概要
兜剣造博士が開発した女性型スーパーロボット。パイロットは炎ジュン。
身長20m、本体重量23t(全備24t)、出力35万馬力。マッハ3で飛行できる。
剣鉄也の駆るグレートマジンガーのサポートを主な役目としている。
前作『マジンガーZ』に登場したアフロダイAやダイアナンA以上に戦闘用に特化した機体であり、装甲材には超合金ニューZを使用、ダイアナンAを上回るパワーと防御力を誇り、その戦闘力は単独で戦闘獣と互角に渡り合うなど、ジェットスクランダー装着前のマジンガーZにも匹敵するほど(まあ火力と腕力は完敗しているが)。
また、物語中盤に『ビューナススクランダー』と呼ばれる専用の飛行翼が開発され、これを背部にドッキングすることで空中戦にも対応可能となっている。
操縦ユニットは小型戦闘機『クインスター』であり、これが頭部に合体(クインスターイン)することで起動、操縦可能となる点はこれまでのロボットと同様。
主な武装は、指から発射される速射性に優れた小型ミサイル『フィンガーミサイル』、マジンガーZ同様目から照射される『光子力ビーム』、マジンガーファンにはご存知おっぱいミサイルこと『光子力ミサイル』と、サポートロボらしく射撃戦を重視したラインナップとなっている。弾薬は体内生成なのか、連射しまくるシーンがある。
番組後期になると、機体がオーバーヒート寸前に陥るまで火器を連射しても、戦闘獣に手傷も負わせられないシーンがあったり、手足を破壊される事が多くなっていたが、それまでのサポートロボよりは善戦した方である。
珍場面として、序盤の時に戦闘獣ムガリッサが丸めたボスボロットを投げられ、ボロットが脛に当たってしまい、ものすごく痛がるシーンがあり、律儀に炎ジュンも痛がる声を挙げていた(操縦者にダメージが反映される仕組みではないはずだが……)。マジンガーシリーズのロボットは人間臭いアクションをときたま見せるが、その最たるものである。
10年後を舞台とした映画『マジンガーZ/INFINITY』では統合軍のアイドルグループであるマジンガールズの搭乗機として4体の量産型が登場。彼女たちが見た目とは裏腹に名パイロットチームでもあるため、性能をフルに発揮し大活躍する。なおジュンも非常時に無断で乗り込もうとしたが、さすがに臨月だったためすぐにさやか達に止められている。
作中、これまでのサポートロボットと比較して最初から戦闘用ということもあり非常に高い性能を有する機体だが、サポートメカの宿命故か、やはり戦闘となると苦戦する描写が目立ち、かませ犬的役回りは変わらなかった。(その役回りはグレンダイザーでのTFOに引き継がれる)
しかし、一貫して時間稼ぎぐらいしか出来なかったアフロダイA及びダイアナンAとは異なり、数体だけとはいえ単独で戦闘獣を撃破した戦績を残しており、こちらはまだかなり優遇されている。
企画段階のゴッド・マジンガー(グレートマジンガーの検討段階)ではゴッド・ビューナスという名であり、ゴッド(グレート)ほどではないが、最終形態のマジンガーZを上回る戦闘力を備えるロボットと設定されていた。
その後に制作されたOVA『マジンカイザー』やリメイクである『真マジンガー』にも登場。
『マジンカイザー』では飛べなかったり妖機械獣にNTRれたりと散々な扱いだったが、『真マジンガー』ではその辺り多少改善されている。
なお名前のビューナスはアフロダイAの元ネタである美の女神アフロディーテのローマ読み。
『マジンガーZ』原作漫画版
実はビューナスAはもう1タイプ存在する。ジュンではなく、弓さやかの専用機として。
元々ビューナスAはさやかの姿を参考にして作られた機体であり(その際ドタバタがあったりもした)、ビューナスAの姿が(ジュンではなく)どう見てもさやか似なのはそのためである。
初出は漫画版『マジンガーZ』であり、最終局面でアフロダイAの後継機として登場(ダイアナンAは存在しない)。
スクランダーなしでの飛行能力を備えており(後ろ髪にあたる部分がブースター)、マジンガー軍団の一翼を担っていた。
光子力ビームとZカッターを装備し(光子力ミサイルとフィンガーミサイルに関しては言及無し)機械獣を上回る戦闘力があったが、機械獣軍団の総攻撃により多勢に無勢でピンチに陥る。
復刻版コミックでは頭部をジュンのヘルメットに似せた形状に変更されている。
マジンカイザー版
原作デザインのさやか機は『マジンカイザー』にアフロダイAの後継機として登場。第3話~第7話に登場するが、さやかが乗ったのは第5話が最後。第5話で交戦した妖機械獣ドラゴガメオ1に乗っ取られ、悪のビューナスとして暴走してしまった。乱戦に巻き込まれてガラダブラにぶった切られたかに思えたが上半身だけで逃走、下半身にドラゴガメオの蛇のような生体パーツを生やしメデューサじみた姿に変貌を遂げる。その後最終回で復活した真のグレートマジンガーの前に機械獣軍団共々まとめて撃破されている。
一方『グレートマジンガー』のものと同じデザインのジュン機は『死闘!暗黒大将軍』に登場する。ビューナススクランダーが登場しないため空を飛べない。シドニーで悪霊将軍ハーディアスに執拗に痛めつけられて破壊されたが、どうもハーディアスのセンスには合わなかった様子。
真マジンガー衝撃!Z編版
(画像左)
アフロダイAに代わるさやかのロボット。
戦闘用として開発され、光子力ビーム、Zカッターを装備する。
デザインはさやか自身をモデルにしている。
コクピットメカはビューナスAパイルダー
ZERO版
アフロダイAの後継機として登場。その後アルテミスAの素体としてビューナスAをベースにアフロダイAのパーツを流用、もりもり・のっそり・せわしの三博士が開発した、弓さやかの専用機。
マジンガーエンジェル版
全高20m、重量23t、超合金ニューZ製であり光子力で動く。固定武装はフィンガーミサイル、光子力ビーム、ビューナスカッターなど。よく使われるO.P.Mはドリルプレッシャーミサイルやビューナスタイフーンなど。コクピットがクィンスターという小型機に分離する。イメージカラーは赤。
ビューナスA クイーン・オブ・ゴールド
古代ムー帝国の神器の力に反応したビューナスAの新フォーム。クィンスターに長い機首がつき、胸に黄金の鳥の形の装甲板(ホルスブーメランとして投擲武器になる)が増えている。古代ムー帝国にタイムスリップしたのだが、何故かエジプト風の目元の隈取と太ももに目のようなマークが増えている。ハート型権杖(神器)から金の光線を発射して敵ロボットをハート型に斬り倒すゴールデンフラッシュという技が増えている。
マジンガーエンジェルZ版
『マジンガーZ』原作漫画版のデザインのビューナスAであるが、両腕にZカッターを装備し、髪を模した背部ブースターでスクランダー無しで飛行可能。
操縦者はマリア・フリード。
ロボットガールズZオンライン
CV:藤田咲
ビューちゃんとして登場。
アフロさん、ダイアナさん同様に光子力研究所のサポートを務めるチームAのメンバー。勿論三人とも超がつくほどの爆乳。Wi-Fi機能がある人型周辺機器(デバイスロイド)。
外見から想像がつかないほど幼い性格で、グレちゃんに甘えっぱなし。極度の甘えん坊で頭を撫でることをせがむ。
ちなみに中の人は真マジンガーでローレライ・ハインリッヒを演じており『初めて原作に参加した声優が兼ね役として演じたロボットガールズ』となった。
関連タグ
マジンガーZ マジンカイザー 真マジンガー 弓さやか NTR