレビ版
地下帝国との戦いでマジンガーZと光子力研究所が大きく疲弊していると知った闇の帝王と暗黒大将軍から指示を受け、グラトニオスと共に日本を襲撃する。
日本到着後は既にグラトニオスによって中破させられていたダイアナンAとボスボロットに追い打ちをかけて戦闘不能に至らしめる。
続くマジンガーZとの戦いでもグラトニオスと息の合った連携を見せ、ミサイルでジェットスクランダーの翼を折る、鱗で装甲を腐食させるついでにミサイルパンチやドリルミサイルを封じる、グラトニオスがZの腹に付けた刺し傷をミサイルで拡張する……など、マジンガーZを真綿で首を締めるかのように痛めつけ、破壊寸前まで追い詰めた。
マジンガーZが戦闘不能に陥ったのを見届けた後は光子力研究所で破壊活動を行うが、駆けつけたグレートマジンガーには鱗もミサイルも全く通用せず、逆に口から背中にかけてマジンガーブレードで貫かれる形で撃破された。
漫画版
テレビマガジンで連載されていた漫画版でも、暗黒大将軍からマジンガーZと光子力研究所の破壊を命じられ、グラトニオスと共に出撃している。
テレビ版と違って人語を話すほか、鱗が超合金Zをも噛み千切る1000匹のメカピラニアとなっている。
戦闘時はZのサポートのために出動したダイアナンAにメカピラニアの群れを差し向け、頭部を残して装甲から内部機械に至る一切を食い尽くすという無残な形で破壊したが、Zの救援に現れたグレートマジンガーにサンダーブレークで粉砕された。
なお、テレビ版ではグラトニオスよりも後に倒されたが、漫画版では逆にビラニアスのほうが先に倒されており、ビラニアスの死にグラトニオスが怒る場面も見られる。
OVA版
OVA『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』では悪役側のモブキャラといった感じの扱いを受けており、なんと大気圏に再突入したマジンカイザーが地面に落下した際の衝撃に巻き込まれ、ろくに戦闘に参加しないまま退場してしまった。