概要
身長 | 16m |
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重量 | 18t |
胸囲 | 10m |
走行速度 | 200㎞/h |
ジャンプ力 | 15m |
握力 | 120t |
出力 | 25万馬力→35万馬力(グレート登場時) |
妖機械獣ハルピアπ7にアフロダイAを破壊された、弓さやかの新たな搭乗機体となった。
元々はジャパニウム採掘作業用の非戦闘用機だったアフロダイAとは異なり、最初から機械獣との戦闘を想定して開発された、純粋な戦闘用ロボット。ただしフレーム自体はアフロダイのものを流用しているため、繊細な動作性能も受け継いでいる。
装甲にはマジンガーZ同様に超合金Zを採用、パワーはアフロダイAを上回り、武装も増やされているなど、戦闘力は(一応)かなり向上している。ただし、防御力より機動力を優先しているためなのか、装甲はZよりかなり薄いらしく(重量が軽いのもそれが原因)頻繁に大損害を被っていた。一説ではその耐久度から見て、実は『超合金Zメッキ』なのでは、と言われている。
スカーレットモビル
操縦ユニットは特殊バイク『スカーレットモビル』であり、これが頭部にドッキングすることで起動・操縦可能になる。この点はマジンガーのパイルダーと同様だが、スカーレットモビルは純粋なバイクであり空を飛ぶことができない。そのため、ドッキングの際には『オーロラ光線』と呼ばれるレール状に延びた力場のあるビームをダイアナンの頭部から発射。その上を通って頭部まで向かう。
オーロラ光線は、通常後頭部から伸びるが、前方にも伸ばす事は可能(それを利用して前から降りることもある)。
頭部の形状も、マジンガーZやミネルバXと酷似した形状になっている。
しかしこのスカーレットモビル、ドッキングした後にコクピット化しても隙間が大きく残り密閉状態となることはなく、更に姿勢もバイクに跨ったままという不安定な状態である。下手をすれば衝撃で、パイロットが外に投げ出される恐れすらありそうな構造になっている。どうしてこの構造にしたのか。
そのため、ファンの間では「危険性はボスボロット以上」「雨や雪の日は地獄」などと言われ、『スーパーロボット大戦α』でもボス当人にネタにされている。
もっとも、これはもともとマジンガーZの没デザインである「エネルガーZ」の設定およびコクピットデザインをほぼそのまま流用したものになっている(一応設定ではこのエネルガーの設計データを基にして製作された、とのことらしい)、とのこと。
このようにロールアウト当初は危険性の高いコクピットではあったものの、後から対策として防御用のフードが新設されたため、少しはマシになった(劇中でも頭部がフードで覆われているのが解る場面がある)。さすがに戦闘でここがウイークポイントとなってしまっては問題があると感じたのだろう、しかもパイロットは開発者の一人娘だからなおさらである。それが功を奏したのか、劇中ではコクピットから振り落とされるシーンは皆無だった。
ちなみに、スカーレットモビルは単独での機動力や戦闘能力もそこそこあり、それを利用して甲児が使用したこともあった。
武装
主な武装は胸部から発射される光子力ミサイル『ダイアナンミサイル』、スカーレットモビルのライト部分から照射されるレーザー『スカーレットビーム』。
ダイアナンミサイルは、後期のアフロダイA同様に連発機能が備わっている。また、ビームはスカーレットモビル単体でも発射が可能。
その他
当初から戦闘用としてに開発されたため、かませ犬的役回りばかりだったさやかの面目躍如・・・となるかと思われた。
しかし、登場した時期は機械獣も強化型の妖機械獣などの改良型に入れ替わっていたため、初登場初戦から苦戦させられるなど、不遇な扱いが以前と変わることはなかった。しかも、早々に片足を喪失していたりする。
その後も『グレートマジンガー』でも登場しており、最終回では総攻撃を加え無敵要塞デモニカの撃滅に貢献し、『決戦!大海獣』ではZをさしおいてグレンダイザーとも共闘した。
なお、作品そのものの知名度の低さであまり知られていないが、スーパーロボット大戦(小説)ではビューナススクランダーを流用した、専用スクランダーが与えられている。
劇中にて新造・開発されたもので、これにより飛行能力も付与された。コックピット構造も変更され、防御用フードおよびシートベルトが追加されている。
マジンガーエンジェル版
野中博士率いる「マジンガーエンジェル(MA)計画(プロジェクト)」によるMAシリーズ2号機として登場。全高16m、重量18t、超合金Zもしくは超合金ニューZ製。駆動エネルギーは光子力エネルギー。パイロットは原典の弓さやかではなく牧葉ひかるとなっている。
胸部装備用拡張ユニット「O.P.M」システムを搭載、主要O.P.Mはスクリュークラッシャーミサイルやリキッドシューターだが、パイロットのひかるが学者肌・研究者気質であり開発に関与している為、新開発の武装を多用する傾向がある。また、固定武装としてスカーレットビームを搭載する。
ダイアナンA マリンブルーマーメイド
水中活動を得意とするドラゴノザウルスなどを倒すために改装されたダイアナンA。密閉式コクピットを持つマリンブルーモービルという小型潜水艦を操縦ユニットに換装しており、脚部に補助推進装置とフィンを持つ。エクシードスピアに三叉の先端を装備し、トライデントミサイルとして発射が可能。
ひかるにとってはマリンスペイザーのパイロットの面目躍如と言えるだろう。
ロボットガールズZ版
CV:大坪由佳
光子力研究所内に勤務するサポートドロイド「ダイアナさん」として登場。搭載機能は大容量記憶装置。慎重すぎる面があるが本来は熱くなりやすいタイプでロボットなのに過去に暴走族にいた事もある。口癖は「人間もロボットもいろいろありますよ。」。現時点では「ONLINE」のみの登場。
その他
バイオレンスジャック『鉄の城』編では、人間化したロボットが登場。マジンガーZが黒人の盲目の空手家ジム・マジンガとして登場したほか、ダイアナンAも、黒人の女性空手家『ダイアナ』として登場。白人女性の空手家アフロディテ(アフロダイA)とともに、ジムを探しに来日する。
アフロディテ同様に、逞しい体つきを有し、機械道空手の達人。
余談
アフロダイAに比べ、後年のリメイク作品やスピンオフなどでは、登場が少ない。そもそもダイアナンAの初登場が7クール目(第76話)であり、かなり遅めとなっているのが影響しているといえる。
漫画版では、さやかはアフロダイAを失った後にビューナスAに乗り換えをしている。この点を踏襲する作品も多いうえにビューナスAのほうが戦闘面での利点が多いため、さやかが乗り換えをしたところでスペックの低いダイアナンAでは戦力にならず、その影響により登場機会そのものも少なくなっている。
関連項目
シン・ユニバースロボ:操縦方法がほぼ同じ。まあ、こちらのパイロットは振り落とされたくらいなら、たぶん大丈夫だ(そこから飛び降りてライダーキックするくらいだからなおさら)。
ダイアポロン:正確にはコアマシンであるスペースクリアーだが、バイクがコクピットとして機能している繋がりのロボ。
エルドランロボ:バイクからコクピットに変型するものがいくつかある。